遊び心のある40歳男子らしさを失わずに、時に“40歳紳士”として振る舞いたいと感じたときに、着たい、持ちたい、使いたい名品とは。
メフィストの健康サンダル
ATLAS 5700 / MEPHISTO / FRANCE
街でかっこいいな、洗練されているなという大人を見かけたとき、共通しているのは皆、姿勢がいいこと。年を追うごとに猫背になったり、妙にがに股になったりしてしまうともったいない。姿勢を正しくするためには歩行が大事。1965年にフランスで誕生して以来、多くの紳士を虜にしてきた靴メーカーがメフィストだ。「もっと自然に歩きたい人へ…」をコンセプトに、ダメージを吸収するソールや解剖学に基づいたアーチサポートなど、快適な履き心地を追求。そしてシャープなデザインはモードブランド顔負け。シュッとした印象は足元からつくられる。¥28,800/メフィスト(シューズコート ササキ)
無印良品のイニシャル刺繡サービス
PAJAMAS with INITIAL / MUJI / JAPAN
小学生の頃、運動着の胸元に自分の名前を入れるのが恥ずかしかった人、多いのでは? なのに父親の背広の裏に名字が刺繡されているのは不思議とかっこよく思えたり。結局、人の目につかない箇所にあえて名前やイニシャルを入れることが「大人っぽい」んだろう。無印良品の「刺繍工房」というサービスでは当日購入した無印良品の布製品に限り、文字やマークなどの刺繡を入れてもらえる。書体や位置を自由に選べるので、センスが試されているようでなんだか気分がいい。例えば家だけで着るパジャマに入れるという、最高の自己満足に浸ってみては。パジャマ¥3,695・刺繍サービス¥500〜(店舗限定)/無印良品(無印良品 池袋西武)※詳細は店舗にて要確認
グラルナー・チューヒリのバンダナ
BANDANA / GLARNER TÜECHLI / SWITZERLAND
手を拭く、汗をぬぐう。お会計のときの財布と一緒で、特定の場面でしか顔を出すことのないハンカチをほかの人が手にしたとき、ついつい目で追ってしまう。ポケットから出す仕草がまるで、その人の一部を剝がしているように見えたり。白やサックスブルーの無地が紳士の王道だけれど、こんな花柄のハンカチがそっと見えたら、それは最高にチャーミング。180年以上の歴史があるスイスのブランドで、アメリカの花柄バンダナより繊細で洗練されている印象だ。プリントTシャツと同じで、人目についた瞬間、きっと会話に花が咲くことだろう。一辺50㎝ ¥2,600/GLARNER TÜECHLI(エバリー)
平野のポケットヘアブラシ
HAIR BRUSH / HIRANO / JAPAN
ポマードできちんとセットした髪を、ポケットコームを持ち歩いて事あるごとにとかして整えることが紳士の姿であると思われてきたが、最近は逐一髪型をチェックすること自体が幼いのではないかとも思う。とはいえ外出先で乱れた髪をそのままにしておくのもいかがなものか。しかも40歳ともなると髪はパサつき、まとまりにくくなり、しまいには薄くなる…。1942年に東京で創業したブラシ専門店・平野で見つけたのはコームではなくブラシ。硬めの猪豚毛は頭皮に刺激を与え、髪にも心なしか艶が出てくるようだ。握るという形状も武骨で男っぽい。幅10.5㎝ ¥2,500/ブラシの平野
シューズコート ササキ TEL: 0191-23-3498
ブラシの平野 TEL:03-3852-5440
無印良品 池袋西武 TEL: 03-3989-1171
Stylist:Junichi Nishimata