2020.04.12
最終更新日:2024.03.07

【大人のおうち時間】洗濯王子に学ぶ、お気に入りのニットを家で洗う正しい方法

秋から冬、そして春とヘビロテしてきた大切なニット、家での時間が増えるこんな時こそ、自分で洗ってみよう。プロが伝授する〝正しい洗濯方法〟をチェック。

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まずはニットやセーターの洗濯表示をチェック!

ニットやセーターの「洗濯表示」を確認して、たらい(桶)のマークに「×」があるものは自宅での洗濯は控えたい。その他、手のマークが付いている場合は「手洗い」、中央の数字は水の温度を表すなど、表示を細かくチェックして正しい洗い方を見極めること。

自宅での洗濯OKの場合、ウールは基本手洗いで、綿素材やアクリル、ポリエスエルなど化繊混紡なら洗濯機で洗えることも多い。逆にカシミヤ、アンゴラ、モヘアなど風合いをキープしたいものや毛足の長いものにはクリーニングがおすすめだ。



シンプルなウールニットで基本の手洗い方法を覚える

ハイゲージからミディアムゲージのシンプルなウールニットは手洗いがしやすい。汚れが目立つ部分はまず下洗い、脱水は洗濯機を使ってと、洗濯家・中村祐一さん直伝の「効率よく洗う」方法をご紹介。

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1 30℃ほどのぬるま湯で洗濯液をつくる おしゃれ着用中性洗剤を用意する。洗面器などにぬるま湯を入れて、適量の洗剤を入れる。洗剤が均一になるように手でかき混ぜておく。
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2 袖口など汚れがひどい部分を下洗いする 袖口や襟首など汚れが目立つところを、洗濯液の中で握るようにして洗う。なかなか落ちないときは、汚れている部分に直接洗剤をつけて同様に洗う。
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3 洗濯液の中にニットを静かに沈める 洗面器の中に入る大きさにニットをたたんで、静かに沈める。手で押さえてニットに洗濯液を十分にしみこませる。
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4 ニットを繰り返し洗濯液から持ち上げ、沈める 洗濯液につかったニットを写真のように持ち上げて、沈め、また持ち上げて…と繰り返し、5セットほど続ける。この方法は、ニットの中を洗濯液が通るので汚れが落ちやすくなる。
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5 5~10分くらい浸した後に押し洗い 汚れが浮き出るように、洗濯液につけてしばらく放置。ウールは水の中で動かしすぎると硬くなったり縮んだりするので、あまり動かさないように。時間がきたら両手で5セットほど押し洗いする。
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6 洗濯液を捨てて、ニットを押しつけ水を切る 洗濯液を捨てた後、ニットを手で洗面器の角に押しつけて水を切る。たたんだまま持ち上げ、両手でニットを押してさらに水を切る。
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7 水をくぐらせながら、2回以上水を変えてすすぐ すすぎも30℃くらいのぬるま湯で、洗う時と同じように、上げて沈めてを5セット繰り返す。水は途中で最低でも2回は変えて、泡が立たなくなったら完了。
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8 柔軟剤を入れて押し洗いする ニットは柔軟剤を入れたほうが風合いよく仕上がる。柔軟剤を入れて手で均一にかき混ぜたら5セットほど押し洗いする。
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9 脱水は短時間、洗濯機にかけて済ませる 水を切ったニットを洗濯機の中に均一になるように置き、30秒ほど脱水する。足りなかったら10秒ずつ足して、1分を目安に済ませる。
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10 ニットを干すネットを用意する ニット干し専用のネットを用意してもOKだが、中村さんのおすすめは100均ショップで売っている格子網を、パンツハンガーで両サイドから挟む自前ネット。これなら使わないときは分解できて収納しやすい。
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11 形を整えて室内で平干しする 脱水後はすぐに取り出し、両手で挟んでたたいてシワを伸ばす。形を整えてネットの上に平置きし、風通しのいい室内に干す。
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12 薄手のニットならハンガーに“オバケ干し”でもOK! 厚みのあるハンガーを2本用意して、袖を写真のようにかけて干す方法も、薄手の軽いニットなら大丈夫。厚手や重めのニットは伸びてしまうので必ず平干しで!



ローゲージのざっくりニットはクリーニングがおすすめ

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網目がゆるいざっくりニットなどは、洗える素材でも縮んでしまったり、洗った後にゴワゴワと硬くなったりすることが多いので、クリーニングに出すのがおすすめ。厚手のコットンニットは洗えるものも多いが、繊維が折れてケバ立ちやすいので、風合いの変化を気にする場合はクリーニングに。



毛玉ができてしまったときはカミソリを使ってケアする

毛玉の原因は摩擦で毛の表面がケバ立つから。ニット着用後に、馬毛などのやわらかいブラシですぐにブラッシングを心がければ、防止することができる。できてしまったときは専用の毛玉取り器を使うか、カミソリでも代用できる。

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1 ニットを手で押さえてやさしくカミソリをかける ニットが動かないように手で押さえて、編み目に沿ってカミソリで毛玉をカットする。
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2 毛玉が取れたら次のパートへ 少しずつ、丁寧に、力を入れすぎずに行うのが成功のコツ。糸が飛び出ているときは、ほつれる原因となるのでカットしないこと! 針などを利用して内側に押し込んでおこう。

Photos:Yuya Iwaki
Text:Hisami Kotakemori

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