コロナ禍をきっかけにスタートした新しい日常で、ライフスタイルが変わったという人は多い。洋服やモノへの考え方はどうか? 個人的定番は不変? それとも新定番が生まれたか。この連載ではWITHコロナ時代のスタンダードアイテムを100人に聞く。フィルメランジェの関口文也さんは、カジュアルな服装でも革靴をはくことでONのスイッチを入れている。
【MY STANDARD 100 #65】 パラブーツ×フィルメランジェのモカシンシューズ 関口文也さん(フィルメランジェ ディレクター/34歳)
レザーシューズ”CHIMEY”¥68,000/パラブーツ×フィルメランジェ(フィルメランジェ)
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パラブーツの新作”シメイ “をスエード& シックなソールで自分好みにカスタム!
時間に追われず、丁寧な暮らしがしたいと思って5年前に都内から湘南エリアに引っ越しました。この暮らし方はコロナ禍後も変わっていません。今は、在宅ワークなどで自分の時間に少し余裕ができて、これからの暮らし方を考えることが増えました。健康を意識しはじめて食べ物、飲み物などにも気を配るように。手間ひまかけてつくられているものや、生産背景が分かるものを率先して選ぶようになっています。
世の中的に食べ物、飲み物などは生産背景を気にする人が多いのに、なぜ洋服は気にする人が少ないのだろう? と、ふと思いました。洋服業界に身を置くものとしては、こういった情報をもっと発信しなくてはならないと考えるようにも。生産と消費を改めて考え直す良いきっかけになればと思います。
自分の着るモノに変化はありませんが、ファッションとは自分の気分を上げて、心を豊かにしてくれるものなのだと再認識。そんなファッションを盛り上げるためにもお気に入りの店やブランドで今まで通り買い物をすることを心がけています。
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コロナ禍で革靴をはく人が減っているという話を聞きますが、僕の場合は革靴でON/OFFのスイッチを入れています。気分的にルーズでラクなものに目が行きがちですが、締めるところは締めたい性格ゆえ、革靴はマスト。中でもパラブーツ×フィルメランジェの”シメイ”はデザインの塩梅がよく、お家芸ともいえるはき心地のよさ。
フィルメランジェのウールボアブルゾンとアップルトゥリーズのシャツのレイヤードをクリース入りのリーバイススタプレストと”シメイ“でカジュアルになりすぎないように整えました。インナーのスウェットは裏毛部分がカシミヤ、ニット手袋はヤクの産毛だけを使った手袋とすべて天然ウールでまとめあげた保温性抜群のスタイリングです。別注”シメイ”はデッキシューズにはつけないマウテンブーツ用のレースがついているのもポイント。いい感じのアクセントになってくれます。
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100年以上の歴史を持つパラブーツは、どのモデルもはいたときの安心感が抜群です。”シメイ”は 2020年秋冬の新作モデルではありますがその期待を裏切りません。フィルメランジェの別注にはマルシェⅡというパラブーツの中でも僕が愛してやまないソールを搭載。返りの良さに加え、見た目がシックで耐久性も抜群です。スエードアッパーにすることで雨の日も履けるオールマイティーなシューズに仕上がっています。
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フィルメランジェ TEL:03-6447-1107
Photos:Naoki Seo(still)
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori