01:GUCCIのハーフスリーブシャツ
普通だけど、やっぱり新しい
最近のグッチの広告キャンペーンに登場するメンズのスタイルが気になる。特に俳優のポール・メスカルが着ている白T+グレースラックス+白ソックス+ホースビット ローファーや、ネイビーブレザー+ワイドデニム+同じくローファーなど。いわゆるスタンダードアイテムだけで構成していて、バランスがうまい。きっとベーシックなものが揃うだろうと注目していたこの春夏のアイテムからブラックのハーフスリーブシャツを。オーバーサイズで、ビンテージショップで見つけたような折り山を残した処理も気が利いている。
この1月には5年ぶりにミラノ・メンズファッションウィークへ出張。サバト・デ・サルノによる初のグッチメンズのショーを見ることができた。秋冬からもグッチのアイコンを再解釈して新しいスタンダードを作ろうとする姿勢に期待。
ワードローブは、アウトドアやミリタリーものから唐突なハイブランドまで混ぜたもん勝ち。恒例「試着フェス®」発案者だが、ショップに行く暇を惜しみ、試着ゼロ状態で衝動的に通販しがち。好きなモノは、深夜の飲酒からの寝落ち。MT車の運転。スノーボードとキーボード。
02:Willis & Geigerのロングロールスリーブ ブッシュシャツ
サファリシャツとは思えぬ細かい運針に仰天!
近年、再び注目を集めているウィリス&ガイガー。サファリジャケットはヘミングウェイが愛したエピソードと合わせて古くから語られることの多い逸品だが、春以降に着るなら、いわゆるブッシュシャツと呼ばれるサファリテイストのシャツのほうが気になる。ウィリス&ガイガーをアウター以外で選ぶというのも新鮮。
この手の服は着倒すことが楽しみだが、こちらはアウトドアシャツとは思えぬほど運針が細かく、素材も打ち込みが強いものの上質なブッシュポプリンゆえ、つい大切に着たくなる。
いわゆるUSA製の服らしからぬ繊細さとタフさが同居した服であり、そこに惹かれてしまうのだ。
クルマと時計担当。幼少期からのクルマ好きで、大学時代は自動車部に所属。ウェブでは「文化系ネオクラシック車と30人の男たち」も手掛けた。愛車はアルファロメオの「ジュリア」。クルマはイタリア車好き、ワードローブはカジュアルなフレンチスタイルが好み。猫舌のため一年中、アイスコーヒー派。
03:miffewのオーバーダウンシャツ
夏と冬しか存在しない国で
うららかな春と秋の記憶がない。季節毎の寒暖差が激しい日本にはもはや夏と冬しか存在せず、上質なタイプライターシャツなんぞ、夏は暑くて冬も寒くて着る機会がないのだ。その点、シャツ地で作った「ミフュー」のシャツダウンは夏を完全に捨てているが、もう半分の冬に着用シーンを潔くシフト。取り外し可能な首裏の汗止めも有能で、軽アウターとしてインナーとしてヘビロテできる。もっと深堀りしたいところだが、2023年秋冬スタートの新星は、ダウンブランドを謳う覚悟なのか展示会の開催は秋冬だけだった。また来年、お会いしましょう。
ウェブ担当。185cm・90kg。試着ルポ・リリース記事・インタビュー・企業タイアップ担当のマンガ編集者志望。コム デ ギャルソン(販売員・本社営業職)→WWDジャパン(ミラノ&パリコレ取材記者)→現職。ウィンドウズ派。
04:DAIWA PIER39のチェックシャツ
えっ、これコットンじゃないの
正直、機能素材を使ったシャツはこれまで選択肢になかった。ポリエステルなんて邪道、シャツならコットンが当たり前。そんな考えをあらためたのは、このDAIWA PIER39のシャツに出会ったから。
展示会でビッグシルエットときれいなブルーの色味に惹かれて、タグを見たらびっくり。いくらなんだろ? おお、2万円いかないんだ。ん? ポリエステル100%…。ええ、マジかよ! ポリエステルでこの生地のクオリティ、恐るべし。洗濯後もシワを気にせずいけちゃうやつだ。
DAIWA PIER39は、とことん着る人を甘やかしてくる。もうケアが面倒なシャツが着られなくなってしまいます…。
カルチャー・食担当。トレードマークは、ボリューミーなパーマ(入稿・校了時、1.5倍増)。一年中ほぼシャツ、冬だけニットもあり。年始に琺瑯鍋とフライパンを新調したので、きちんと自炊ができるようになりたい。
05:visvimのチェックシャツ
シャツは無地&ストライプ派でしたが…
無類のシャツ好き。ただ選ぶのは無地かストライプばかり。そんな自分が、この春気になっているのはチェック柄。今回の「エディター推し」企画では、チェックシャツをこれの他にもう一枚紹介してしまったほど。
ビズビムの新作シャツは、チェックならではのカジュアルさを品よく仕上げているのが気に入った。グレーに近いアイボリーとグリーンの相性が絶妙で、いい意味でアメカジ感は控えめ。少し大きめのサイズ3をゆったり着るぐらいが、自分にはちょうどいい。着心地もさらさらで、初夏まで活躍してくれそう。
カルチャー・食担当。トレードマークは、ボリューミーなパーマ(入稿・校了時、1.5倍増)。一年中ほぼシャツ、冬だけニットもあり。年始に琺瑯鍋とフライパンを新調したので、きちんと自炊ができるようになりたい。
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