秋の大人が着るべきは「ちょっといい」セットアップ。例えば素敵なお店での食事も、勝負感満載のそれじゃなく、上質だけどフットワークの軽い一着が新しいスタンダードだ。ほどよく肩の力の抜けたスマートな着こなしで楽しもう。
バレンシアガを着て、表参道「ボネラン」へ
ひらけたテラス席にはシャツの 抜け感が軽快でお似合い
“循環”をテーマに今年リニューアルオープンした表参道「ジャイル」4階のフードフロア。1000㎡に及ぶ空間設計を手がけたのは建築家の田根剛氏。フレンチからカフェ、グローサリーショップまで垣根なくレイアウトされている。カジュアルレストラン、ボネランでは「3密」を避けるため、テラス席を。これまでどおりのスーツ地では力が入って楽しめない。ゆったりしたひと時を過ごすには、ゆったり寛げる一着が必要だ。バレンシアガの新作は、フリースに使われる柔らかなコットンを用いたシャツジャケットとジョガーパンツのセットアップ。程よくビッグシルエットで快適そのもの。ブラックのモノトーンが大人な雰囲気で、美しい一皿にも映える。シャツジャケット¥195,000・パンツ¥94,000・シューズ(参考商品)/バレンシアガ(バレンシアガ クライアントサービス)
GYRE.FOOD(ジャイルフード)
カジュアルレストラン bonélan(ボネラン)
東京都渋谷区神宮前5の10の1
TEL:03-6803-8677
営業時間:11時〜21時(L.O.)、日曜〜15時(L.O.) 不定休
銀座「エスキス」で腕を振るった信太シェフが手がけるメニューを気軽に楽しめる「ランチコース」¥2,800。アミューズのスープ、メイン、デザート、コーヒーまたは紅茶付き。テラス席は要予約。
グッチを着て、表参道「ユニ」へ
気を遣わず腰掛けられるって、意外と大事だ
同じく表参道「ジャイルフード」内のカフェ・デリ・バー「ユニ」の正面にそびえる、木材を積み上げた空間は通称“ピラミッド”。訪れた人が自由に時間を過ごせるユニークなフリースペースだ。ここでは若手の俊英、信太竜馬シェフがプロデュースする軽食やデザートを楽しみたい。上質なコットンにウール、モヘアが混紡されたグッチのセットアップは、ラペルが短めで、シチュエーションを選ばず日常的にラフに着られるブレザー風のデザイン。中もTシャツ一枚で成立する気楽さが魅力。オーストラリア発「Single O」のコーヒーとともに。ジャケット¥210,000・パンツ¥90,000・T シャツ¥44,000・ローファー¥102,000/グッチ(グッチ ジャパン)
GYRE.FOOD(ジャイルフード)
カフェ・デリ・バー uni(ユニ)
東京都渋谷区神宮前5の10の1
TEL:03-6803-8699
営業時間:11時〜22時(L.O)、日曜〜17時30分(L.O.) 不定休
外はカリッ、中はもっちりとしたフランスの伝統菓子「カヌレ」¥200には、コーヒー¥550を。
ボッテガ・ヴェネタを着て、三軒茶屋「コジ コメ」へ
軽快な白のセットアップには、 飲み口軽やかなグラスの白を
名店で活躍した井村俊介シェフが腕を振るう、こぢんまりとしたイタリア酒場へ。トラットリアでの楽しい食事には、洋服の遊び心も大事。例えばこんなボッテガ・ヴェネタのセットアップ。白だけど、ワークシャツやカーゴパンツのディテールを取り入れているから、よそよそしく窮屈な感じがしなくて気楽。このポケット、実は着脱可能。ドット柄のようにちりばめられたスナップボタンで自在に位置を変えられる。シャツジャケット¥180,000・パンツ¥115,000/ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
Cosi Com’e(コジ コメ)
東京都世田谷区下馬2の14の18
TEL:03-6318-6402
営業時間:17時~21時(L.O.) 日曜ほか不定休
イタリア各州の料理から旬の食材を使ったものまで幅広い。「夏トリュフととうもろこしのパスタ」¥3、000、「ブッラータチーズとレモン」¥1、400、グラスワイン¥1、000〜
Hair&Make-up:AMANO
Stylist:Toshihiro Oku
Model:Masaki Miura
Text:Yukino Hirosawa(Food)