たかが白T、されど白T。男のワードローブ に欠かせないこのアイテム、おしゃれな大人こそ、カタチ、素材や着心地、サイズ感に至るまでこだわって選んでいる。いよいよ白Tシャツが主役になる季節に向けて、達人たちが今年の相棒に選んだものとは?
キャバンのスヴィンコットンTシャツ
田辺雄一郎さん(スーパーエーマーケット / ランド オブ トゥモローランド バイヤー)
軽い着心地で、洗っても型崩れしないキャバンの白Tを、1年中愛用。着たいときにいつでも着られるよう、同じものを10枚そろえています。魅力的な着用感の秘密は、編み方と素材にあります。最高のコットンと言われる細番手のスヴィンコットンを、通常の天竺編みだと透けて頼りなくなるので、裏は鹿の子調に凹凸のある変形鹿の子編みにしているんです。度詰めなので洗っても型崩れしにくく、細番手だからしなやかで繊細と。もう手放せません。
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ここ5年くらい、シルエットは微妙に変わりますが、夏の白TはUSアーミーチノとレザーシューズがMY定番。きょうはカルマンソロジーのUチップです。僕のスタイルアイコンは、アーネスト・ヘミングウェイ、マーロン・ブランド、ジェームス・ディーン。時代も着ているものも違いますが、彼らのように自分が気に入ったものを、ユニフォーム感覚で着るのが好きです。
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ハンドバークのポケットTシャツ
高津戸真吾さん(エディフィス プレス)
ハンドバークは異色の経歴をもつ夫婦がNYで創業したカットソーブランド。独自に開発した60/2コットン天竺(60番手の極細綿双糸を使用したカットソー)は、シルクのように滑らか。ほかのブランドにあまりない見え方が気に入っています。上質感があるので、セットアップのインナーにもぴったり。夏場は1枚で着ることもありますが、透けにくいのもスタメンの理由です。
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白Tはタックインしたときのバランスや袖の長さにこだわってスタイリングします。きょうもエディフィス ラ ブークルのワイドスラックスに味の出たコンバースのオールスターですが、パンツにタックインしてハイウエストではくことで、シンプルながら大人のスタイルを意識しています。
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ビームス ライツのプリントTシャツ
村口 良さん(ビームス ライツ ディレクター)
年齢を重ねるにつれ、シンプルなものを好むことが多くなりました。が、今年は久しぶりにプリントTシャツが着たい気分。フロントに入っていると若い印象になってしまうので、バックプリントがちょうどよいかなと。フロントにはLUXUALのチビ刺繍が入り、シンプルすぎないところも僕好み。白Tはできるだけクリーンに着たいので、襟が伸びてしまったり、汚れが目立ってきたら新調します。
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Tシャツを主役にしたスタイリングは極力シンプルがモットー。パンツはシルエットの美しいラングラーのセミフレア、キッズ ラブ ゲイトのブーツと黒でまとめて、ラフになりすぎないようにしています。ウォレットチェーンでトレンド感は添えますが、エルメスのブレスレットとロレックスの時計、手元にはオーセンティックなものを合わせて大人の着こなしに。
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Text:Hisami Kotakemori