体育会系の男子こそ、スポーツウェアのルーツと機能美を正しく理解し、頭を使ってファッションに取り入れているのでは?…という仮説のもと、スポーツを愛する大人の「運動と日常が自然に結びついた」スタイルに迫った。

RUNNING
毎年フルマラソンに出場しています


気分のカラーパレットからランニングウェアを選んでいます
防水アノラックとスニーカーはオンで、ホワイトジーンズはスティーブン アラン。「近所のジョギングだけでなく仕事終わりに会社の仲間と走ることも日課です。となると全身着替えるより初めからランニングウェアを取り入れているほうがベター。街着としてのおしゃれも両立させるために今季は明るい色を意識しています。今、気分かどうかをベースに、機能も備えたアイテムを探したいですね」。
FOOTBALL
サッカーは観るのもやるのも大好き


’90~2000年代のアンブロは街着にしたいシルエット!
「小・中・高のサッカー部時代には私服という概念がなく、とにかくジャージの毎日。だからこそ本当に着たいと思える一着を探すのが癖になり、その感覚は大人になった今でも抜けません。このアンブロは2000年代のイングランド代表のもので、今の時代感に合う太さがいい。さらに海外の友人たちの自由な着こなしに影響され“ジャージ=練習着”という固定観念もなくなった。サッカーをするときはもちろ
ん、普段は今日のドクターマーチンのような革靴と合わせると馴染みますね」。
CYCLING
毎日、自転車!


メッセンジャーの必需品だってモノトーンならタウンユースできる
「メッセンジャーの職歴が長く、外出は休日含め基本的に自転車。プロユースのGIROのシューズは足とペダルを一体化させるビンディングペダル用の一足で長距離走ったときの疲れが全然違います。ただし一度履くと履き替えが面倒(笑)。仕方ないので、この靴を街に馴染ませるようスタイリングには頭を使ってます。ディッキーズのパンツなどモノトーンでまとめ、ソルトアンドペッパーのソックスをアクセントにするくらいがちょうどいい」。
Photos:Kanta Matsubayashi Takahiro Idenoshita
Composition&Text:Takako Nagai
Composition&Text:Takako Nagai