たかが白T、されど白T。男のワードローブ に欠かせないこのアイテム、おしゃれな大人こそ、カタチ、素材や着心地、サイズ感に至るまでこだわって選んでいる。いよいよ白Tシャツが主役になる季節に向けて、達人たちが今年の相棒に選んだものとは?
アンデコレイテッドのプレーティングコットン ポケットTシャツ
河野貴之さん(アンデコレイテッド デザイナー)
2本の糸を使って表と裏に織り分けるプレーティング天竺のポケットTです。厚手でハリのある素材だからシルエットもしっかり出て、一枚で着てもサマになるのが魅力。初夏から夏はよく白Tを着ますが、肌着感が出ないように厚手でしっかりしたものを選ぶようにしています。オーバーサイズの場合はサイドにスリットがあると重宝します。
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ここのところずっとオールブラックなスタイルでしたが、今年は白×白が気分なので、アンデコレイテッドの白いパンツを合わせました。清涼感のある白コーデはバケットハットやスニーカーを黒にして締まったルックスに。
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カミエル フォートヘンスのコットンTシャツ
三谷崇雄さん(アルファPR プレス)
カミエル フォートヘンスはどのアイテムも、デザイナーの遊び心が投影されているのがとても好き。最近ではシンプルながらバインダーネックの縁にちょっとニュアンスのあるこのTシャツに一目惚れ。自分の好きなサイズ感が決まっているので、これというブランドはリピート購入してストックしておきます。厚みのあるざっくり系が好きだから、とろみ系や薄手のものには食指が動きません。
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夏はほぼ毎日、Tシャツにスラックス。以前はワイドが多かったのですが、最近はテーパードの出番が増えました。きょうのグラフペーパーのスラックスは、ここ数年のスタメンでブラックとネイビーを各2本ずつ所有しています。フットストック・オリジナルズのスリッポンスニーカーもスタメンシューズで、同じものをもう一足欲しいな…。
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フィルメランジェのプリントTシャツ
伊藤 純さん(フェルメランジェ ショップスタッフ)
しばらく無地T時代が続いたので、久しぶりにプリントTが着たくなりました。フロントにワンポイント、バックにもグラフィックがある両面プリントで、90’sのチャンピオンを彷彿させます。ヴィンテージTのようなムラ感のある風合いや着こむほどに味が出る素材も自分好み。辛い食べ物が好物ゆえ、白Tのときは飛ばさないように気を付けています。
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アメカジ系のファッションがベースで、フィルメランジェのTシャツは古着と合わせることが多いです。きょうも古着のスラックスに90’sのUSA製コンバース。プリントTはともするとラフになりすぎるので、ボトムはスラックスに。差し色で一色、明るい色を取り入れてクリーンな印象を心がけています。
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Text:Hisami Kotakemori