2019.02.18

オンにもオフにも使える“両面スラックス”、4達人の着こなし具体例

オンとオフ、どちらのシチュエーションでもはきこなせる“両面スラックス”が一本あると何かと便利。選び方のコツから実際にどう着回しているかまでを聞いた。

クラシック感が漂う ’90sヒットモデルの復刻版

オンにもオフにも使える“両面スラックス”の画像_1

BERNARD ZINSのブルース

安武俊宏さん(ビームス PR)
「ドレスパンツを着回すならモダナイズされてないくらいがちょうどいいんです。これは20年前にヒットした型を復刻した一本で、ジャケパンスタイルにはもちろん、カジュアルに振ってもクラシックな雰囲気が漂う。今は明るい色を使ったスタイリングが気分なので、オンでは爽やかなオレンジ系のBDシャツ、オフではジョン スメドレーのイエローのポロシャツを合わせたいです。いずれにせよウエストと足首を見せてパンツの端正なシルエットは生かします」。¥28,000/ベルナール ザンス(ビームス 六本木ヒルズ)

ツーインプリーツの「ブルース」というモデル。
深めのタックがシチュエーションを問わず、上品に見せてくれるのでうれしい。プロフィール画像
ツーインプリーツの「ブルース」というモデル。 深めのタックがシチュエーションを問わず、上品に見せてくれるのでうれしい。

ウエストのフィットを調整できる レースアップスラックス

オンにもオフにも使える“両面スラックス”の画像_2

UNUSEDのレースアップスラックス

三好 良さん(1LDK ディレクター)
「コーディネートの幅を広げてくれるのは、太すぎず細すぎないストレートのスラックス。気分によっては旬の極太シルエットもいいけれどこの主張しすぎないデザインの着回し力とはき心地のよさには勝てません。さらにウエストの後ろのレースアップ仕様が秀逸です。普段はひもを垂らしたままダボッとはいてスニーカーにクッションさせるくらいがちょうどいい。しかるべきときはひもを結んでフィット感を上げて着用。それだけのことですが腰をしっかりホールドするとぐっと上品に見えるんです」。¥32,000/アンユーズド(1LDK)

ひもをしっかり結べばオン仕様に。
インナーをカットソーにするなら、このサンスペルのように上質なものをもってくるのがいい。プロフィール画像
ひもをしっかり結べばオン仕様に。 インナーをカットソーにするなら、このサンスペルのように上質なものをもってくるのがいい。

腰の位置をコントロールできる ドローコードのスラックス

オンにもオフにも使える“両面スラックス”の画像_3

URUのツータックスラックス

秋山貴紀さん(スタイリスト)
「テーパードがきいたイージー仕様のスラックスは、腰の位置を変えるだけでこんなに印象が変わるんです! 腰ばきだとカジュアルに、ウエストではけば上品に見せられる。昔から自分の軸は、ストリートテイストのラフな着こなし。子どもと遊ぶ休日ならグラフペーパーのフリースと合わせてとことん楽に着たい。とはいえもういい年ですから、現場のTPOによって大人な装いでいたいときもある。そんなとき足元はスエードのクラークス。ややUK感のあるオールブラックが気分かな」。¥26,000/ウル(スタジオ ファブワーク)

クラシックな深めのツータックでありながら、楽なはき心地がうれしい。オンとオフの着回しには最適だ。プロフィール画像
クラシックな深めのツータックでありながら、楽なはき心地がうれしい。オンとオフの着回しには最適だ。

コットンみたいなウールの 正統派ドレスパンツ

オンにもオフにも使える“両面スラックス”の画像_4

PT01のプレッピーフィットスラックス

関内健太郎さん(トゥモローランド PR)
「オンからオフまで着回すには、ひとくせある素材を選ぶのがポイント。パンツ専業ブランドPT01は現デザイナーになってから素材の種類が増えたんです。これは見た目も肌触りもまるでコットンみたいなウール。素朴で柔らかい風合いが独特です。縫い目はアタリを施した古着っぽい仕上がりで、カジュアルにも馴染みやすい。あくまで仕立てはクラシックなんですけどね。オンではくなら、紺ブレやレジメンタルタイで、セオリーどおりのプレッピースタイルがしっくりきます」。¥39,000/PT01(トゥモローランド 渋谷本店)

ドレスパンツにはノーズの細い革靴が好相性。
オフのときも足元のバランスはそのままに、トップスを替えて着回している。プロフィール画像
ドレスパンツにはノーズの細い革靴が好相性。 オフのときも足元のバランスはそのままに、トップスを替えて着回している。

スタジオ ファブワーク TEL:03-6438-9575
トゥモローランド 渋谷本店 TEL:03-5774-1711
ビームス 六本木ヒルズ TEL:03-5775-1623
1LDK TEL:03-3780-1645

Photos:Takahiro Idenoshita Shintaro Yoshimatsu
Composition&Text:Takako Nagai

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