2020.04.29

ボルグ、ジョーダン、クリロナ…。スポーツ史とともにひもとく、名アスリートのおしゃれ事情

当たり前だがスポーツウェアが誰よりも似合うトップアスリートたちが、最も輝きを放つ場所はもちろんコートやピッチの上。しかしながら、真の一流は競技以外でも自分の“見せ方”を知り、かつセンスがいい。そこでアスリートとファッションの関係性についてその変遷をたどってみた。

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’60s

“5人目のビートルズ”がマンチェスターにいた!?

George Best Football

まずは’60年代後半のマンチェスター・ユナイテッドを牽引した名手ジョージ・ベスト。変幻自在のプレーもさることながら、ロックスターさながらの破天荒な私生活や、“スウィンギン・ロンドン”を地でいくモダンな服装と髪型で「労働者階級」色が濃かった当時の英国サッカーに新風を吹き込んだ。華麗なプレースタイルに甘い顔立ちやオフピッチでの洒落者っぷりも相まって“5人目のビートルズ”と呼ばれたジョージ・ベスト。マンチェスター・ユナイテッドきってのアイドルの名は、母国・北アイルランドの首都ベルファストの空港にも冠されている。


’70-’80s

テニスシーンに不世出のファッションアイコン現る

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Björn Borg Tennis

古くからコートスタイルに伝統的なエレガンスが息づくテニスシーン。その由緒ある歴史の中でもひときわクールだったのが’70〜’80年代のビヨン・ボルグだ。ブロンドのロングヘアにヘアバンド姿、そして気品高いプレーで“貴公子”と呼ばれた男は、オフコートの装いもセンス抜群。端正なブレザールックはサイジングまで完璧。


’80-’90s

スニーカーブームの立役者の私服はいつもタイドアップだった

Michael Jordan Basketball

’80〜’90年代のマイケル・ジョーダン。エア ジョーダンとナイキ、それに伴う後のスニーカーブームに絶大な影響を与えたバスケの神様は、ストリートの象徴でありながら、その実、私服ではタイドアップスタイルが多かった。バスケ、ファッション、ストリート…あらゆる垣根を越え、もはや存在そのものが時代のアイコンとなった“MJ”。私服では意外にもコンサバティブなジャケットスタイルを好みつつ、常にカラフルな柄のネクタイをアクセントにしていた。


2000-

今や着こなしのセンスも一流アスリートの証しに!

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Cristiano Ronaldo Football

2000年代になるとより多くのスタイルアイコンが登場。その筆頭がデイヴィッド・ベッカムだとして、後に続いたのはくしくも彼や前出のベストと同じく“赤い悪魔”の背番号7を背負い、スタイリッシュな風貌を世界に知らしめたクリスティアーノ・ロナウド。35歳になった今も最強のフットボーラーであり続ける“CR7”。引き締まった身体はオフのドレスアップスタイルでも映える。


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LeBron James Basketball

2000年代以降のNBAを牽引する“キング”レブロン・ジェームズはファッション面でも実は“ストリート×モード”の上級者。


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Roger Federer Tennis

ご存じロジャー・フェデラー。コート上でのエレガントな振る舞いやプレー同様に、日常のスーツスタイルも洗練されている。


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Stephen Curry Basketball

新時代のバスケアイコンとして若者世代から絶大な支持を得るステファン・カリー。力の抜けたセットアップスタイルが小粋だ。


Photos:Getty Images
Composition&Text:Kai Tokuhara

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