大人の足元をきちんと見せてくれる革靴。欠点といえばスニーカーよりも重かったり疲れやすかったりするところだが、人気セレクトショップの春の別注シューズは、そんな革靴の欠点を感じさせない軽やかでかつ今っぽさを感じさせるアイテムばかりだ。
01:QUODDY×SHIPS|CANOE MOC SUEDE
定番のボートシューズをカラースエードで
「モカシンシューズの定番としておなじみのクオディのボートシューズに、色でプレッピー要素を詰め込んだ渾身の別注。スニーカーから革靴へ、トレンドが移行している流れもありますが、革靴だとブラックやブラウンのような定番色に偏りがち。クオディのカラーモカシンならスニーカー感覚で気軽に取り入れられて、スタイリングにプレッピーなムードが演出できます」(シップス プレス 蒲生龍之介さん)
クオディは1909年創業のアメリカ・メイン州発のモカシンシューズブランド。現在もハンドメイドにこだわって、メイン州の熟練した職人たちによってつくられている。シップスでは今季、定番のカヌーモックをグリーン、レッド、カーキのカラースエードで別注した。定番の履き心地にも定評があり、スニーカーから革靴に移行したい人、ローファーのネクストシューズとしておすすめだ。
02:CLARKS ORIGINALS × BEAMS|Wallabee GORE-TEX
イージー仕様&GORE-TEXだけでなく色にも注目
「老若男女問わず、オールシーズン足元の定番になっているワラビーを、デザートブーツのカラーにしたひとひねりある別注です。永久定番と言われるだけあって、靴選びに迷ったときはこれを履いておけば、ほぼ間違いないんです。内側にエラスティックを仕込んだ、シューレースなしで履ける仕様もビームス別注おなじみのポイント。しかもGORE-TEXですから、出番も増えがちです」(ビームス プレス 岡村拓哉さん)
インラインでも人気のGORE-TEXワラビーのビームス別注。ワラビーの定番色メープルスエード(やや黄色みがあるベージュ)でなくデザートブーツのアイコンカラー、サンドベージュ(淡いベージュ)を採用している。クレープソールでなくビブラムソールというのもGORE-TEXワラビーの特徴だ。全天候型シューズとして一足キープしておきたい。
03:Paraboot for UNITED ARROWS|SDE MALO DECK
スエードアッパーの上品なデッキシューズ
「パラブーツのモカシンMALO(マロ)の素材&カラー別注。アッパーはデッキシューズですが、クライミング用のボリュームのあるソールを装着しているのがMALOの特徴です。ユナイテッドアローズではアッパーの色に合わせてソールのトーンも同系色にしているので、クリーンで都会的な雰囲気に仕上がっています。このダークブラウンのほか、ブラック、グレー、ミディアムブラウンの4カラーの展開です」(ユナイテッドアローズ プレス 後藤優人さん)
パラブーツのデッキシューズとしておなじみのBARTH(バース)がベースのMALO。ライニングを加え、ライトクライミング用のRAID SOLE(レイドソール)で汎用性の高いモデルに。スエード素材で別注することで、大人っぽくドレッシーな着こなしにも合わせやすい一足に。ニュアンスカラーとも相性のいいダークブラウンが推し。
04:CLARKS ORIGINALS for UNITED ARROWS|NATALIE MABEL
きちんと感も出せるミュール型ナタリー
「春夏シーズン、サンダルと革靴やスニーカー以外のチョイスとして、マルチに活躍してくれるのがミュール。このミュールはクラークスのNATALIE(ナタリー)がベースだから、クラシックなムードがあってカジュアルすぎないルックスが高ポイントです。寒い季節はソックスとのコーディネートも楽しめて、実は一年中使える優れモノ」(ユナイテッドアローズ プレス 後藤優人さん)
NATALIE MABEL(ナタリーメーベル)は、トウとヒールの巻き上がったクレープソールが象徴的なモカシンシューズ「NATALIE」をベースにしたミュール。2000年秋冬シーズンに発売されたモデルをユナイテッドアローズが復刻別注。履き心地も快適にアップデートされている。
05:Crockett & Jones for UNITED ARROWS|CIBO FALMOUTH
今季登場の新型をスコッチグレインレザーで
「FALMOUTH(ファルマス)は、クロケット&ジョーンズから今季登場した新モデル。サンプルを見たときから感じていますが、とにかく佇まいが美しい! カジュアルなデザインながらドレスシューズのような色気もあって、スタッフの間でも好評です。この夏はリラックスしたリネンのシャツとショーツにこのシューズで、カジュアルを品よくこなしたいです」(ユナイテッドアローズ プレス 後藤優人さん)
ボートシューズを「ローファーとダービー」のハイブリッドシューズとして解釈したクロケット&ジョーンズの新型。オリジナルはワックスカーフのアッパーにボートシューズスタイルのラバーソールだが、ユナイテッドアローズではツブ状の型押しが特徴のスコッチグレインレザー&ソフトで快適な履き心地のスーパーフレックスソールで別注。スーツからドレスカジュアルまで応用しがいあり。
京都府出身。関西で6年間ショップスタッフを経験し、2023年春からプレスに。ドレススタイルに造詣が深く、この春夏は肩線の合ったジャストサイズでカジュアルに挑戦。メガネキャラとしてのイメージを定着させるべく、アイウエアのバリエーションを増やしている。
プレスに就任して早3年。休日は趣味のバスケ、ゴルフを会社の仲間と楽しむ。昨夏には一児の父となり、早くも親子でのリンクコーディネートをする日を夢見ている。今シーズンはスポーティな素材使いのアイテムを主役に “現代的アメカジ”に挑戦したい。
2017年に入社して、日本橋店のスタッフとしてキャリアをスタート。2020年にPRのサポートメンバーとなり、昨年秋、プレスに就任。ジャケットのタイドアップスタイルが好きで、カジュアルもドレスより。高校時代までサッカー部に所属し、現在もプライベートでサッカーを楽しむ。
シップスインフォメーションセンター TEL:0120-444-099
ビームス 原宿 TEL:03-3470-3947
ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 03-5772-5501