2022.12.26
最終更新日:2024.03.08

【大人のベストバイ】「ロエベ × オン」のアノラック、「ディオール × ビルケンシュトック」のサンダル…  2022年にエディターが「買ってよかった」5選 #05

ファッションからコスメ、ガジェットまで、UOMO編集部員が実際に愛用する名品を毎日1つずつ紹介する「エディター私物」。2022年に本当に買ってよかったお買い物を振り返る。

UOMO編集 中野の場合


01:LOEWE×Onのウォータープルーフアノラック

【大人のベストバイ】「ロエベ × オン」の画像_1
ウォーキングにハマっている。もともと歩くことは好きで、歩ける距離なら極力電車に乗りたくない。その気持ちが加速して、たまに徒歩通勤もするようになった。歩き始めたとき、悩んだのがウォーキングシューズだった。いかんせん、普段から革靴かビルケンシュトックしか履かないので、歩くためのスニーカーを持っていない。さすがに革靴やサンダルで30分以上歩くのは大変なので、歩く専用のスニーカーを探した。 そんなとき、自分の企画でたびたびモデルをお願いしているOnの営業の田中利栄さんに定番「クラウド」の素晴らしさを教えてもらい、最新作「クラウド5」が僕のウォーキングスニーカーになった。田中さんを信じてよかった。 足元が決まれば次はウェア。肌寒い時期、手持ちのアウターはロング丈ばかりで歩くための服がない。シェルが欲しい。僕はなるべくブランドを統一したいタイプなので、足元に合わせてOnで揃えることにした。ちょうどロエベとのコラボが発表された時期。ジョナサン・アンダーソンさん自身がOnのファンらしい。青空のようなブルーのグラデーションが美しい。初めて着用したのは尾道しまなみ海道。なぜかウォーキングシーンではなく、サイクリングでのデビューになったが、海と青空にとても馴染んでいた。



02:DIOR by BIRKENSTOCKのTOKIO

【大人のベストバイ】「ロエベ × オン」の画像_2
夏の外ではスエードのアリゾナ、家ではEVAのホノルル、秋冬春の外ではスムースレザーのボストン、家ではスエードのナゴヤ、年間通して室内外問わずビルケンシュトックにお世話になっている。扁平足ぎみだった足裏がフットベッドの形に変形してきた。在宅勤務ばかりの時期は運動不足による足底筋膜炎に悩まされたが、それを救ってくれたのもビルケンシュトックだった。 そんな僕にとってのまさしく「矯正靴」が、ディオールによって変身するという、まさかのニュース。もちろん誌面でも撮影させてもらったが、自分でも履きたい衝動を抑えられない。「ディオール グレー」と呼ばれる清涼感のある色味のフェルトアッパー。これはオフィス履きとして活躍しているアムステルダムを彷彿とさせる。室内とはいえ爪先のフェルトがダメージを受けやすかったのが悩みだったが、そこはラバーで覆われることで見事解消されている。 そして人生初のトキオはヒールストラップ付きでパカパカしない。フットベッドはグレーで覆われており、ベージュスエードのように黒ずみが目立つこともないだろう(たぶん)。ディオールたる意匠はバックルと、実はアウトソールにある。歩くたびに気づかれたい下心ももちろんある。   何より私服が黒ばかりの自分にとって、このグレーは控えめなアクセントになって都合がいい。実用を損なわない洗練された変身はディオールならでは。6月に発売されたものだが、フェルトの素材感を活かせるのは秋以降だと思っている。



03:STUSSYのコットンバンダナ

【大人のベストバイ】「ロエベ × オン」の画像_3
昔から小さめのスカーフが大好きで、もう何枚買ったかわからない。ヨーロッパのようにカラッとした気候であれば年中首に巻いていたいところだが、日本の夏、首にシルクはどうしても汗によるケアばかり気になって落ち着かない。 そんなことから、夏はコットンバンダナをスカーフ使いすることが多い。例えば試写室では2時間ほど身動きが取れない中、強い冷房から首を守ってくれる。ハンカチで首にしたたる汗を拭う手間が省ける。突然の雨に襲われたら首から外して頭に巻いて逃げられる(まだ実際やったことはないけど)。と言いつつ、首に巻ける大きさのバンダナは探すと意外と少ない。首回り38cmの自分でも、経験からするとシルクなら最低40cm×40cmが必要で、コットンとなると生地が滑らないので最低50cm×50cmは必要。そしてバンダナの場合、黒ベースに白柄がマスト。それ以外だと僕にとっては首元の主張が強すぎる。 ステューシーの隠れ名品(だと思っている)のバンダナは54cm×54cmという貴重なサイズで、色展開も黒ベースの白柄のみ。Sをモチーフにした変形ペイズリー柄と、バラがなんとも渋い。夏だけでなく秋以降も使えそうだ。ちなみに、結び目は必ず中央からずらしている。喉仏に結び目が当たるのが不快なのと、中央に結び目がくるとスタイリングの主役がバンダナになってしまう気がするから。



04:sisleyのオールデイ オールイヤーN

【大人のベストバイ】「ロエベ × オン」の画像_4
困ったらシスレー。季節の変わり目は雨が続くが、その期間はなぜか必ず肌が荒れる。目元は乾燥し、鼻の毛穴が目立ち、口周りに赤い吹き出物がポツポツ。肌の状態が悪いと気分も晴れない。ならば服より肌に投資すべし、という気概を持ってシスレーを使う。 中でもスター商品であるデイプロテクト乳液が今年リニューアル。紫外線や微小粒子状汚染物質の付着を防御、蓄積を抑制する物理的シールドと、ふっくらキメの整った肌に導くエイジングケアといった生理的シールドのダブルで肌を保護してくれる。ALL DAY,ALL YEARという名の通り、年間通して毎日使えることを特徴としているものの、質感も価格もリッチなので、僕はこの季節の変わり目に集中的に使っている。 雨も肌荒れも嫌だけど、シスレーの乳液を使うのは楽しみという、ちょっと矛盾したような複雑な心境になる時期だけの、スペシャルなスキンケアなのだ。



05:Aēsop×Rick Owensのストイック アロマティック キャンドル

【大人のベストバイ】「ロエベ × オン」の画像_5
リック・オウエンスについては服以上に、ブランドの作り出す世界観、ショップインテリアなどに興味があったので、どんなコラボ作品になるのか楽しみだった。 香り自体はもっとこってり重たいかなと予想していたが、意外にさっぱり穏やか。イソップ愛好家というリック・オウエンス氏の「穏やかに過ごしたい」というアイテムにかけた思いが伝わってくる。気に入ったのは香り以上に、彫刻家のコンスタンティン・ブランクーシとハンス・アルプの作品から着想を得たという白いセラミック製の容器。キャンドルはガラス容器が主流なところ、オブジェとして完成度が高い。 実は撮影後に早速火を灯して、香りを十分に楽しみ、すでにロウはなくなり容器は空っぽ。今はリビングでメガネやリモコンを入れる小物入れとして活用している。



Movie:Mitsuo Kijima
Stylist:Masashi Sho

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