お手頃スーツの傑作、ロロ・ピアーナの「4シーズンズ」のグレーってそんなにいいの？

スタイルを抑制して、画一的で真面目なイメージが強かったグレースーツ。春は、そこから一歩抜け出してもっと積極的にグレーという色を愉しみたい。お手頃スーツの傑作、ロロ・ピアーナの「4シーズンズ」なら理想的な一着が見つかるはず。

お手頃スーツの傑作、ロロ・ピアーナの「4の画像_1 — 無地=地味ではない。何が大切かといえば、天然素材の自然で上品な光沢だ。もちろん生地の質は青天井なので、お金を出せばいくらでも求める華は手に入る。けれど、日常的に使いやすい10万円以下で探すと結局、大定番・ロロ・ピアーナの“4シーズンズ”で不都合がない。繊細なウールは滑らかで、一年中着ても風変わりに見えない以上に色がいい。最近ではこの生地をベースに、さまざまにアップデートされた“4シーズンズ・ファミリー”が出ている。ほかの色もあるけれど、この生地のよさをいちばん享受できるのがグレーだろう。質と価格のバランスがとれ、品よく知的に見える無地のグレーだ。

ジャケット￥72,000・パンツ￥34,000／グラフペーパー　シャツ￥43,000／フライ（バーニーズニューヨークカスタマーセンター）　タイ￥21,000／ターンブル＆アッサー（ヴァルカナイズ・ロンドン）　時計￥50,000／SEIKO（オン・サンデーズ内プラスリップストアー）

王道の生地は王道の仕立てで愉しむ

1949年創業の老舗紳士服店の一着は段返り3つボタンのボックスシルエットで、アイビースタイルを彷彿とさせるが、生地が“4シーズンズ”なだけで適度な色気と華やかさが生まれて素敵。￥73,000／Mitsumine（Mitsumine 上野）

シルクが混紡されてより軽く滑らかに

ウール80％・シルク20%の“シルクエアー”はその名のとおり驚くほど軽い着心地。当然シルク独特の光沢が加わり、よりドレッシーな印象に。軽さに合わせて、色もライトグレーが正解。￥83,000／シップス（シップス銀座店）

ウール100%なのに撥水性まで加わった

織りの段階で特殊な加工を施すことでウール100％ながら撥水性を備えた“レインシステム”。ポリエステル混紡にあるケミカルな光沢はいっさいなく機能性はもちろんさらりとしたマットな色に惹かれる。￥99,000／エストネーション

エストネーション TEL:0120-503-971
オン・サンデーズ内プラスリップストアー TEL:03-3470-1424
ヴァルカナイズ・ロンドン TEL:03-5464-5255
グラフペーパー TEL:03-6418-9402
シップス銀座店 TEL:03-3564-5547
バーニーズニューヨークカスタマーセンター TEL:0120-137-007
Mitsumine 上野 TEL:03-3831-1771

Photos:Yuto Kudo
Hair:Kazuya Matsumoto[W]
Stylist:Toshihiro Oku
Model:Ben