「コロンビア」のダウンジャケットと中綿アウターの最新作を、マイナス20度の冷凍倉庫で試着ルポ。編集部員のY神とH條が体験した、体温を反射・蓄熱・保温する独自テクノロジー「オムニヒートインフィニティ」の実力やいかに!?
UOMO編集部員のY神とH條が展示会に突撃するお馴染みの試着ルポ、今回は大人男子に人気のアウトドアブランド「Columbia(コロンビア)」で注目の新作ダウンジャケットを中心にチェックする。だが、展示会場はいつものプレスルームではなかった。
Y神:都内近郊にある巨大冷凍倉庫にお邪魔しました。扉の中はマイナス20度です。
国内最高気温計測地の常連である岐阜県出身のY神、すでに若干尻込み気味である。
Y神:いかにも。
単身赴任先の天国として有名な札幌出身、「雪が降らないかぎりはずっと秋」を座右の銘とするH條がジョイン。さながら運慶・快慶のように門前で待機する2人が着ているフーデッドジャケットが、今回の主たる取材ターゲットである新作ダウンなのだ。
Y神:H條さんの胸元から金色がキラッと。
H條:おっと。見えちゃいましたか。
2010年に商用化されたオムニヒートテクノロジーは、一般のダウン製品のほかエベレスト遠征隊のウェアにも採用されるなど、広くアウトドアスペシャリストにまで定評のある熱反射保温機能だ。そのテクノロジーを進化させた「オムニヒートインフィニティ」は2021年秋冬に誕生。「ゴールドが、冬のすべてを遊び場にする。」と謳う。
Y神:もちろん、冷凍倉庫でも。
H條:雪と氷に覆われた惑星ホスでも。個人的に「コロンビア」では「スター・ウォーズ」とのコラボダウンを複数所有しております。
Y神:WEBニュースにあったよね。
Y神:ぐぬぬ。フォースが足りない…。
H條:助太刀いたす。あ、開かない…。
気分が高揚したY神とH條、ジェダイマスターとパダワンのごとくフォースのパワーを放出!
Y神:あっ、さーせん。今までのはぜんぶスター・ウォーズマニアのH條さんの指示です。
Y神:見えた、見えたよH條さん…。
H條:マジでしたね。コロンビアスポーツウェアジャパンの中の人、絶対にSですよね。いい意味で。
水道水は頻繁に凍結し、コンビニの肉まんは飛ぶように売れ、晴天の朝は放射冷却現象で大気中の水蒸気が冷やされ結晶になるダイヤモンドダスト(細氷)が観測されるほどの寒さ。極限環境で催されている「コロンビア」の展示会に乗り込んでしまった2人。
コロンビアN藤さん:それではウオモさん、試着ルポをスタートしていただいて大丈夫です。
Y神:(えっ、これ脱ぐの?)
H條:(大雪寒波を避けるべく設けた市内中心部の地下街が欧米諸国の寒冷都市よりも異常に発展していたり、窓の二重サッシで真冬の室内も春の陽気並みに整えてタンクトップ1枚で過ごす札幌人は、寒さに慣れているだけでべつに強いわけでは…)
①グランドトレックIIダウンフーデッドジャケット
Warm Copper・Black / M / ¥27,500
Y神:H條さん、今の着心地はどう?
H條:熱反射保温機能・反射蓄熱テクノロジーなどと評される「オムニヒートインフィニティ」を直球で体感できるダウンジャケットです。体温を反射して効率的に身体を瞬時に暖めるリフレクティブドットが内側に施されておりまして、カラダの芯からポカポカ。
Y神:フィルパワーは?
H條:650あり都市生活には十分。バイカラーのレッドはY神パイセンの色違いです。
Y神:よくできました。薄くて暖かいよね。
H條:御意。
Y神:文化系で極寒のアウトドアとは縁がないけど、街で着る際に蒸れないので、電車の中でも暑くて汗だくになることはなさそうです。ボクたちが着ているダウンだしこんな感じでよいかしら。
②バリスティックリッジオバーサイズドパファー
Stinger・Black / M / ¥30,800
Y神:はい喜んで!
