よく誌面で見かけるあの人。なぜそんなにかっこいいのか? 前から意識は高いのか? たまには失敗したりしないのか? 昔の服装は今見たら恥ずかしい…なんてことはないのか? ファッション遍歴とともにその揺るぎなき「かっこいい」の秘密に迫る全4回のシリーズ、第2回はエディターの小澤匡行さん!
T-shirt : Hanes BEEFY-T
Pants : COMOLI
Bracelet : LOEWE
Sneaker: NIKE×OFF-WHITEc/o VIRGIL ABLOHTM TM
Bag : PATAGONIA
小澤匡行さん/エディター
全然変わってないように見えて、ちゃんと変わってるんですよ
こうしてみると僕の服装って「映え」がない。常に同じようなアイテムを着ているように見えますね…ただその中でも時代感や気分を自分なりに取り入れているつもり。ブランドはアップデートしながら、その折々でネイビーのスタイルを楽しんでいるというか。この5年でもっと進化している気がしていたけど、思ったほど変わってなかった(笑)。昔から一貫しているのは「無地で動きやすく貧相に見えない」こと。30代ならネイビーのTシャツに短パンのヘルシーさでも成立するけど、40代はもたない。体型に左右される年になったということかも。個人的に一昨年、昨年の自分は身体が弛んでいて嫌です(笑)。最近はスタイリングのどこかに「ポイント」をつくるように。ある程度スニーカーもトレンドと割り切りアクセサリー感覚でとらえるようになれた部分もありますが、いやらしく見えないバランスを考えるのが楽しいです。
2019年9月号
Shirt: STUDIONICHOLSON
Pants : JIL SANDER
スタジオニコルソンの開襟シャツにジルサンダーのショーツ。’90sを意識した装いです。毎年似た服装でも時代や年齢に合わせて選ぶブランドなど意識的に変化させている。ジル サンダーはデザイナーの経歴も含めて好きだし、今の自分に合っている。
2018年10月号
Cardigan : JOHN SMEDLEY
Pants : Comme des Garçons
Sneaker : PUMA
この頃はメンズ色が強くない中性的な服を着たいと思っていた時期。世間でもペールトーンが流行り始めて、ネイビーやブラックじゃない選択を模索していた頃。足元に色を取り入れ始めたのもこの頃からかな?
2017年10月号
T-shirt : Icebreaker
Pants : NUMBER M
Sneaker : SPALWART
たしか「9月のTシャツ」ってお題に対してこのチョイスだったのですが…今見るとあまりいけてない(笑)。 世の中もUOMOもストリートの風潮が強まっており、安易にそこには落ち着きたくないなと思い、ミニマム にまとめるように意識していました。
2017年2月号
Jacket : Belvest
Pants : COMOLI
Sneaker : adidas STAN SMITH
今日のパンツはこのときと同じコモリの素材違い。「(今季の新作で全身固めるのではなく)前年のスタイルをベースに、部分的にアップデートされた装いが大事」と当時コメントしてますが、現在も同意。自分の軸があったうえで、時代の変化を楽しむということを大事にしています。
2015年9月号
T-shirt : TOMORROW LAND
Pants : UMIT BENANN
Shoes : TATAMI × 3.1 Phillip Lim
現在の僕のスタイルといちばん近い気がする。「動きやすい無地」。同じ無地でも不健康な人はオシャレに見えない。貧相に見えたりバランスが悪かったり、シンプルなぶんごまかしがきかないと思う。この頃はバーバーで髪を切ってて前髪を上げてた。