これまでにも数々のコラボレーションを成功させてきた藤原ヒロシさんが新たにタッグを組んだのは、なんとあのブルガリ。この意外な(!?)組み合わせはどうして生まれたのか、ヒロシさん本人に直撃取材!
BVLGARI×FRGMTのバッグ
メゾンからコンビニまで。藤原ヒロシさんのコラボレーション相手は、とにかく幅が広くて奥が深い。今回の相手はなんとブルガリ。メインはレディスだけど、右のトートみたいにちゃんとユニセックスものも作ってくれました。ところでこの意外!?な組み合わせについて興味津々なUOMOは、ご本人に突撃取材を試みた。ヒロシさんにとってブルガリとは?
「昔は原宿のブルガリカフェによく通っていたし、銀座のレストランも好き。ミラノのブルガリホテルのレセプションで座ったソファが気に入って買ったことも。身につけるものというより、ラグジュアリーな生活のエッセンスってイメージ。ほかのメゾンとは違う上質さがあって、何でもきっちり作ってしまうところがある。製作現場も見に行ったけど、ハンドメイドがすごく丁寧。ただ僕はいかにも味を打ち出したハンドメイドは好きじゃない。むしろ機械の上をいく正確さや整頓された手作業が究極だと思うし、それがブルガリなんじゃないかな。僕みたいに普段カジュアルな人って、ブルガリとはちょっと距離があると思いますが、これをきっかけに知ってもらえたら」
ちなみにストリート好きにたまらないのが、ロゴの使い方。左のバッグの「BVLGARI」をちょっと隠すなんてタブーでは?
「20年以上前から、ポケットの下からロゴを見せるTシャツとかジーンズを作ってたので。このバッグを見たときに素材がレイヤードになっていたからできそうだなって。上からプリントは後から誰でもできるけど、(文字が隠れるように)下にプリントするって作る工程の途中でないとできないでしょ。それがいいなって昔から思ってます。でも僕、このロゴ好きですよ。クラシックな感じで」。
Stylist:Shuhei Yoshida
Text:Masayuki Ozawa