コロナ禍をきっかけにスタートした新しい日常で、ライフスタイルが変わったという人は多い。洋服やモノへの考え方はどうか? 個人的定番は不変? それとも新定番が生まれたか。WITHコロナ時代のスタンダードアイテムを100人に聞く。ビームスFの西口修平さんは長く愛せるモノに、スタイリングの楽しさという軸を加えてMY STANDARDを選んでいる。
【MY STANDARD 100 #52】 ジェイエムウエストンのサイドゴアブーツ #705 西口修平さん(ビームスFディレクター/43歳)
サイドゴアブーツ #705¥145,000/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン 青山店)
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スタイリングを考えるのが楽しい 二枚目すぎず三枚目でもない名品ブーツ
自分にとって心のゆとりは何かを考えるようになりました。心にゆとりを持つように心がけ、その時間をより大切にしようと。視野を広く持ち、今できることに一生懸命取り組むという自分のスタンスは変わらずですが、仕事の忙しさがコロナ禍以前に戻りつつあるので、その両立に苦しんでいます。
ファッションに関しては本当に必要なものだけを買うようになりました。長くつきあえるモノ、長く愛せるモノを手に入れる喜びは誰しも同じだと思います。自分たちもそういうものを創りだすことが重要だし、同時に求められていることだとも思います。
長く愛せるという視点でワードローブを見渡すと、やはり往年の名品は強いなと感じます。もちろん僕なりの選ぶポイントはあって、そのひとつがジェイエムウエストンのサイドゴアブーツ #705。靴全体の雰囲気が二枚目すぎず、かといって三枚目でもないところにいちばん惚れています。そのモノの持つテイストからスタイリングを考えるのが楽しくなることが、僕にとってのMY STANDARDの条件。
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ジェイエムウエストンのブーツをリラックスした休日の散歩着に合わせました。カシミヤのローゲージニットは日中であれば軽いブルゾンを羽織るよりも温かく、体をやさしく包み込んでくれます。リラックスした休日はストレスを感じない服を着たいですよね。
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ニットはレンコントラント、ベレーはアニエスベーでフレンチコンシャスですが、パンツはジーティーアーのビームスF別注アーミーパンツ。カシミヤのラグジュアリーで繊細な雰囲気に対してラギッドなミリタリーパンツをはくことで塩梅をつけています。
パンツのシルエットはきれいに見せたいのでクリースを入れて、ヨーロッパのミリタリーパンツらしく。ジェイエムウエストンのシュッとしたトウの形が全体を品よくまとめてくれます。ブランドを代表するサイドゴアブーツは、緻密に計算されたパターンによる特別な一枚革で仕立てられています。前後にプルタブがついていて脱ぎはきしやすいところも気に入っています。
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おしゃれな大人の「MY STANDARD」な靴
ジェイエムウエストン 青山店 TEL:03-6805-1691
https://jmweston.jp/
Photos:Naoki Seo(still)
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori