最近、ラグジュアリーブランドのプリントTシャツ(略してプリT)が気になって仕方がない。その発端はバレンシアガのコレットでのイベント。上質素材のTシャツに描かれた絵柄と文字と写真、すべてにハマった!
今年6月、パリのコレットでバレンシアガのTシャツを購入して以来、ラグジュアリーブランドが作るプリントTシャツにがぜん興味が湧いてきた。思えば3年前、ヴァレンティノのドレスTを買いまくったときは、シルエットと素材感に惹かれたのだが、当時はプリントには関心がなかった。が、今は、気がつけば上質なコットンにプリントが施されたTシャツを探している。無地には興味がない。
さて、最近、ユニクロとのコラボが話題となっているJ.W.アンダーソンであるが、彼が手がけるロエベのメンズラインは、前よりずっとウェアラブルなアイテムが増えてきた。上のイラストで着用したプリTは、表参道のショップで衝動買い。黒地もあったが、白のほうがプリントが馴染んでいるように感じて白を購入。
プリTを堂々と着るのは、なんと10年ぶりだ。10年前に好んで着ていたのはバレンシアガのもの。セントバーナードだったかドーベルマンだったか、とにかく犬の顔面のアップがプリントされたものだった。つまり、僕はその頃もラグジュアリーブランドのTシャツを着ていたわけだが、でも10年もたつと、また新たな気持ちでラグジュアリーブランドのプリントTを着ることができる。今着てるのは「LBPT」って感じ。「高いよね〜」「仕方ないよ。LBPTだから」…。
で、上のイラストではいているパンツはロエベのフィッシャーマンパンツ。J.W.アンダーソンがロエベのディレクターに就任して初めてのコレクションで発表されたスラックスタイプのものだ。その後、同型のデニムタイプも登場し、それは今も現役だが、このスラックスタイプはもうない。このパンツは本来、裾を大胆に折り返してはくのが基本だが、僕はあの感じではくのは苦手なので、パンツ丈をカットし、2~3㎝幅に折り返してはいている。
ハイウエストなのでTシャツを普通にパンツインするのはキビシイが、サイドから背中にかけての一部分(僕の場合は右脇腹方向~背面)を軽くインしてはいている。インしない部分のTシャツは、裾をブラウジング。全面的にアウトすると尻まで隠れるような丈なので、太めのスラックスには合わないのだ。僕が少年のような体型で、スキニーなパンツを合わせるならそれもアリだと思うのだが、このパンツで僕の体型だとナシ。
そして僕は、最近、“プリT・オン・タートルネック”のスタイルが気に入っている。Tシャツと同じ白タートルを下に合わせるのだ。この上にコートをはおれば、秋も乗り切れる。靴をジャックパーセルにすればカジュアルな印象になるし、J.M.ウエストンのゴルフを合わせればドレス感も出る。
ゴルフと言えば、まったく上達しないのに今もほそぼそと続けている。先日は、2カ月前から予定していたプレー前日の夜からまさかの雨。ずぶ濡れのプレーを覚悟した。とはいえ何か対策をと、前日夜、閉店間際のモンベルに駆け込み、雨具を調達。ゴアテックスなので雨を通さず、ムシムシせず、乾きが早い。そのうえグッドデザイン! 普段は「不機能美」提唱者である僕も、思わず食指が動いた。
なんとか気に入った雨具を手に入れ、「準備万端、いざ出発!」と思った当日朝、「今日は中止」との連絡が…。OMG! これはもしや、次のプレーのために、ちょっとは練習しろよ、と神様がくれた「恵みの雨」なのであろうか。
Illustration:Sara Guindon
Photos:Hisashi Ogawa