2020.02.12
最終更新日:2024.03.07

これぞサスティナブル! クローゼットに眠っていた服を蘇らせた6人の大人たち

誰しもが持っている、購入後あまり着ないまま眠っている服や、あんなにヘビロテしたのにすっかり着なくなった服。でもちょっと待って! トレンドの変化や自身の成長などにより、思わぬアイテムが今のあなたの気分にジャストフィットするかも。

これぞサスティナブル! クローゼットに眠の画像_1

17年モノ


BARACUTAのG9

いいおっさんになった今なら気負うことなく着られる
柿本陽平さん(37歳/ブルーム&ブランチ ディレクター) 「20歳の頃、クラシックな定番品を多く購入していた」という柿本さん。このバラクータのスウィングトップもその一つ。ただこのイエローの色味がおじさんっぽく、周囲の評判がよくなかったため、ほとんど着ることはなかったそう。しかし、年齢を重ねた今となっては違和感なく着こなせるように。「このウティのジャケットのようなグリーンと組み合わせると上品かつ新鮮な印象です」。


5年モノ


Timberlandのモカシンシューズ

アクの強いツートーンも武骨なウェアと相性抜群
柳雅幸さん(34歳/メイデン・カンパニー プレス) ナイキのスニーカーで味をしめたカスタムオーダー。こちらのティンバーランドもベージュとブラウンのツートーンにした、自分仕様の一足だったが…。「届いたときは興奮しましたけど、好きなシャツスタイルとしっくりこなかった」とすぐに封印。だが今夏、周囲の助言から武骨なアイテムとは相性がいいことを発見。以降、コモリのミリタリージャケットやオールインワンの足元には欠かせない一足になった。


8年モノ


08sircusのバルカラーコート

背伸びをして買ったコートがようやく似合う年頃になった
水澗航さん(38歳/スタジオ ファブワーク 主宰) 「シックな佇まいに魅了され手に取りましたが、8年前の自分にはちょっと背伸びした感じがありました(笑)」。ただ40歳を目前に控え、ようやくコートが自分の雰囲気とマッチするようになってきた。ウエストベルトを絞ることで生み出される美しいドレープもサマになっている。リヴォラのニットや08サーカスのスラックスなどのアイテムと合わせて、落ち着いたスタイルにまとめ上げた。


6年モノ


ヴィンテージのスタジアムジャンパー

旅先でのひらめきは間違いなかったですね
根本茂行さん(37歳/コンティニュエ プレス) 「欧州旅行で直感的に購入したヴィンテージのスタジャン。現地での防寒着として最適で気に入りました」。意気揚々と帰国の途に就いたものの、東京の街並みとの相性に違和感を覚え、旅の思い出とともに早々にタンスの奥へ。ただ「少しズレたテイストを合わせて違和感を楽しむ」ことが多い今は、シックなイッティビッティのシャツやセブン バイ セブンの白パンなど、ちょっと雰囲気の異なる服とぶつけて楽しんでいる。


8年モノ


BELVESTのカシミヤチェックジャケット

経験の上積みにより、この一着の魅力を再発見
新井慶太さん(34歳/バーニーズ ニューヨーク PR) 当時のクラシックトレンドをきっかけに購入したベルベストのカシミヤチェックジャケット。ただ「そのときは合わせるアイテムをまったく持っていませんでした」とあえなくお蔵入り。しかし、英国トレンドの再燃に加え、経験も得た今は主役級の活躍。「このジップカーディガンやベルナールザンスのスラックスのように、ほかをブラウンで渋くまとめるのが今の気分なんですよね」。


5年モノ


Claude Montanaのムートンコート

ストリート×モードが席巻する今こそこの個性を生かす
中根吉浩さん(45歳/フリープランナー) ’80年代を代表する伝説的ブランド、クロード・モンタナのコート。もともとは奥様が購入した一着だが、そのボリュームゆえに着づらくなったため、中根さんが譲り受けた。ただムートンの強烈な個性に二の足を踏み早5年。「オーバーサイズがスタンダードになり、モードとストリートの距離も縮まった昨今はむしろ頻繁に着ています」。最近はNYブランドのノアのストリートテイストのアイテムと合わせることが多いとか。


Text:Ryo Kikuchi

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