秋口はシャツが活躍する季節。一枚で着ても、インナーに合わせても様になる一着を手に入れておきたいもの。UOMOエディターが激推しするこちらの4型なら、大人のシャツとして申し分ない。
01:DIOR|プルオーバーシャツ
「新しいドレスアップの“気づき”をくれた」
毎シーズン、ディオールの動向から目が離せない。最近ハマっているシャツについてもやっぱりすごかった。多くのブランドで目にするリボンタイのついたドレスシャツではなく、首の後ろでリボンを結ぶという新発想。
前から見たらシンプル(ボタンがついていないだけで極端にミニマル&モードだが)、後ろから見たら歩くたびにリボンがはためくという…。
ジャケットを羽織ってもリボンだけが外に出て、後ろ姿が最高にエレガント。ドレスアップの可能性をまたも広げられた気分だった。
02:THOM BROWNE|半袖シャツ
「半袖の白シャツをモードに…この手があったか!」
グレースーツにならぶトム ブラウンの代名詞といえば、白いBDシャツ。ラウンドカラー仕様や、前立てにトリコロールテープが付いたBD、半袖など派生形も多くありますが、リネンの微妙なトーンの差で表現するパターンシャツが出てくるとは…意表を突かれました。
丈は通常のシャツと比べて短く、ドローコードで裾まわりの形を調整できるところが面白い。贅沢にビーチサイドでショーツと合わせて着てもよさそうな感じです。イタリアンリネンは柔らかさが色気を生みますが、こちらはアイリッシュリネンのような硬さがあって着やすい。トム ブラウンらしいタフネスは、リネンを使っても健在でした。
03:VALENTINO|シャツジャケット
「白好きもうなる、まぶしい“スーパーホワイト”」
白シャツと黒ニットばかり着ている自分の服装の振り幅に難なく溶け込んでくれそうと感じたヴァレンティノの白シャツアウター。
ブランドが改めて推しているブラックタイと合わせたコレクション画像でのイメージを、実際に触れるといい意味で裏切られた。端正な印象なのに、触り心地はモチモチしていてボリューミー。タックインすると勝手にいい感じにブラウジングできてしまう。何よりパキッとした白色が潔い。視覚も触覚も新しいシャツアウターなのだ。
04:NOAH|カラードT
「ポロでもポケTでもない…がちょうどいい」
襟が付いたポケットTシャツ。こういう、ありそうでない気の利いた服を見つけたときの、かゆい所に手が届く感じ…わかりますよね? これがノアから出ていると知ったときは嬉しかった。
ボディは鹿の子ではなく、プロクラブなどを思わせるハリのあるヘビーオンスのコットン地。「なるほど、やっぱりアメリカのブランドっぽいな」と納得の安心感がある。襟はハリがあるうちは軽く立たせて動きをつけても嫌味じゃないし、洗いこんでくたびれてきてもいい表情が出そう。
たとえくたびれても、ポロシャツでいう第一ボタンまで留まった状態を常にキープできるので、だらしなさが出ないのもいい。