コロナ禍をきっかけにスタートした新しい日常で、ライフスタイルが変わったという人は多い。洋服やモノへの考え方はどうか? 個人的定番は不変? それとも新定番が生まれたか。この連載ではWITHコロナ時代のスタンダードアイテムを100人に聞く。ジョン メイソン スミスの吉田雄二さんは、洋服が自己表現の手段であるという価値は変わらず。
【MY STANDARD 100 #20】 ジョン メイソン スミスのアーティストTシャツ 吉田雄二さん(JOHN MASON SMITHデザイナー/45歳)
アーティストTシャツ¥13,000/ジョン メイソン スミス(HEMT PR)
<
>
自分のカルチャーに紐づく アーティストTがスタンダード
パラダイムシフトが進んでいますが、自分の根本的に好きなものや、服装は変わっていません。誰かに見せるためではなく、自分自身が服を着ることを楽しんでいるので、仕事でリモートの場面が増えたり、在宅で仕事をすることが多くなっても、価値観が変わることはありませんでした。
洋服をつくる側としては、どれだけオンラインが進化を遂げても、実世界で感じられること、例えば生地を触ったり、実際に着てみたり、匂いや空気感はあるので、そこはより大事にしていきたいと思いました。そして、洋服は自己表現や意思表示の手段だと思っているので、好きなカルチャーに紐づくものは、自分にとってのスタンダードなのだなと思いました。
自分が好きなアーティストに写真やイラストをオファーして毎シーズン手がけているアーティストTシャツは、僕のスタンダードアイテムのひとつ。古着のバンドTを着るのと近い感覚で、自分がそのアーティストの一番のファンで、それをアピールするために着ています。今回のマイク オマリーのスケート写真にも、スポーツ写真の枠を超えたアートを感じています。
<
>
ロンTはシンプルになりすぎないように、少しクセのあるボトムを合わせます。きょうはサイドにバックルとファスナーがついているジョン メイソン スミスのパンツとサロモンのスニーカーとコーディネート。いつものオールブラックで、エルメスのネックレスほかアクセサリーもいつも通り多めです。
2018年からアーティストコラボを始めました。シーズン毎にアーティストは変わりますが、一貫して自分が好きなアーティストとコラボしているので、パーソナルなアイテムでもあります。
<
>
グラフィックの入れ方にもこだわっていて、今回は写真を2点並べました。袖と背中には小さな文字でマイク オマリーのメッセージを入れています。
<
>
この秋手に入れたい「革靴」
HEMT PR TEL:03-6721-0882
Photos:Naoki Seo(still)
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori