ファッションブランドのゴルフラインも増えて、よりスタイリッシュにゴルフが楽しめる時代が到来。「普段着としてもOK」という視点で、ゴルフブランドからおすすめアイテムをピックアップ、短期連載でお届けする。第1回は今年ゴルフを始めたばかりのスタイリスト瓜坂拓海さんが、コースでも街でも着たいアパレルをセレクト。
01.RLX Golf
テック感のあるハーフジッププルオーバー
「RLXの中でもテック感があって、いい意味でラルフ ローレンぽくないデザインに惹かれました。ハーフジップのスタンドカラーですが、ファスナーを開けたときにポロシャツ風に着られるデザインは意外に少なかったので、これは秀逸。脇がメッシュの切り替えになっていたり、ポケットに収納できるパッカブルという点も気が利いています。このシャツに黒パンツを合わせてプレーしたいですね」(スタイリスト瓜坂拓海さん)
薄手のストレッチ素材とメッシュパネルを組み合わせた、通気性のいいプルオーバー。裾はドローストリング仕様で絞って着丈が調整できる。撥水加工が施され、畳んだ際持ち運びに便利なループも付属。
02. DYNAMIC RANGE
エディフィスのゴルフラインのパイルポロ
「ダイナミックレンジは、エディフィスと大阪のゴルフライフスタイルショップ、クラブハウスとのコラボレーションラインです。このポロシャツは、黒でパイル地というのが気に入りました。シルエットがゆったりとしていて、ボタンでなくハーフジップだからデザイン性も高く見えます。胸元のダイナミックレンジのロゴも凝っていて『それどこの?』と聞かれそう」(瓜坂)
2022年春夏からゴルフラインを始動したエディフィス。ダイナミックレンジでは、ドライビングレンジ(打ちっぱなし練習場)に着ていくことを想定したアパレルをラインナップする。このパイル地のポロシャツはポリエステル混素材。綿100%に比べて速乾性があり、プレー中もドライな着心地が続く。通常より目が細かくなめらかなハイゲージパイルは高級感があって、デイリーユースしやすい。バックネックにもロゴ刺しゅう入り。
03.SCYE BASICS
速乾&吸湿性を備えた機能素材のポロシャツ
「サイベーシックスで見つけた機能素材のポロシャツです。ゴルフ用とは謳っていないのですが、速乾性・吸湿性を備えたデルタピーク×ソロテックスはスポーツウェアやアウトドアウェアにも使われている素材です。汗をかいてもベタつかないから、ゴルフでも着られそうとセレクトしました。真っ白でなくベージュっぽい色みと、鹿の子の目が細かいところがいい感じです。狙っていないと思いますが、胸元のサイのワンポイント刺繡がグリーンというのもゴルフっぽい気がします」(瓜坂)
軽量でストレッチ性に優れたデルタピークと、形態回復などの特徴を持つソロテックスをかけあわせた糸で編み立てた鹿の子素材を使用。機能素材のポロシャツは日常着だけなく、アクティブな場面でも活躍してくれる。
04.ANTIQUAGOLF×SEVENTYTWO CLUBHOUSE(STCH)
ティーホルダーが気分を上げるセットアップ
「これはもう、大好きなブルーグレーにひと目惚れ! おそろいのショーツとセットアップで着るのもよさそうです。ゴルフというよりもスポーティな印象が強く、街着としてもイケそう。格式の高いゴルフ場に着ていくのは無理かもしれませんが、真夏に打ちっぱなしに行くならこのぐらい軽いウェアがいいですよね。ティーホルダーが付いているのも気分が上がるポイント」(瓜坂)
セブンティートゥークラブハウスは2021年にスタートした、機能性や着心地を追求したストリートカジュアルテイストのゴルフウェアブランド。今季はトレンドのゲームウェアのデザインを取り入れたセットアップを、アンティカゴルフとのコラボレーションで発表。トップスは裾にドローコード付きで、上下とも高密度のウーヴン素材だから薄くてラクに着られて透けにくいのがうれしい。
05.SEVENTYTWO CLUBHOUSE(STCH)
メッシュ素材のブラックウォッチパンツ
「ハイテクなメッシュ素材を使用した夏、絶対涼しいパンツです。ダークトーンのブラックウォッチは普段着としても使いやすそう。接触冷感、速乾、撥水、防シワと機能面も申し分ありません。トラッドなチェック柄だから上に白いポロシャツなどを合わせれば、オーセンティックなゴルフ場でも行ける気がします」(瓜坂)
特殊技術によって製造された通気孔のある多機能メッシュ素材がポイント。ベルトループにドローコード付きで、かっちりタックインもラフにシャツアウトもどちらもOK。酷暑対策の涼感パンツとしてもおすすめ。
06. DESCENTE GOLF
裾も絞れるとろみ素材のカーゴパンツ
「モノトーン系のウェアを多くラインナップするデサントゴルフの中でも、ファッション感度の高い『DSG コレクション』のパンツです。ゴルフウェアにもカーゴパンツがあることに感動して選びました。とろみのある素材でドローストリング付き、セミワイドシルエットもいいですよね。裾が絞れるデザインもゴルフ用では珍しいかと」(瓜坂)
デサントゴルフから上品なハイストリートモードをテーマに、どんなシーン&シチュエーションでも着られるコレクションとして、2023年秋にデビューしたDSG (Different Scene Garment)コレクション。従来のアスリート仕様とは一線を画すデザインが魅力だ。吸汗速乾とUVカット機能備えた2WAYストレッチ素材でウエストにはドローコードも。カーゴポケットはマチ付き&ドットボダン留め。
07.OAKLEY
デザインにひとヒネリあるジャケット
「今をときめくオークリーにゴルフラインがあることを、今回初めて知りました。中でも気になったのがこのジャケット。伸縮性抜群の素材は独特で、デザインやディテールにもモードな印象があります。フロントファスナーはフラップが途中から付いていたり、パンチングの入れ方やパターンにも意匠が凝らされ、人とは確実に違う雰囲気が出せますね」(瓜坂)
1997年からゴルフアパレルを展開するオークリー。2005年にはファッション性を追求する日本企画がスタート。このジャケットも日本企画のもので、身体にフィットしつつノーストレスでプレーできる独自パターンを採用している。コンパクト糸を使用したソフトな4WAYストレッチ素材は接触冷感機能を備え、背中と肘部分にはレーザーホールで通気性をUPするなど随所にこだわりが。
08.ECROF
モード&テックなムード漂うアノラック
「今回ゴルフウェアをリサーチする中で、『こんなデザインがあるのか!』と衝撃を受けたのがエクロフ。どのアイテムも、とにかく見た目がいい。中でもこのアノラックは撥水性を備えたパッカブル仕様と利便性が高く、3種類の生地を使った切り替えや斜めジップなどゴルフウェアではあまり見ないデザインに感服しました。ゴルフでは雨対策のレインウェアがマストですが、モード感抜群で確実に差がつく一着かと」(瓜坂)
2023年秋に「トラディショナルからの脱却」をテーマに始動したエクロフ。ザ ヴィリディアンのデザイナー、岡庭智明がデザインを手がける。ミリタリーテイストとモードを融合したゴルフウェアは感度が高く、タウンユースにも活躍。プルオーバーのように見える前開きのデザインが特徴で、軽撥水素材のパッカブル仕様。右後ろにも小物を収納できるファスナーポケットを配置している。
09.ECROF
ロゴが同色のチャコールのキャップ
「今回ゴルフブランドをいろいろ見て、アパレルはロゴが目立たないものも意外とあったのですが、キャップはロゴが目立つものばかりでした。そんな中で見つけたのがエクロフのこのキャップ。色違いの白と黒は配色で、チャコールとアイヴォリーはロゴが同色でした。チャコールという色も意外に珍しく。これは絶対欲しいですね」(瓜坂)
ブランドスタートからの定番キャップ。 ECROF オリジナルロゴに加え、サイドにはブランドが掲げる“ONE MORE FORCE”の刺繍が。後ろのアジャスターで約5cmのサイズ調整が可能なユニセックス仕様。
10.ALL GOOD FLOWERS × BEAMS GOLF
コードストッパー付きのバケットハット
「バケットハットをつくっているブランドはなかったので、これは新鮮でした。ビームス ゴルフとオール グッド フラワーズのコラボで、独特の筆記体ロゴのFLOWERSをGOLFERSに替えた遊びのあるデザイン。ハット以外にもソックスなどの展開があり、どれもかわいいです」(瓜坂)
オール グッド フラワーズは“花をよりデイリーにカジュアルに”をテーマに掲げる花のセレクトショップ。カジュアルなコットンツイルにコードストッパーで調整機能を付けたバケットハットは、普段使いにも重宝する。
11.OBSIDIAN
機能的素材の洒脱なクルーネックベスト
「オブシディアンはアパレルから小物まで全部スタイリッシュで、聞けば名だたるファッションブランド出身のクリエイティブチームがデザインを手がけているそうです。アパレルで出色だったのはこのベスト。ゆったりとしたシルエットが今っぽいですよね。ほかにもオープンカラーのシャツなど欲しいものがありました。このベストは白のモックネックを合わせて、ボトムはショーツでコーディネートしたいです」(瓜坂)
ファッション感度の高いTOWN&TURF(街と芝)スタイルを提案する、ラグジュアリーゴルフブランドとして2021年にスタート。黒曜石を意味するオブシディアンというブランド名の通り、ブラックをメインカラーにコレクションを展開する。新作ベストは、撥水性を備えた4WAYストレッチのナイロンタフタを使用。クルーネックのデザインが洒脱だ。
12.OBSIDIAN
白&黒2色セットがうれしいレザーグローブ
「手袋は基本、白か黒で、なかなか2色セットというのはなかったんですが、オブシディアンにありました。白、黒の2色をセットで持っていると、気分やコーディネートに合わせて使い分けられていいなと思います」(瓜坂)
やわらかなシープレザーの白黒2枚セットのグローブは、ブランド開始時からの定番。仕上げに軟化を防ぐ加工と撥水加工を施しているので、多少の雨にも対応できる。サイズ展開も18~26と豊富。
独立して4年、ファッションメディアやアーティストのスタイリングなどマルチに活躍。UOMOのWEBでもアウトドアブランドの新作や、ユニクロの着こなしなどの連載企画を担当。今年の年始に帰省した際、地元の友人に誘われてゴルフデビュー。普段着はストリートベースだが、ゴルフウェアに関してはモード感のあるモノトーン系でプレーしたい。コースデビューを夢見る日々。
エクロフ info@ecrof.jp
エディフィス新宿 TEL:03-5366-5481
オブシディアン 二子玉川店 TEL:03-6431-0809
セブンティートゥークラブハウス https://seventytwoclubhouse.com
デサントジャパンお客様相談室 TEL:0120-46-0310
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