コロナ禍をきっかけにスタートした新しい日常で、ライフスタイルが変わったという人は多い。洋服やモノへの考え方はどうか? 個人的定番は不変? それとも新定番が生まれたか。この連載ではWITHコロナ時代のスタンダードアイテムを100人に聞く。ティーニーランチの久戸瀬崇裕さんは、日常着に機能性を求めるようになりアウトドアブランドにたどり着いた。
【MY STANDARD 100 #32】 マムートのアルティメイトフードジャケット 久戸瀬崇裕さん(ティーニーランチ PRディレクター/35歳)
機能性もデザイン性も両立する アウターをいつもバッグに忍ばせて
コロナ禍がきっかけで健康になりました。自粛期間にいろいろなことがストップして仕事が進められなかったとき、早く帰宅できたので生活にゆとりが生まれ…。以前は食事の時間がバラバラで、夜はひんぱんに飲み歩き、疲れが取れない生活をしてしまっていました。それが、規則正しい生活をすると、体が楽になったんです!
そうなるとそれまで何気なく飲んでいたコーヒーも、自分で豆を挽いて淹れてみようと思ったり。以前は気にしていなかったことにも目が向くようになって、生活用品にもこだわりはじめ。新しいものに興味がわくと、気持ちが高揚して、精神的にもポジティブに。
洋服に関しては機能性を重視するように。デザインものも変わらず好きですが、なぜこの機能がついているのか? 今は自分がしっかり語れるものを着たいと強く思っています。機能や理にかなったディテールを突き詰めていくとやはりアウトドアにたどり着き、コロナ禍以降、MY STANDARDに加わったのがマムートのジャケット。きょうはストレッチ性抜群のイオリのパンツとタビオ×リバースプロジェクトのエアバッグ足袋スニーカーで機能的なコーディネート。
マムートは登山に特化して150年の歴史がある老舗ブランド。ハイスペックですが、ヨーロッパのブランドらしいカラーリングやデザインでモードブランドとも相性がいい。肌ざわりもよく着ていて本当にストレスがないので、今では常にバッグに忍ばせるような存在になりました。
大人が選ぶべき機能性ウェア
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori