オーダーメイドで自分だけの一着を作るのは、まさに大人ならではの楽しみと言える。その体験が「僕を大人にしてくれた」と感じている3人にエピソードをうかがった。
POLO RALPH LAURENのオーダースーツ
「自分のスタイルを見つけた、 そんな実感があったのがこのスーツ」
長山一樹さん/フォトグラファー
「僕がオーダーでスーツを作り始めたのは2年前。きっかけはシャツのオーダーで、それがあまりによかったから、じゃあスーツも作ってみようかなと。1着、2着と作っていくうちにだんだん感じがつかめてきて、3着目に作ったのがこのポロ ラルフ ローレンのスーツ。それまで無地ばかりでしたがチェック柄に挑戦してみて、色も自分の好きなブラウンに。ようやく自分らしいスタイルに行き着いたなと実感できたスーツがこれなんです。しばらくはこのスタイルを軸に、オーダーを楽しんでいこうと思っています」
ツルヤシャツのオーダーシャツ
「服作りの過程に参加するという体験が とても楽しかったんですよね」
宮浦晋哉さん/株式会社糸編 代表
日本全国の繊維工場を回り、素材の産地とブランドのデザイナーたちをつなげる仕事をしている宮浦さん。「この仕事を始めて2年目ぐらいに出会ったのが、品川にある1928年創業の老舗のシャツ専門店、ツルヤシャツです。仕事でいろいろな産地を巡り、珍しい生地を集めていたのですが、それをデザイナーさんに紹介することはあっても、自分のための洋服を作ることはありませんでした。そんな折にこのツルヤシャツで、好きな生地を用いてカスタムオーダーできることを知り、浜松で見つけた藍染めの刺し子でシャツを仕立ててもらったんです。自分が見つけたお気に入りの生地を使って、自分だけのシャツを作る楽しみは、まさに大人の買い物という感じがしました。また、骨格に合うオーダーシャツを初めて作り、まったく疲れない着心地のよさに感動したのを覚えています。その後、自分のお店でもツルヤシャツのオーダー会を開くことになり、多くのお客さんの喜ぶ顔が見られたのも、この仕事をしていくうえでいい経験になりましたね」。
General Eyewearのオーダーメイドメガネ
「いろいろ試してきましたが、 理想のメガネにたどり着けました」
Hair&Make-up:ShinYa[Primal](Mr.Iseya)
Stylist:Atsuo Izumi[Cutout]
Text:Jun Namekata[The VOICE] Hisamoto Chikaraishi Takako Nagai