2017.12.29
最終更新日:2024.03.07

暮らしが洗練される、「デザイナーズチェア」5脚のマイ名作選#3

ファッションのプロが自身のスタイルに欠かせない5つのマイ定番を、毎日1つずつ紹介する企画「MY BEST 5」。第5回はスタジオ ファブワーク ディレクターの水澗航さん。

暮らしが洗練される、「デザイナーズチェアの画像_1

George Nakashima “Grass Seat Chair”

「いつか買おうと決めていたジョージ・ナカシマという日系2世家具デザイナーの椅子を1年前ついに購入。拠点のアメリカと日本のみで生産されているブランドで、これは日本生産のもの。座面は一般的なペーパーコードではなくイグサを使用。すべて天然素材でできた椅子は木の表情も豊かで、生きている感じがするんですよね。でも残念ながら今はもう作れないようです。アメリカでは少し前にイグサが使用できなくなり、日本は今年の夏頃に職人さんが引退されたそうで…。4脚、5脚と増やしていくつもりだったのに、まさか生産ストップだなんて…」

水澗航さんプロフィール画像
水澗航さん
スタジオ ファブワーク ディレクター。「毎日座る椅子は家具の中でも一番身近な存在」という水澗さん。その造形美も魅力だという。「気軽に買えるものではないし、大事にするから雑に扱わない。すると所作も洗練される。日常使うものって無頓着なら無頓着なりの生活になるけど、こだわって選んだものが増えればそれだけ丁寧に暮らすようになる。椅子はそのきっかけでもあるんです」。最初に購入した椅子はアルヴァ・アアルトのスツール。

Photos:Mao Nakazawa

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