着回せる定番色として活躍する黒。けれど全身黒となるとスタイリングが難しい…。いつも黒でまとめながらも絶妙な抜け感のある、プロたちの着こなしのコツを探る!
丸いシルエットのアイテム選びがポイントです
工藤 健さん
アダム エ ロペ プレス
「商談や会議が増え、場に馴染むシックさが欲しくなりました。だからオールブラックは居心地がいいんです。とはいえデザインの強いウェアで黒を選ぶと親近感がなくなるので気楽な服同士を合わせるとちょうどいい。このモニタリーのジャケットやキコ コスタディノフのスニーカーで、丸みのあるシルエットを意識しています」
快活な印象のスポーティ素材を選んでいます
西又潤一さん
スタイリスト
「全身黒のときは素材が大切。ナイロンのハットや厚地ジャージーのパンツといったスポーティな素材でカジュアルダウンしつつ、スエードのクラークスで素朴さも加えると黒一色でも深みが出ます。さらに52サイズのスウェットと、グラフペーパーの丸いシルエットのジャケットをもってきたのでやわらかい印象になるのかな」
ほっこりとした佇まいの黒をミックスします
富田良裕さん
アートディレクター
「クリエイティブ業界では仕事の邪魔にならないように全身黒の人が多いんです。けれど制服のように似た服ばかり着るのはつまらない。個人的にレザージャケットが気分なので、キメすぎた雰囲気にならないようほかはほっこりしたアイテムにしました。コーデュロイのパンツにサボでカントリー感を足すくらいがちょうどいい」
Photos:Akiko Miyamoto
Text:Takako Nagai
Text:Takako Nagai