2019.12.12

冬本番! ヘビロテ中のダウンジャケットは正月前に家で洗う

ダウンジャケットをクリーニングするのはシーズン最後という人も多いと思うが、洗濯表示に「手洗い可能」マークがついているナイロンやポリエステル=化繊のダウンは家でも洗える。「汚れたな」と感じたらシーズン中にこの方法で1~2回洗い、最後にクリーニングに出して収納すればいつも気持ちよく着られて経済的。

冬本番! ヘビロテ中のダウンジャケットはの画像_1

ダウンジャケットの効率的な洗い方をマスター!

洗濯家の中村祐一さんに失敗しないダウンジャケットの洗い方を実演してもらった。食器などを洗う不織布付きスポンジを使うのが中村さん流。研磨粒子なしのタイプを選ぶのがポイントだ。洗剤はおしゃれ着用の中性洗剤を用意する。すすぎはシャワー、脱水は洗濯機を使えば簡単。

冬本番! ヘビロテ中のダウンジャケットはの画像_2
1 スポンジを湿らせて不織布面に中性洗剤をつける 汚れが目立つ部分はスポンジの不織布面を使う。30度くらいのぬるま湯でスポンジを湿らせ、中性洗剤を直接つけてスポンジを揉み、泡立てる。
冬本番! ヘビロテ中のダウンジャケットはの画像_3
2 衿、袖口、ポケット口など汚れが目立つ部分を洗う ダウンジャケットで特に汚れるのは衿裏、袖口、ポケット口など直接肌に触れる部分。その部分は不織布面でこすり、汚れを落とす。汚れが目立つところは強めにこする。
冬本番! ヘビロテ中のダウンジャケットはの画像_4
3 洗濯液をつくってスポンジ面を泡立てる 汚れが目立つ部分には原液を使うが、全体を洗うときは洗濯液で。30℃くらいのぬるま湯に適量の洗剤を入れて洗濯液をつくり、ダウンジャケットのそばに置く。
冬本番! ヘビロテ中のダウンジャケットはの画像_5
4 スポンジ面で表面、裏面と全体を洗う スポンジ面を湿らせて泡立て、表面、背面、袖、フードと部分ごとに洗っていく。縫い目のところもスポンジの縁を使って丁寧に。表面が終わったらダウンジャケットを裏返し、裏面も同じように洗う。
冬本番! ヘビロテ中のダウンジャケットはの画像_6
5 シャワーで裏面、表面の順ですすぐ 洗い終わったら30℃くらいのぬるま湯のシャワーですすぐ。シャワーを使えばビショビショにならず、効率もいい。シャワーをあてて泡立ちがなくなったらすすぎ完了。裏面が終わったら表面に戻して、同様に全体をすすぐ。
冬本番! ヘビロテ中のダウンジャケットはの画像_7
6 ファスナーを締めて脱水機に1分かける 脱水は洗濯機を使用するが、たたんで均一になるように入れること、短時間で行うのがポイント。まず1分行って脱水の状態を見る。足りなければ1分追加。3分(3回)を上限に脱水を完了させる。
冬本番! ヘビロテ中のダウンジャケットはの画像_8
7 厚手のハンガーにかけファスナーを開けて干す 干すときは内側にも空気が入るようにファスナーを開ける。ダウンの形を整えて、空気が循環するよう、ある程度厚みのあるハンガーにかけて陰干しする。
冬本番! ヘビロテ中のダウンジャケットはの画像_9
8 乾燥機にかけて仕上げるのもおすすめ ハンガーに干すだけではダウンのボリュームが戻りにくいこともあるので、仕上げは乾燥機にかけるのもおすすめ。ある程度乾いたところで、20~30分を目安に乾燥機にかけ、ダウンジャケットがふっくらしたら完了。(よく乾燥した日に丸1日陰干しして、ダウンジャケットが十分乾きボリュームも戻れば、乾燥機は使わなくてもOK)



部分汚れには繊維用シミ抜き剤を使うのがおすすめ

冬本番! ヘビロテ中のダウンジャケットはの画像_10
襟がニットになっていてそこの汚れが気になるというときは、繊維用のシミ抜き剤を使えば部分ケアもできる。中村さんのおすすめはクリーニング店でも使用している「サンドライ」。シミを吸着して浮かせるスプレータイプの溶剤で、一般にも販売されている。
冬本番! ヘビロテ中のダウンジャケットはの画像_11
1 汚れが気になる部分にサンドライをスプレーする 汚れている部分に直接、スプレーをかける。表面にうっすら泡が付くくらいまでかけて、放置する。※表面に樹脂などが加工されていると、樹脂が溶けてしまうことがあるので、スプレーする前に注意書きを読み、目立たない部分に一度スプレーして試してから使うこと!
冬本番! ヘビロテ中のダウンジャケットはの画像_12
2 浮き出た粉をエアー、ハケ、濡れタオルなどで落とす しばらくすると汚れを吸着した粉が浮き出てくるので、完全に乾燥させてからエアーで飛ばすか、ハケで払いとる。あるいは、固くしぼった濡れタオルで粉を落としてもOK。粉がなくなったら完了。

Photos:Yuya Iwaki
Text:Hisami Kotakemori

RECOMMENDED