冬のワードローブに一枚投入するだけで贅沢な気分を堪能できるカシミヤニット。柔らかい、着心地がいい、だけでなく、じっくり着比べてみると違いがあった。日々カシミヤニットを愛用する3人が徹底レビュー!
試したのはこの3人
THE ELDER STATESMAN ¥495,000
※参考商品
最高級のカシミヤを惜し気もなく使用!
ロサンゼルスの工房で紡糸・染色までを自社で行う最高峰のカシミヤブランド。肉厚な編みで、袖を通すと贅沢さを実感できる。
ハンドウォーマーとしても秀逸!
タートルネックを挟んで首まわりに重さを出すのもいい
これぞカシミヤ、とうなってしまう。肉厚ながら軽くてふっくら包み込まれる着心地はまさに極上。ゆったりしているので中にジャケットを着込んでしまい、冬の間、アウターとして活躍させたい。この贅沢さを長く嚙みしめていたいので(笑)(井上)。
一枚は欲しい憧れのジ エルダー ステイツマン。普遍的なデザインを選びたい。フルジップかつ襟付きでインナーを選ばず着回ししやすく、適度なサイズ感でトレンドにとらわれず長く愛せます。多色の糸で編まれた風合いも自分好み(豊島)。
ニット¥495,000(参考価格)/ジ エルダー ステイツマン(サザビーリーグ) ハイネックカットソー¥8,580/ドレス・パンツ¥30,800/ニート(ともににしのや) Tシャツ/スタイリスト私物
MEIAS for ÉDIFICE ¥72,600
カシミヤで色も形も遊ぶなんて贅沢!
細番手の内モンゴル産カシミヤという高級素材をジャカードで編み立てた。スウェットのように詰まった質感が心地よい。発色の美しさも魅力。
ワイドな身幅でゆったりとしたシルエット
スポーティなアイテム重ねてミックスしたい
ずっと好きなスキッパー型がカシミヤ素材とは…ひと目惚れでした。 攻めたヴィヴィッドピンクを展開するセンスにも脱帽。あえてスポーティな化繊のインナーを入れて上質さを強調したり、異素材ミックスに挑戦したい欲も刺激されます(綾)。
さらりとした表地にふんわり起毛した裏地、質感の作り込みが秀逸。今っぽいスキッパーをカシミヤ素材で仕上げる心意気もいいですね。ブルーデニムとの相性は抜群だし、個人的にはフレンチなボーダーTを入れるのもアリ(井上)。
ニット¥72,600/メイアス フォー エディフィス(エディフィス 新宿店) ジャケット¥17,600/ゴールドウイン(ゴールドウイン 丸の内) ジーンズ¥34,100/イズネス(alpha PR) Tシャツ/スタイリスト私物
BODHI ¥93,500
スウェット感覚でラフにカシミヤを着る
発色が美しく出る稀少なホワイトカシミヤをスウェットの設計と縫製で仕上げた。一見、普通なようで実はラグジュアリーというのが、大人。
襟リブもスウェットライク
中にシャツを着たくなる
いつものスウェット感覚でTシャツとレイヤードしても安心感があるし、インナーにスポーティな遊びをきかせるのもアリ。カシミヤ自体の発色のよさに加え、光沢がボルドーに深みを与えているのも美しいです(豊島)。
大きく肩の落ちたセットインスリーブに、程よくワイドな身幅でショート丈と、着慣れたフォルムの一枚。背伸びせず、気楽に高級素材を取り入れられます。長めの袖口リブをたるませて着つつ、ラフにデニムを合わせるのがよさそう(綾)。
ニット¥93,500/ボーディ(alpha PR) ジャケット¥17,600/ゴールドウイン(ゴールドウイン 丸の内) ジーンズ¥85,800/へリル(にしのや) Tシャツ/スタイリスト私物
HUM VENT ¥132,000
凹凸のあるあぜ編みとカラーがマッチ
カシミヤには珍しいヘビーウエイトで上質感に浸れる一着。柔らかく膨らみのある質感で着るほどに起毛の風合いの経年変化を楽しめる。
