アウターが欲しい今の時期。UOMOのスタイリングでもおなじみの瓜坂拓海さんに、今年買うべきアウターの解説&着こなし提案をしてもらった。ランウェイではミリタリーにインスパイアされたルックやアイテムも散見された今シーズン。アウターとしてはMA-1も目立ちはじめたが、大人が取り入れるならより着回し幅の広いモッズコートがおすすめだ。
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今年買うべきモッズコートとは?byスタイリスト瓜坂拓海さん
「今シーズンはメゾンブランドのショーやルックにミリタリーをテーマにしたものが増えました。ドメスティックブランドではオーバーサイズのMA-1もリバイバルしています。リサーチすると大人のブランドではモッズコートが優勢でした。定番的に展開されているものもあって、根強いアウターだと再認識。モッズコートはモッズパーカとも言われるように、1960年代にイギリスで一世を風靡したモッズが愛用した軍モノのパーカが由来です。後ろの裾が燕尾状に割れたフィッシュテールが象徴的なM-51 (PARKA SHELL M-1951)が代表的で、現在もこれをベースにしたデザインが主流。色はカーキがスタンダードですが、黒や今季はアーシーカラーも登場。デザイン、素材、色などどこかモダンなアレンジがあるタイプが買いです」
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POLYPLOID|OVERSIZE PARKA C
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直線を活かしたモダンなデザインの撥水パーカ
ミリタリーをベースにした新型のオーバーサイズパーカ。横のラインを強調するフラップポケットと、ストッパー付きの長いドローストリングが印象的。フードにもドローストリングが付き、サイズ調整やシルエットに変化がつけられる。PCFフリー(過フッ素化合物不使用)の撥水加工を施した、イタリアのオルメテックス社製のコットンポリエステルツイル生地を採用。
モッズコートのコーディネート提案byスタイリスト瓜坂拓海さん
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2022年的なハイブリッド・モッズスタイルで
「オリジナルモッズがスーツの上に羽織ったように、きれいめなコーディネートと相性がいいモッズコート。Vネックニット&シャツにデザートブーツのスタンダードなモッズスタイルを、今年っぽくアレンジしてみました。シャツはレッド系のストライプで色を差し、ニットはスポーティなハーフジッププルオーバーをチョイス。細身のパンツをセンタークリース入りのフレアパンツにして、トレンド感をプラスしています。モッズパーカは、スニーカーよりもカジュアルレザーシューズが似合います」
emulation|Componetize Military Coat
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本格的なルックスに機能的なエアユニットを搭載
エコロジカルな「エアダウン」ブランドとして脚光を浴びるエミュレーション。このモッズコートも付属のポンプなどを使って本体の「エアユニット」に空気を注入することで、ダウンのような断熱性を発揮する機能アウターにスライドできる。本格的なモッズパーカを大きな外付けポケット(背面にも大容量ポケットが!)、スタンドカラー&脱着式フードでアレンジしたデザインも秀逸。マルチに活用できる頼れる一着だ。
nonnative|TROOPER HOODED COAT
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ライトベージュが新鮮なGORE-TEXモッズコート
コットンウェザー素材を使用したハリのあるモッズコートを、バイオボール加工でユーズド感のあるルックスに。中間層には防風性と透湿性に優れたGORE-TEX INFINUM™を使用し、ハイスペックな防寒パーカに仕上げた。クラシックなM-51のデザインを踏襲しつつ、袖のファスナーやフード縁のステッチ、アーシーカラーでノンネイティブらしさをプラスしている点にも注目。
visvim|SIX-FIVE FISHTAIL PARKA
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泥染めならではのヴィンテージ感が活きる定番
2018年春夏から仕様や展開色を変え、定番として展開されているモッズコートはフードが脱着式のM-65フィッシュテールパーカをベースにした本格仕様。コットンの経糸とナイロンの緯糸を高密度に織り上げ、ダメージ加工と仕上げに奄美大島伝統の泥染めを施すことで独特のムラや風合いが生まれ、本物のヴィンテージのような表情を携える。着るほどに愛着が増す一着だ。
STONE ISLAND|LASER PRINTED DAVID-TC PARKA
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プリマロフト採用のハイスペックパーカ
ストーンアイランドの定番生地、David-TC製のロングパーカ。特殊な工程によって、インダストリアルなムードを携えつつ着心地のよいウエアに仕上げた。M-65スタイルのフード脱着式デザインがベース、表地には撥水加工が施されており、リサイクル素材を使用した軽量&保温力抜群のプリマロフト®P.U.R.E™を中わたに詰めて防寒着としての機能も完璧に。レーザープリントによるボーダーのグラフィックは、一点一点表情が微妙に異なるのも魅力。
2022年秋冬・大人が選ぶべきアウター
グラフペーパー TEL:03-6418-9402
ストーンアイランド TEL:03-5860-8360
ビームス 原宿 TEL:03-3470-3947
ヘムト PR TEL:03-6721-0882
ベンダー TEL:03-6452-3072
マスターピースショールーム TEL:03-5414-3531
ライコス TEL:03-5829-3501
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori