首元の寒さを防ぎつつ、装いをエレガントに盛り上げてくれるマフラーは大人の冬の必需品。ハイブランドが手がけた逸品を巻けば、着こなし全体を大きく格上げできる。
01:HERMÈS|TARTAN MAILLONS
両面楽しめるカシミアのマフラー
無地とタータンチェックのダブルフェイスで、どちらの面もアイコニックなシェーヌ・ダンクルのモチーフが浮かび上がるデザイン。クルー・ド・セルの刺しゅうが同色で施されているのも奥ゆかしい。
カシミア100%ならでは極上の肌ざわりは、敏感肌の人にもおすすめだ。コンパクトサイズのマフラーは、襟元にラフに巻いたり、コートの内側にベスト風に沿わせたりと、さまざまな使い方が可能。アイデアが広がる。25×150cm。
02:HERMÈS|TRI-MAILLON
《シェーヌ・ダンクル》編み柄のマフラー
カラフルなラムレザーのステッチが目を引く、カシミヤ100%のニットマフラー。縦 3 列に編み込まれた《シェーヌ・ダンクル》は一見ケーブル編みのようだが、6色のマイヨンによってエルメスらしさが際立つデザイン。
30×200cmと大判のマフラーは、さまざまな巻き方が可能。長くたらしてマイヨンをアクセントにするもよし、首回りに巻き付けてボリュームを出すのも今っぽく、かつ最高にあたたたかくておすすめ。お揃いのニット帽の展開もあり、セットで冬の着こなしを彩ることも。
03:CELINE|CACHEMIRE SCARF
大人のための静謐なカシミアマフラー
タイムレスなエレガンスを追求するセリーヌは、クワイエットラグジュアリーを体現するブランドの筆頭でもある。このカシミアのマフラーにも、そんなセリーヌのスタンスが表れている。カシミア製品に定評のあるイギリスでつくられ、フォーマルなスタイルにもマッチするブラックのワントーン。
CELINEのエンブロイダリーが同色で施されているが、そこは重要なポイントではなく、絶妙なフリンジの長さや巻きやすいサイズ、厚みなど細部にセリーヌらしさが落とし込まれている。究極のブラックマフラーを探している人に教えたい。35×190cm。
04:BURBERRY|Wide Check Cashmere Scarf
伝統的な製法が活きるカシミアマフラー
バーバリーを象徴するチェックを大胆にアレンジした今シーズン。マフラーは鮮度の高いチェックを取り入れるのに最適のアイテムだ。中でもグリーンベースにパープルが映えるこの配色は、トラッドでありながらモダンさも携え、コーディネートを考えるのが楽しくなる1点。
スコットランドの紡績工場にて伝統的な織機を使用して織り上げ、仕上げにチーゼル(ブラシのようなトゲ状の植物)でブラッシングすることで極上のやわらかさを実現した。大判だから巻くだけでなく、ショールのように羽織ったり、ベスト風に垂らしたりといろいろな取り入れ方が可能。52×200cm。
05:BURBERRY|Check Wool Scarf
ブランケット風のデザインにひと目惚れ
ノルウェーは英国と並ぶ羊毛の特産国。WINTER2023シーズンのバーバリーは、ランウェイでも脚光を浴びたホットウォーターボトル(湯たんぽ)を筆頭に、新作チェックシリーズでノルウェージャンウーヴンウールを多用している。このマフラーもそんなアイテムのひとつ。
エッジにブランケットステッチを施し、ブラッシングしてソフトに仕上げた。「馬上の騎士」デザインのラベルを、コーディネートのアクセントに生かすのもアイデア。表面と裏面で配色が逆になり、大判だからさまざまな巻き方が楽しめる。30×182cm。
06:COACH|SIGNATURE JACQUARD SCARF
グラフィカルなアーガイルパターンが新鮮
コーチのシグネチャーの「C」に、モザイク柄のようなアーガイルパターンをミックス。両端をリブ編みで仕上げ、シャープに巻けるニットマフラーが完成。やわらかなウールのジャカード編みで、さまざまな巻き方が楽しめる。
白・黒・グレーの大人っぽい3色に抽象的な柄だから、コーディネートに使いやすい。ロングコートに一重でサラッと巻けばレトロなムードに、オールブラックスタイルの襟元にぐるぐる巻いてボリュームを出せば、モダンさを演出できる。アレンジしやすいベストサイズ。30.5×183cm。