大人としては、これ見よがしにアクセサリーをジャラジャラ付けるのではなく、気の利いたデザインのものをさりげなく身につけたいもの。エルメスのブレスレットやリングなら、シンプルながらも個性的でまさにうってつけだ。
01:CLOU DE FORGE
馬の蹄型のシンプルなシルバージュエリー
1927年にエルメスが初めてつくったブレスレット《フィレ・ドゥ・セル》が、乗馬の世界からインスピレーションを得たものだったように、《クルー・ド・フォルジュ》も馬の蹄をイメージしたシンプルなフォルムが特徴。同じデザインでブレスレットとリングを展開している。
デニムやレザーと相性のいいシルバー925で、蹄型の先端に一か所だけH刻印があるのも奥ゆかしい。幾何学的でシャープなルックスだから、ブレスレットとリングをセットでつけてもスタイリッシュ。
02:CHAINE D’ANCRE DANAE
ギリシャ神話にちなんだチェーン細工の指輪
シェーヌ・ダンクルをモチーフにしつつ、ギリシャ神話に登場する王女ダナエの名前が冠された指輪《シェーヌ・ダンクル・ダナエ》。エルメスの職人技が光るチェーン細工が、ギリシャ神話に登場する月桂樹の冠を彷彿とさせる。古代の彫刻のようなモチーフを、イエローゴールドがモダンに輝かせる。ボリュームがありながらも繊細なデザインなので、“艶っぽさ”ではないゴールドの華やかさを楽しむことができ、大人男子にうってつけ。
王女ダナエは全能の神ゼウスに愛され、英雄ペルセウスを生んだといわれる美貌の王女。シェーヌ・ダンクルは、建築家でエルメスの4代目でもある、ロベール・デュマが考案したモチーフだ。1938年に発売されたシルバー製ブレスレットは、今なおベストセラーを続けている。神話のロマンとメゾンの伝統が融合したこの指輪に、エルメスが描く世界観の豊かさを感じる。
03:KELLY CHAINE
《ケリー》クラスプのシルバーチェーン
1930年代にロベール・デュマがデザインしたベルト付きの女性用バッグを、1950年代にグレース・ケリーが愛用したことでバッグ《ケリー》として有名に。そこに使われたシルバーのクラスプも、同じくエルメスのアイコンになった。《ケリー・シェーヌ》は、≪ケリー≫のクラスプを取り入れたシルバーチェーンのブレスレット。ショートネックレスとして首元に着けることもできる2WAY仕様。
純銀プレートから型抜かれたコマを、ひとつひとつ溶接してチェーンに仕上げている。ラウンドとスクエアフォルムのリンクを組み合わせることで幾何学的要素を加え、エレガントなジュエリーとして再構築。シルバー925に銀メッキを施して色合いをそろえ、鏡面仕上げで輝きを高めている。シーズンレスで愛せるモダンなジュエリーこそ、最上級を選びたいもの。