コロナ禍をきっかけにスタートした新しい日常で、ライフスタイルが変わったという人は多い。洋服やモノへの考え方はどうか? 個人的定番は不変? それとも新定番が生まれたか。この連載ではWITHコロナ時代のスタンダードアイテムを100人に聞く。ビームスの前田太志さんは「長く使える定番」が自分のワードローブの選定基準であることを再認識し、過去に愛用していたものを今また使うように。
【MY STANDARD 100 #61】 ロレックスのサブマリーナー 前田太志さん(ビームス コンテンツディレクター/36歳)
時計“オイスター パーペチュアル サブマリーナー”¥777,000/ロレックス(日本ロレックス)
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1950年代からデザインがほぼ同じ 永久定番ウォッチの高い汎用性に脱帽
今までは単純にビジュアルに惹かれてモノを購入していました。今は体験やそのモノが持つ背景を掘るなど、自身に学びを与えるモノやコトにお金を使うようになりました。また、過去に愛用していたモノをまた使いたいと思うようになって身につけています。「長く使える定番」が自分のワードローブの選定基準であるという価値観は変わらないと、再確認した感じです。
スマートフォンの普及もあって時計をつけない、ミニマルなスタイルに自分の思考が向いていましたが、最近また、時計を毎日つけるようになりました。90年代製造のロレックス サブマリーナーは、大切な方からいただいたもの。廃れないデザインと耐久性に惚れ直しました。高級時計に分類されますが、年齢的にもフィットしてきたので気おくれせずにつけられるようになったからかもしれません。
サブマリーナーを毎日つけるようになってわかったのは、服を選ばずつけられる汎用性の高さ。カジュアルでもドレスでもすんなりなじむんですよね。ピルグリム サーフ+サプライのコートに古着のチノパン、足もとコンバースなんてスタイルにもこの通り。
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きょうはトーンを統一して時計が映えるクリーンなスタイルを目指しました。ロレックスに合わせて、一点一点上質なものをチョイスしてテンションを近づけたのもポイントです。今季はベージュ~ブラウンがトレンドカラー。この色味はカジュアルにもシックなニュアンスを添えてくれるので、スタンダードなんだなと、改めて思いました。
10年前にいただいてからつける機会は減っても大切に手入れをしていました。この半年は毎日つけていますが、やっぱりいいですね。
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僕のは90年代で、商品撮影したものは最新のもの。サブマリーナーは1950年代にダイバーズウォッチとして登場。マイナーチェンジを繰り返しながらも、黒文字板、夜光塗料付きの針、回転ベゼルなどほぼ当時のままのデザインを踏襲。スタンダードとは何かを物語る時計です。
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頑張った自分へのご褒美に、一生ものの時計を!
日本ロレックス https://www.rolex.com/ja
Photos:Naoki Seo(still)
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori