ハイブランドの新作小物をまとめてお届け。メゾンの伝統をモダンにアレンジして新しいデザインを展開するエルメスの、初夏の注目アイテムをピックアップした。
01.BANASILK
メンズ初のシルク製ベルトバッグが登場
2024年春夏のランウェーショーにも登場した、初夏のスタイリングにマッチするシルク製のベルトバッグ。カレのデザイナーとして知られるアンリ・ドリニーの《エプロン・ドール・バンダナ》をプリントした一枚のシルクを、折りたたむことで創意工夫に富んだウエストバッグに仕立てた。
マットな質感の雄仔牛革、ヴォー・スウィフトのベルト部分には、あぶみのバックルに着想を得たメタルパーツ《ブックル・エケストル》があしらわれ、バンドリエールをしっかり固定する。シルクのバッグはスカーフの模様が美しく見えるように、ファスナークロージャーが内側に付いているのも粋。縦8.5×横18.5×マチ8.5cm(編集部計測)。
02.CHAINE D’ANCRE VULCANIUM
ウッディな質感のリンクモチーフブローチ
《シェーヌ・ダンクル》のリンクをヴュルカニウム素材で、ナチュラルなあたたかみのあるブローチに。両端にはリンクの繋がりを彷彿とさせるパラジウムのパーツが、アクセントとしてあしらわれている。海からインスピレーションを受けたモチーフだけに、夏のコーディネートと相性がいい。
ヴュルカニウムは、レザーの切れ端を加工して生まれたエルメスの新素材。環境に配慮した革新的な技術によって誕生し、ウッドのような軽い質感が魅力だ。このブローチはヴュルカニウムをリンクに丁寧に巻き付けて、メタルパーツとのコントラストで魅せる。
03.CHEVAL PUNK BANDANA
パンキッシュにアレンジした馬柄のカレ
日本人デザイナー、野村大輔によるオリジナルのデザイン。エミール・エルメス・コレクションに収蔵されている19世紀のエレガントなオブジェにヒントを得た。ボディにはヘルメス神の杖であるカデュケスやスカルモチーフのエンブレム、たてがみはパンクのトレードマークのモヒカンを思わせ、背景には安全ピンも描かれている。
エルメスの伝統とパンクを融合させたデザインが斬新なこのスカーフは、カシミアシルク生地を使用。スモールサイズでネックアクセサリーとしても使いやすいカレ65シリーズの新柄だ。65×65cm。
04.FRED ETRIERS
王道の馬具柄モチーフのリバーシブルハット
カレのデザイナー、フランソワーズ・ドゥ・ラ・ペリエールによる、馬具をモチーフにした《エトリエ》プリントのボブハット《フレッド》。光沢のあるトワロヴァン(ナイロン80%、エラスタン20%)素材の軽いかぶり心地もうれしい。
ホワイトベースにゴールドとグレーの配色がエレガント。カジュアルなボブハットを上品に見せる。内側も表地と同じ無地ホワイトのトワロヴァン。リバーシブルでも着用可能なので、クワイエットに見せたいときはホワイト面を。
05. ILLICO
アシンメトリーなワッペンが魅力のスニーカー
キャンバスアッパーのトウとヒールにカーフを配したクラシックなハイカットスニーカー。ホワイトソールの軽快さも春夏のスニーカーにふさわしい。アッパーにはパリのエルメス第1号店(FbGはFaubourgの略称)にまつわるテーマのパッチがあしらわれている。
左右でパッチが異なるのもエルメスらしい遊び心。ベーシックながら洗練されたフォルムで、かっちりした着こなしにもコーディネートしやすい。
エルメスジャポンTEL:03-3569-3300