フランク リーダーなどのヨーロッパブランドと新進気鋭のスケートブランドを巧みにミックスする46歳のスケーターに会いに熊本へ。独自性のあるスタイルを見た。
熊 本
井上隆司さん/「SL」 店主
45歳を過ぎて赤を自然と着るようになった
井上さんがフランク・リーダーに魅せられたきっかけは2003年に英国で彼が立ち上げたロックTのレーベル「ロウ パワー」だった。「パンク、ロック好きの僕にどストライクだったんですが自身のシグネチャーブランドでは真逆のテイストの服を作っていると知り、なんてクールなんだ! と。初期の頃のイージーパンツでスケボーをしていたほど思い入れのあるフランク リーダーの服に旬のスケートブランドを合わせるのが最近の定番。さらにこの夏は赤を自然と着るように。おじさんになってからのほうが派手な色は似合いますね」。
Shirt:
Pants:
Cap:
Sneakers:
FRANK LEDER
POLAR SKATE CO.
QUARTER SNACKS
LAST RESORT AB
「スケボーをするときのパンツは、最近はポーラーのデニム“BIG BOY”一択。僕がスケボーを始めた頃にかっこいいスケーターがみんなはいていたワイドシルエットの一本で、普通デニムについているリベットがないのでこけても痛くなく、実用性もしっかりあるんですよ」
ロンドンのドーバーストリートマーケットでは発売日に行列のできる「Always do what you should do」のTシャツ。日本での取り扱いはSL含め2店舗のみ。
T-shirt:
Pants:
Belt:
Sandals:
CLASSIC GRIP
FRANK LEDER
SMELL
ADIDAS×MARK GONZALES
「ルーツはロンドンなので昨年45歳になるまでは今日のようにモノトーン中心のスタイルでした。ただTシャツのプリントなどで遊びもきかせたい。お店に来る子どもたちに大人が大人げなくはしゃいで服を着ている姿を見せて『大人は楽しい』ことを伝えたいんです」
Shirt:
Pants:
Cap:
Shoes:
ARIES
POLAR SKATE CO.
ALWAYS DO WHAT YOU SHOULD DO
MASTER&CO.
「フランク・リーダーと同じくセントマーチンズ卒のソフィア・マリア・プランテラが手がけるアリーズもブランド初期からファンです。グラフィックやパターンがめちゃくちゃかっこいい。赤い服に黒い服は合わせません。ロンドンらしい配色ですがさすがにキメすぎなので」
Shirt:
Pants:
Belt:
Sneakers:
ARIES
FRANK LEDER
SMELL
ADIDAS SKATEBOARDING
「女性のお客さんからもよく褒められるアリーズのストライプシャツはタックインで着ます。シャツは必ず第一ボタンを留めます。もともとお坊ちゃんスタイルが好きなのと、クセのあるブランドの服をクセをつけず正統にきちんと着るのがいちばんクールだと思うのです」
右から別注したジョージ コックスのコンビシューズ、マスター&コーのドレスシューズ、オーリーで擦り切れたアディダススケートボーディングのスケシュー。靴だけで井上さんのスタイルがよくわかる。
SL
創業21周年を記念してアーティストdokkoi氏によるdokkoi beat clubと、グラフィックプリントT(左)を製作。オンラインストア(slshop.thebase.in/)で販売中。
住所:熊本県熊本市中央区草葉町3の19
営業時間:12時~20時
定休日:火曜
TEL:096-325-8157
@sl_shop_
Takashi Inoue
熊本県生まれ。中学時代にスケートボードを始める。たびたびロンドンに渡航し、日本で古着店勤務を経て、2001年、地元に自身のセレクトショップ「SL」をオープン。
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