たかが白T、されど白T。男のワードローブ に欠かせないこのアイテム、おしゃれな大人こそ、カタチ、素材や着心地、サイズ感に至るまでこだわって選んでいる。いよいよ白Tシャツが主役になる季節に向けて、達人たちが今年の相棒に選んだものとは?
ローイングブレザーズのフォトTシャツ
平沢達哉さん(メイデンカンパニー リテイル事業部ディレクター)
ローイングブレザーズはトラッド感あふれるアメリカのブランド。レガッタのプレイヤーとしても活躍した考古学者がデザイナーという異色の経歴でも話題です。1960~70年代のアメリカの上流階級を撮影した作品で有名なフォトグラファー、スリム・アーロンズの写真をプリントしたTシャツは、まさにこのブランドらしいアイテム。今年は改めてフォトTを着たいと思っていた自分のテンションにもぴったりハマりました。
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白Tは無地よりプリントものが好み。インナーというよりも一枚で主役になるものを集めています。印象的なフォトプリントが際立つよう、上下白で合わせました。色数を増やすとポップになりすぎてしまうので、ネルソンのサンダルとヤング アンド オルセン ザ ドライグッズ ストアのキャップは黒で締まった印象に。
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ジチピのポケットTシャツ
三浦由貴さん(GMT inc. プレス)
ジチピの白Tはいちばん長いものだと15年ぐらい着ています。イタリア製で4,800円で、それだけ長く着られるというコスパのよさ! コットンにシルキー加工が施されているから、きれいめスタイリングにも合うのがポイント。僕が好きな古着メインのコーディネートでも、ジチピのTシャツを合わせると上品さが加わってアメカジ全開にならないところがまたいいんです。
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アルクフェニックスのショーツにナイキのエア ハラチ&キャップというカジュアルコーディネートをジチピのTシャツで品よくまとめました。無地の白Tは肌着っぽく見えがちなので、サイズ感が重要だと思います。ピタッとしすぎず、大きすぎないほどよいサイズを選んでいます。
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ファセッタズムのグラフィックTシャツ
福留 峻さん(ファセッタズム 表参道 ショップマネージャー)
肩の落ち具合と袖丈のバランスが好きで、ここ5年ほどファセッタズムのビッグTを毎年買っています。今年は無地よりもグラフィックが入っているものが着たくて、このコラージュグラフィックのロゴTに。白地のプリントTは主役にできて、インナーとしても応用がきくので何枚あっても困らない。ファセッタズムのビッグTはスウェットパーカの上にもレイヤードできるサイズ感なので、いろいろな着こなしを楽しんでいます。
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グラフィックTはシンプルになりがちなコーディネートにアクセントを入れたいときにも活躍してくれます。きょうはビッグシルエットの半袖カーディガンとデニムにコーディネート。デニムはボリュームスニーカーとも相性がいいセミフレアシルエットです。
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Text:Hisami Kotakemori