少ないワードローブを上手に使って夏のスタイリングを楽しむ達人がいる。スタイリストの西又潤一さんもその一人だ。そんな西又さんに、夏の愛用品10アイテムを聞いた。
西又さんと言えば黒。数々の誌面で黒を使ったスタイルを提案してきた氏は私服も全身黒が普通だった。それなのに最近どうしてグレーばかり着るようになったのだろうか?
「今年に入ってから突然、色モノを着たくなりネオンカラーにハマったんです。そしてそういったカラーアイテムを自分に馴染ませるには黒ももちろんいいのですが、グレーにしてみたら軽さも渋さも出て新鮮だったんです。春には杢グレーのTシャツばかり着ていて、ちょうどUOMOで“涼しいグレー”という企画を担当させてもらい、いよいよワードローブがグレー尽くしになりました(笑)。黒より軽く、白よりシック。真夏のマイベースカラーはしばらく変わらなそうです」
1.Graphpaperのセットアップ
「ロロ・ピアーナのドレッシーな生地で、こんなゆるいシルエット。ギャップがいい」
2.トラヤ帽子店のメトロハット
「UOMO編集部の中野さんがかぶっているのを見て即購入。くたっとした感じも好みです」
3.CAN PEP REYのカットソー
「シルバーに近い繊細な色に惚れました。薄手ですが一枚で着てもサマになるので重宝しています」
4.Uniqlo UのポケットTシャツ
「これで1,500円。タフな生地といい、シルエットといい、価格を超越した名品です」
5.NIKEのナイロンパンツ
「ドーバーストリートマーケットギンザで見つけて購入。子どもと遊ぶときも活躍します」
6.Orderのスラックス
「太すぎず細すぎずルーズなシルエットに加え、ポリエステルなので汗をかいても安心」
7.ユーズドのシャツ
「グレー単色のストライプ柄は現行品だと意外と見つからない。無地感覚で着てます」
8.JIL SANDERの半袖シャツ
「少しオーバーサイズですがジル サンダーらしくあくまで上品。第1ボタンまで留めて」
9.New Balanceの990v5
ユナイテッドアローズ別注カラーのチャコールグレー。「青みのあるグレーが好みです」
10.Supremeのポシェット
「休日のお出かけ用に便利です」。外ポケットにはスタイリストらしく靴ベラを常備。
西又潤一さん/スタイリスト
スタイリスト二村毅氏に師事後、独立。本誌ほか多くのファッション誌、広告、カタログなどで活躍中。私服も仕事もクリーンでミニマルなスタイリングが持ち味。