締まった袖口でボリュームにメリハリが生まれる
鮮やかな色はデニムとも相性抜群
空気をたっぷり含んだ、もっちりとした肌触りがやみつきに。一枚でサマになるデザインなので、アウターライクに着たいです。鮮やかなオレンジに対して軽やかな白いパンツを合わせて、今っぽい爽やかな配色で着こなしたい(綾)。
カシミヤでローゲージのあぜ編みというのが面白い。丸みのあるビッグシルエットはワイドスラックスにも細身のデニムにも合わせやすく重宝しそう。余計なことを考えなくとも、この一枚を主役にしておけばスタイリングがキマります(笑)(井上)。
ニット¥132,000/ヒューベント シャツ¥8,800/リーバイス®(リーバイ・ストラウス ジャパン) パンツ¥34,100/ブラームス ルーツストック(ワンダリズム) Tシャツ/スタイリスト私物
EXTREME CASHMERE ¥101,200
文化系男子のツボを押さえたネイビーのハーフジップ
アムステルダムのカシミヤ専業ブランド、エクストリーム カシミヤの新作。一枚でも活躍するし、本格的に寒い季節になればアウターのインとしても重宝するハーフジップだ。
ジップを開けてシャツをのぞかせても
袖口の刺繡が素朴なアクセント
肌触りは圧倒的に1位。触れた瞬間に高級だとわかる滑らかなテクスチャーが別格でした。中肉なのに、ふわっとした軽さも素晴らしい。インにタートルネックを入れて、よりシックな雰囲気に仕上げてもいいですね(井上)。
ハーフジップという、いなたいモチーフにカシミヤ素材を掛け合わせたのが秀逸。深いネイビーにシルバーのジップが映えたデザインも好みです。同ブランドのウールのニットを持っていますが、アップデートしたい(豊島)。
ニット¥101,200/エクストリーム カシミヤ(ビオトープ)シャツ¥27,500/グラフペーパー デニム¥13,200/リーバイス®(リーバイ・ストラウス ジャパン)
エクストリーム カシミヤは厚さ、質感、フォルム、ネイビーの深さ、すべて満点
井上 ここまで完璧なものがあるのか、と驚きました。
豊島 確かに。嗜好の異なる3人全員に刺さったのはエクストリーム カシミヤの実力ですね。
綾 個人的にビッグサイズには食傷気味ですが…これに限ってはやはり「ややビッグ」が欲しい。
豊島 いなたいアイテムだからジャストは難しいんですよね。
井上 今ならアウター代わりに、真冬はインナーとどちらにも振れるフォルムなので実用的でもあります。しっとりした極上のカシミヤを冬の間ずっと着ていたいです。
綾 極上の肌触りを首元まで堪能できるのが高得点。アノニマスなデザインも素晴らしいですよね。
井上 わかります。色も深いネイビーで知的。袖口にだけワンポイントの刺繡が入っているのもツボでした。気分が上がるし、意外と手元は人に見られるところ。例えばGジャンの袖口からチラリと見えたらいいなと。
綾 僕はジップを全開にしてUネックのTシャツを入れてスカーフを差したい。この素材だからこそマッチする、エレガントなスタイルが理想です。
豊島 みんな想像が広がりますね。確かに首元で遊ばせがいがある。サックスブルーのブロードシャツを合わせるの、どうですか?
井上 あ、めちゃくちゃいい。インナーで抜いてパンツで締める感じですね。
豊島 ほかにシェルを合わせても面白いと思うし、インに合わせられるものの幅が広い。何パターンも楽しめる優秀な一枚ですね。
カシミヤアイテムに関するオススメ記事はコレ!
Hair&Make-up:Yosuke Akizuki
Stylist:Takeshi Toyoshima
Models:Masayuki Kawabata Yoshiaki Takahashi
Text:Takako Nagai