スタイルやトレンドにかかわらず、変わらない価値を持ち続けるもの。ファッションのプロがうなった「ワードローブからなくなってしまったら困る」オーセンティックなアイテムを聞いた。今回はアランセーターの最高峰、インバーアランの2アイテムをご紹介。
インバーアランのカーディガン
「着ながら育てていく、究極のローゲージニット」
八木沢博幸さん/原宿キャシディ バイヤー
(右)「ローゲージニットの極み。それがインバーアランだと思っています。最初に着用した際はこわばる感じが窮屈に思えるかもしれませんが、むしろそこがポイント。肘が曲がる位置、肩幅などの体型、動きの癖…。着続けるうちに、一人一人の個性に馴染んでくる。いわば、自分の分身として育っていくんです。アラン糸はある程度油分を含んでいるので汚れがつきにくいのも利点だし、保温性も抜群。天然素材のすごさを感じます。あえてモダンな服とコーディネートするのが楽しいので、僕はカーディガンタイプを愛用しています」¥68,000/インバーアラン(原宿キャシディ)
インバーアランのセーター
「日本を経由してその名が世界に知られ始めています」
デーヴィッド・マークスさん/ファッションライター
(左)「インバーアランの存在を知ったのは日本に来てから。アランセーターの最高峰ですが、実はアメリカやイギリスではこのブランドはまだそんなに知られていない。日本を経由して近年ようやく注目を浴びるようになり、世界中で普遍的でオーセンティックなアイテムを作るブランドだと認知され始めています。これを知ってからは冬に重宝していますが、日本の気候にとてもマッチしていますね。例えば雨の日はこの上にバブアーのオイルドジャケットをはおれば完璧。私はきれいでコーディネートにも合わせやすいオートミール色が好きです」¥59,800/インバーアラン(travels)
原宿キャシディ TEL:03-3406-3070
Stylist:Yoshiki Araki[The VOICE]
Composition&Text:Jun Namekata[The VOICE]