コロナ禍をきっかけにスタートした新しい日常で、ライフスタイルが変わったという人は多い。洋服やモノへの考え方はどうか? 個人的定番は不変? それとも新定番が生まれたか。この連載ではWITHコロナ時代のスタンダードアイテムを100人に聞く。スタイリストの松川 総さんは、毎シーズン、自分なりのユニフォームを決めていて、それが新たなスタンダードに加わることも。
【MY STANDARD 100 #27】 コモリのモールスキンセットアップ 松川 総さん(スタイリスト/39歳)
モールスキン ジャケット¥42,000・モールスキン パンツ¥34,000/コモリ(ワグ インク)
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オーセンティックなワークウエアが基の セットアップにマルチな可能性を感じる
仕事の在り方やルーティーンは変わりましたが、ブレちゃいけないモチベーションは変わらず。僕は以前からできるだけショップで洋服を買うようにしています。コロナ禍でショップ買いを敬遠する人も増えているようですが、スタッフとゆっくり話して、洋服を選ぶことは、自分にとってもとてもよい時間になっています。
ただ、保守的な時世のせいなのか、自分が定番を探しているからか、黒を選ぶことが増えました。大人と言うと堅苦しく聞こえるのであえて”おっさん”と言わせてもらいますが、おっさんになって思うのは、自然体でいられる服を着ることの重要性。時代に流されずに好きなもの=MY STANDARD と、マイブーム=瞬間的に熱くなるものを組み合わせるのが、僕にとって一番居心地がいい状態。
僕の中でブレずに好きなものは、古着とワークウエアです。仕事柄、スーツを着る必要性はないのですが、ひそかにスーツへの憧れがあって。毎シーズン、自分の制服と位置づけて着るアイテムを決めています。少し前はディッキーズの874パンツを制服にしていました。マイブーム色が強いときもあれば、スタンダードよりのときもあります。それが新しいスタンダードになっていくこともよくあります。
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今シーズンの僕の制服はコモリのモールスキンのセットアップ。僕が好きなアメリカのオーセンティックなワークウエアをベースにしたパンツと、カバーオールのセットアップはツボでした。ちなみに中に着ているコモリの定番ネイビーTシャツは、長年愛用しているMY STANDARDアイテム。
上質なモールスキンの素材感も制服に向いているなと思ったポイント。大人になってから魅力を感じ、少しずつ集め始めたクロムハーツのネックレスとウォレットチェーンを組み合わせて着ています。コモリのような上品なアイテムとクロムハーツを組み合わせることができるようになったのはここ数年。
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レザーシューズよりもヴィンテージのスニーカーを合わせることで、コモリの上質感が際立つと思うので、僕はよくヴァンズのオーセンティックを合わせています。カルチャーのあるものと相性がいいのも、コモリのセットアップの魅力です。
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「セットアップ」のこと、もっと知りたい!
ワグ インク TEL:03-5791-1501
Photos:Naoki Seo(still)
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori