コロナ禍をきっかけにスタートした新しい日常で、ライフスタイルが変わったという人は多い。洋服やモノへの考え方はどうか? 個人的定番は不変? それとも新定番が生まれたか。この連載ではWITHコロナ時代のスタンダードアイテムを100人に聞く。UOMO編集部の西坂和浩は、もともと好きなファッションにより貪欲になり、新しい日常に寄せて服を選ぶようになった。
【MY STANDARD 100 #40】 マルニのクロップドテーラードパンツ 西坂和浩(UOMO編集部/25歳)
クロップドテーラードパンツ(右 前面チェック)¥70,000・(左 シャンブレー)¥64,000/マルニ(マルニ 表参道)
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クリエイションの素晴らしさだけでなく 高揚感も味わえるイージーパンツ
緊急事態宣言が終わってからも、人の多いところにはあまり行かなくなりました。人に会う機会が減ったことで、ファッションにこだわる理由がひとつ減ったように感じた人も多いと思います。僕個人としては、緊急事態宣言解除のタイミングでUOMO編集部に異動になったこともあり、以前から好きだったファッションにのめり込む環境が整い、購買欲もおしゃれする意欲も増進!
ちょっとした変化ですが、新しい日常に寄せて服選びをするようになりました。170cmに満たない標準体型のため、バランスを保つために今まではジャストサイズを選んでいましたが、少しゆとりというか、大きめのサイズを買うように。気分的なことはもちろん、自宅でも外でもそのほうが疲れないというパフォーマンス面からの結論でもあります。
いろいろな意味で僕が思う新しいスタンダードの要素を満たすのが、今春はじめて購入したマルニのパンツ。ドローコード付きのイージーなデザインでありながら、テーパードのかかったすっきりシルエットできちんと見える。楽はしたいけれど、これまでのジャストなスタイルも一気に壊したくない気分にもフィットします。
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きょうはウィークエンドのナイロンブルゾン、ループウィラーのスウェット、ニューバランスの2002とコーディネート。一見ベーシックなスタイリングを、マルニのパンツはスタイリッシュに格上げしてくれます。ダークトーンでまとめるときは、起毛感のあるウールキャップにテック素材のアウターを合わせるなど、素材でメリハリをつけるように心がけています。
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マルニのイージーパンツは、毎シーズン素材を変えて登場する定番的なアイテム。僕が買ったのは光沢のあるコットンでクリースを入れてはいています。秋冬はデニムやウールチェックで出ていました。7万円超えでしたがクリエイションは素晴らしく、はいているときの気持ちの高揚感に見合う値段だと思います。これからも、こうした余裕を大切にしていきたいです。
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おしゃれな大人の旬パンツ試着レビュー
マルニ 表参道 TEL:03-3403-8660
Photos:Naoki Seo(still)
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori