この春、周りと差がつく着こなしをしたいなら、セレクトショップが別注したアウターを選ぶべし。インラインとはひと味違う素材やデザインが、コーディネートを格上げしてくれる。各セレクトショップのプレス担当によるおすすめコメントともに紹介しよう。
01:BATONER for ADAM ET ROPÉ|GIMA STRAW YARN MESH CD
透け感が今っぽいVネックカーディガン
「少々難易度が高く感じるメッシュのカーディガン。インナーをクラシックなカラーシャツにするなど、肌の見える面積を少なくすれば、フェミニンな印象がぐっと抑えられ、デザインの長所も活かせます」(アダム エ ロペ プレス 工藤 健さん)
山形県寒河江市のニットメーカーによる専業ブランドとして、着実に知名度を上げているバドナー。このカーディガンは、良質なコットン糸を使用して、あえて網目をゆるく、メッシュ状の透かし編みで仕上げた。シャツ・インでボタンを閉じればトラッドに、Tシャツにラフに羽織ればモードにと、合わせる服によって表情が変わるのも特筆。
02:blurhms ROOTSTOCK for ADAM ET ROPÉ|EXCLUSIVE Soft&Hard Sweat Crew neck
前後にプリントされたロゴが着こなしのアクセントに
「ミリタリーウェアを彷彿とさせる「U」「SAFE」プリントを前面/背面に配した、ブラームス ルーツストックへの別注スウェット。一枚で着たときはもちろん、インナー使いしたときのロゴの目立ち方もほどよい感じです。さらっと肩にかけたり、腰に巻いたときにもロゴがいい塩梅に主張してくれます」(工藤さん)
裏にハイクオリティーな糸を使って起毛し、ソフトな肌ざわりを追求。表面は光沢が出るように度詰めで仕上げた、ハードなスウェット生地のプルオーバーがベース。フロントに「U」、背面に「SAFE」 と別々にプリントすることで、ウィットのきいた一着に。洗い加工を施しているから買った瞬間から着やすく、ハリとコシのある生地でシルエットが美しいのも特筆。
03:NEXUSVII.×URBAN RESEARCH|MA-1 VEST
今季トライしたいスリーブレスデザインのMA-1
「2022AWから気になっていたMA-1。なかなか手を出せずにいましたが、ここ2年くらいハマっているベストのデザインが出たので、これは買い! と思いました。カジュアルからきれめまで幅広く合わせたい1着です」(アーバンリサーチ プレス 西村滋紀さん)
ミリタリーやアメリカン・ヴィンテージに根差したものづくりにファンも多い、ネクサスセブンとの定例コラボの2023年春夏バージョン。インラインではパッチワークで展開されるMA-1ベストを、単色のナイロンツイルでシンプルに。MA-1を象徴する袖のユーティリティポケットを胸につけたリメイク感も今っぽい。キルティング面とのリバーシブルで、アームホールが大きいからアウターの上や厚手セーターとの重ね着もOK。
04:LACOSTE × BEAMS|BESPOKE COTTON CARDIGAN
ベーシックアイテムは一点突破の流行カラーを
「ヴィンテージの古着を彷彿とさせるデザインに、トレンド感のある鮮やかグリーンという組み合わせに感動しました。コットン素材だから、シーズンを問わず着られるのもうれしいポイント」(ビームス プレス 岡村拓哉さん)
2022年秋冬に好評を博したラコステのカーディガンを、春夏仕様のコットン素材で別注。型からつくったビームスならではのデザインは、ヴィンテージライクなルックスにも心が躍る。一点取り入れるだけで着こなしが今年顔に変わる、パワーアイテム!
05:nyke for BEAUTY&YOUTH|PRINT SWEAT
アート感覚のグラフィックをバックプリントで
「背面にインパクト大のプリントを入れたスウェットシャツ。フロントはシンプルなワンポイントロゴだけなので、今の時期はインナーとしても使いやすい。ほどよくゆとりのあるシルエットも今っぽいので、あたたかくなってきたらショーツとコーディネートするのもよさそうです」(ビューティ&ユース プレス 横山翔一さん)
福岡、大阪、東京などで個展を開催し注目される福岡在住のアーティスト、ニケ(nyke)とのコラボ。ビューティ&ユースの肉厚でワイドシルエットのオリジナルボディに、独特な色彩と余白を残したようなグラフィックをバックプリント。バックプリントだから大人も着やすく、ファッションの主役になるスウェットとして春先に大活躍。