アウトドアブームを牽引し、多くのファンを獲得してきたパタゴニア。そんな老舗ブランドの今ではめったに見られない珍しいアイテムや“らしくない”ウェアを見せてもらった。
MARSのアンダーウェア
「10年ほど前、海外の通販サイトでパタゴニアのタクティカルラインである『MARS』のアイテムをひたすら探していた時期があったんです。アウトドアブランドとしては珍しい、控えめなロゴとミニマムなデザインに惹かれ、フリースやジャケットなどいろいろ買い集めていました。そのときに見つけたのがこれです。『MARS』のアンダーウェアという意外性が気に入り、まとめて購入。ほかはすべて手放してしまいましたが、これだけはトレーニングのときなど今でも愛用しています」
’70s~’80sのパイルフード&ミトン
「’80年代後半ぐらいまで、パタゴニアもこういうパイルのフードを作っていたんです。この裏地に使われているパイルは、やがて名作のレトロパイルジャケットなどの表地として使われるようになります。自分は1年の約半分をアメリカで古着のバイイングをしているのですが、8年近くかけてようやく3枚集まりました。パタゴニアはタグのデザインで年代を判別しやすく、特にこの’70年代の白タグは稀少。やっぱり、こういった珍品は自分の手元に残したくなりますね(笑)」
PCUのLevel4 GENⅡ
「若い頃は、パタゴニアの派手なカラーリングのやんちゃな感じが苦手でそこまで興味がなかったんです。20代後半に、Mr.Cleanの栗原くんなど詳しい友人から単色でネームタグも目立たないミリタリーウェアを作っていることを教えてもらって、これならファッションとして取り入れられると思い、買い始めました。これは『PCU』という特殊部隊用のパッカブルのナイロンジャケット。腰からぶら下げ、雨が降ってきたらパッとはおれる手軽さが、手ぶら派の僕にはちょうどいいんですよね」