コロンビアN藤さん:こちらの「Ballistic Ridge Oversized Puffer(バリスティックリッジオバーサイズドパファー)」はダウンではなくリサイクルポリエステル100%の中綿入りアウターで、同じく「オムニヒートインフィニティ」が搭載されております。
イエローとブラック(Stinger・Black)の配色コンビは90年代のオーセンティックなダウンジャケットを彷彿とさせる。我先にと争奪戦を繰り広げているように見えるが、3人掛かりでウェアを正面に向け、ファスナーを手に取り、開き、Y神に着せているだけ。簡単な作業ですら、マイナス20度では思うように進まない。
Y神:中綿ならではのボリューム感と、それ以上の安心感があります。レトロなバイカラーもお気に入り。H條さんも試着ルポ、どうぞ。
③ぺブルピークダウンジャケット
Spruce / M / ¥26,400
縫製ではなく圧着によるバッフル構造でコールドスポットを排除し、体温ロスを防いだ密閉型フォルム。畳んでポケット内に収納可能なパッカブル仕様も嬉しい。登山やキャンプなどのアウトドアシーンはもちろん、旅先での防寒着として常備したいダウンだ。
H條:ゴールドの裏地に安堵しました。
まるで黄金郷のような輝き。見た目はライトなインナーダウンのようだが、「ぺブルピークダウンジャケット」の裏地にもリフレクティブドットが施されていた。カラーは試着のグリーン(Spruce)のほか、ブラックとネイビー(Collegiate Navy)の3色展開。
Y神:H條さん、700フィルパワーだって。今着ているダウンよか数値高いみたい。
Y神:まさに、小さな巨人。
コロンビアN藤さん:山椒は小粒でもピリリと辛い。
鼻毛が凍り始める5分前、体温を蓄熱・反射・保温する「オムニヒートインフィニティ」が効き始めたのか饒舌になる大人3人。生と死が隣り合わせにある極限状態の中では奇妙な連帯感が生まれるものだ。
Y神:むむ。左胸のロゴ?
H條:字体までクラシックでした。
コロンビアN藤さん:お目が高い。防寒面は最新バージョンですが、「コロンビア」のアーカイブから抽出したヘリテージデザインなので「Columbia」の旧ロゴを採用しております。大人のお客様に好評です。
④ワイルドカードIIダウンジャケット
Collegiate Navy / M / ¥35,200
氷点下20度の極寒環境もへっちゃら。この笑顔は信頼性へのなによりの証左になる。反射蓄熱テクノロジー「OMNI-HEAT INFINTY」のアイコニックな英字販促ポップが、Y神を暖かく見守っていた。
それではこのままファッションチェック!
⑤グランドトレックIIダウンフーデッドジャケット
Black / XL / ¥27,500
進化した「オムニヒートインフィニティ」の性能を最も顕著に体感できる「グランドトレックIIダウンフーデッドジャケット」を含め、全身ブラック中心のコーディネート。雨天でも濡れず、蒸れない防水透湿機能「Omni-tech(オムニテック)」まで備えた逸品だ。
H條:お次はY神パイセン…って、あれ!?。
⑥ブーロポイントパスダウンジャケット
Metal, Shark / M / ¥37,400
H條:えっ。わたくしも!?
突然の試着チェンジ。「ブーロポイントパスダウンジャケット」のメタルグレー・シャークブルーのバイカラーを文化系に着こなした。他色にブラックとネイビー(Collegiate Navy)が揃う3色展開。
中綿ではなく700フィルパワーのダウン、加えて上半身を包み込むオーバルフォルムで、暖かさは「オムニヒートインフィニティ」搭載ウェアでは最強クラスだ。水を弾き小雨や泥の汚れをガードする機能「Omni-shield(オムニシールド)」も備えている。
冷凍倉庫内でY神が試着した重衣料の中綿アウターを勧めているようだ。いつも黒系でシュッとスマートな着こなしを目指しているという大柄体型のH條も、ボリュームアウターを手に新鮮な眼差し。
Y神:肉厚モデルをH條さんが着ると、「コロンビア」の祖国であるアメリカ・オレゴン州・ポートランドを想起させるオリジン感が増す。アメリカダウンらしい無骨でラフな着こなしは、ボク的には羨ましいのです。
⑦バリスティックリッジオバーサイズドパファー
Ancient Fossil・Black / M / ¥30,800
重量級中綿アウターの「バリスティックリッジオバーサイズドパファー」の機能面は、前出のY神着用分を参照。2色展開で、H條着用はベージュ・黒(Ancient Fossil・Black)の配色になる。迫力のルックスでアグのライニング付きブーツとの相性もいい感じ。
⑧グランドトレックIIダウンフーデッドジャケット
Bright Indigo・Collegiate Navy / L / ¥27,500
ネイビーのニット帽はエルメス、ネイビーニットはグレンマック、ユニクロのワイドテーパードデニムをロールアップして、シップス×クラークスのネイビー別注カラーまで、全身ネイビーまとめだ。
Y神:モコモコしたダウンと違って薄いのに暖かい。今までは寒くてどうしようもないときの最終手段だったダウンジャケットだけど、大好きなネイビーコーディネートができるファッションアイテムとして初めて捉えることができました。これぞ、大人のダウン。
H條:最後に裏地を見せてください。
H條:まさに防寒機能の金メダル。
マイナス20度の極寒にコールド勝ちしたY神とH條。試着ルポを参考に、「コロンビア」が誇る反射蓄熱テクノロジー「オムニヒートインフィニティ」搭載のダウンジャケットと中綿アウターを買いに行こう!
今回の展示会の様子を動画でチェック!
Y神・H條もちょっとだけ出演しております
フリーダイヤル:0120-193-803
受付時間:月~金10:00~12:00/13:00~18:30(土日祝休)
Composition & Text:Takafumi Hojoh