年月というふるいにかけられて残ったものには意味がある。それでもまだ欲しいものには理由がある。
アーカイブ&スタイル代表 坂田真彦さんの、コート選びの極意を聞いた。
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坂田真彦さん アーカイブ&スタイル代表
「後ろ姿が格好いい。それが重要です」
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ずっと着続けているコート 「デッドストックのM-65 モッズコート」
バックスタイルまで格好いいこと。強いて言うならば、それが僕にとってのコートの価値基準かもしれません。長年着続けている、デッドストックで購入したモッズコートもそう。この適度なボリューム感とフィッシュテールのデザインって本当に素晴らしくて、僕もそうなんですが、デザイナーならば一度は作る、あるいは作ってみたいと思わせるパターンとディテールなんですよね。それくらい完成されているものだと思います。モッズコートにはフードがついていますが、重いので僕はそれを外して着用することがほとんど。キルトのライニングもついていて、着脱することで長いシーズン着ることができる。そういう利便性も、長く着続けるコートには重要な要素なんだと思います。
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この冬探していたコート 「SOPHNET. × YARMOのウールコート」
ソフネット×ヤーモのコートはこのたっぷりとしたボリューム感が特徴。バックはインバーテッドプリーツになっていて、その奥のコットンのあて布が青に切り替えられています。クラシックな佇まいの中に、さりげなく現代的なアレンジが加えられている。トータルでのデザイン性の高さはもちろん、やっぱりこれもバックスタイルがフックになっているんです。重厚さがありながら、実は着心地が軽いというのも大事なポイント。年齢を重ねるにつれて重いコートは着なくなりましたよね。昔はやたら肩がこるコートでも平気で着ていましたけど…。 ¥54、000/ソフネット×ヤーモ(SOPH.)
SOPH. TEL:03-5775-2290
Photos:Arata Suzuki[go relax E more]
Stylist:Yoshiki Araki[The VOICE]
Composition&Text:Jun Namekata[The VOICE]
Stylist:Yoshiki Araki[The VOICE]
Composition&Text:Jun Namekata[The VOICE]