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2022.11.04
最終更新日:2024.03.08

【大人のビームス】リーバイス501、スタンスミス… 「ビームス ライツ」と5つの永久名品がベストコンビな理由

人気セレクトショップ、ビームスには大人のための「もうひとつのビームス」がある。手の届く価格帯、やり過ぎない気の利いたデザイン。ラグジュアリー+カジュアル=ラグジュアルを標榜する「ビームス ライツ」は、大人の上品カジュアルに必要とされる条件を兼ね備えている。スタンスミス、リーバイス501といった永久名品と組み合わせて、スタンダードと今の気分を程よくミックスした大人カジュアルを楽しもう。

【大人のビームス】リーバイス501、スタの画像_1

「ビームス ライツのVネックニット」と「リーバイス501」

素朴なニット+デニムが、モダンにみえる理由

「ネップのあるドネガル糸で編み上げて洗いをかけることで全体的にぎゅっと目が詰まり、ラフな表情が魅力のVネックニット。この冬のトレンドであるVネックニットですが、コンサバに見えないよう横は広め、縦は浅めのVに調整しています。もうひとつ注目してもらいたいのはウィメンズのパターンを取り入れた背中のシルエット。横から見ると丸みを帯びてみえるようボリュームを持たせているのがポイントです」(「ビームス ライツ」ディレクター齊藤 亮さん)


「ざっくりしたニットになんでもない古着の『501』の合わせが野暮ったく見えないのは、ちょっとモダンに振ったドロップショルダー&丸みのあるニットのシルエットのおかげ。インのシャツにはあえてアメリカものじゃなく、英国のトーマスメイソンの生地を使ったクリーンなタイプを合わせたり、足元もベージュのパラブーツで、アメカジすぎない上品カジュアルを意識しました」(スタイリスト井田正明さん)


「ビームス ライツのA.P.C.別注デニム」と「セントジェームスのバスクシャツ」

あったらいいなを実現したフランス発の名品デニム

「A.P.C.に別注したデニムは、美脚シルエットで人気があるウィメンズの『スプリング』というモデルをベースに、ヒップ周りやウエストをメンズ用に調整したもの。もともとTシャツをタックインして綺麗にみえることを追求したので、股上の深さもインラインのものより深めにとっています。スラックス感覚できれいめにはいてもらえるデニムです」(齊藤さん)


「この別注デニム、欲しい! A.P.C.は細めだったり股上が浅かったりするものが多い中、上品さを失わない程度のセミワイドで股上もちょうど良く、あったらいいなが実現した感じ。デニム自体に上品さがあるので、着こなしはシンプルに。同じフランスの定番、セントジェームスのボーダーTにダウンパーカを合わせても、カジュアルになりすぎないのがいいですよね」(井田さん)


「ビームス ライツのJ.PRESS別注スウェット」と「ジョン スメドレーのタートルネックニット」

アメカジアイテムの「ラグジュアル」な着こなし方

「ヨーロッパブランドをピックアップすることが多いビームス ライツとしては珍しいアメリカンブランドへの別注。ジェイプレスの過去のアイコン的アイテムを現代的に再解釈した『ヘリテージストックプログラム』から、ハーフジップスウェットをピックアップしました。フロントのプリントはインラインではカレッジロゴのところを、ジェイプレスで以前使われていた店舗の住所表示を使用しています」(齊藤さん)


「スウェットにチノパンっていうアメカジど真ん中な組み合わせにどこかエレガントさを加えたくて、インナーはTシャツでもオックスフォードシャツでもなく、ジョンスメの白タートルを合わせました。ニットキャップとともに顔まわりをギュッとタイトにすることで、男らしさを。足元はスプリングコートの白スニーカーをチョイスしてクリーンに」(井田さん)


「ビームス ライツのラベンハム別注コート」と「ニューバランスのUK製1500」

グレーのワントーンをニューバランスでカジュアルダウン

「ラベンハムのスタンドカラーコートは人気のスタンドカラーベストをベースにした今シーズンの新作。インラインでは展開していないオールグレーで別注しました。ほどよくゆとりがあってインナーも重ね着しやすいですし、ミドル丈なので広がりすぎないのもポイントです。共布のマフラーもあるので、そちらもおすすめ」(齊藤さん)


「ラベンハムの別注は実は黒のパイピングだけをカーキに変更した黒×カーキもあるんですが、ストイックなオールグレーに一目惚れ。グレーのスエードパンツと合わせてワントーンの着こなしを作る場合、足元はブーツとかじゃなく、グレーのニューバランスで抜け感を出したいと思いました。英国ブランドのラベンハムに敬意を表して、アメリカ製の900番台ではなくUK製の1500で!」(井田さん)


「ビームス ライツのニットカーディガン」と「アディダスのスタンスミス」

キメすぎず抜きすぎない大人な「黒」の着こなし

「Vネックとともに今シーズンのニットでおすすめはカーディガン。糸はイタリア製を使用。アウター感覚で着られるように大ぶりのシルエットに仕上げました。フロントのリブを厚めにして、ブルゾンとかガウンの雰囲気も出るように工夫しています。ワイドパンツとも相性よく着られると思います」(齊藤さん)


「ざっくりした表情のあるカーディガンに対して、光沢のある上質な黒のカットソー、チャコールグレーのワイドスラックスでモダンでクリーンにまとめました。足元には定番中の定番のスタンスミスを。モノトーンの着こなしをモードっぽくしすぎず、デイリーに使いやすいスタイリングに中和してくれる、やっぱり頼りになる一足ですね」(井田さん)


「ビームス ライツ」ディレクター齊藤 亮 × スタイリスト井田正明 「大人の名品」と「ビームスライツ」の相性学

【大人のビームス】リーバイス501、スタの画像_12
—齊藤さん、「ビームス ライツ」って一言で言うとどんなレーベルですか?


齊藤:「レーベルのキーワードは、『ラグジュアル』。ラグジュアリー+カジュアルを組み合わせた造語なんですが、 手が届く価格帯と、やりすぎなくて気が利いたデザイン、素材にもこだわってラグジュアリーな雰囲気があるものをラインナップした、大人のカジュアルレーベルです。ストリートのイメージが強いビームスの中では、今までになかったカテゴリー。若い頃から、ストリートからモードまでいろんな服を着てきた方が30代、40代になって、家族ができたり、ファッションだけでなく食や住にもこだわっていく中で、昔ほど洋服ばかりにお金や時間もかけられないけど、変わらずファッションを楽しみたい。そんな方に響けばと思ってます」


井田:「ビームスというとアメカジのイメージが強いんですが、ビームス ライツの服はどちらかというとヨーロッパの雰囲気があって上品でエレガント。でもドレスじゃなくてあくまでベースはカジュアル。そのバランスがすごく新鮮だし、僕は今年36歳なんですけど、コンセプトにもすごく共感できるなと思いました」


齊藤:「ありがとうございます。今回はコーディネートにも英国やフランスの名品を組み合わせてもらえることが多かったんですが、ヨーロッパブランドの別注アイテムにはすごくぴったりの組み合わせでした」



—井田さんがコーディネートで意識されたのはどのあたりですか?


井田:「僕も大人になってきて、全身そのシーズンの新しい服を着たいってわけではなくなってきていて。自分らしい着こなしの中に、今のムードをちょっとだけ入れるというか。自分にとってのスタンダードなものと、トレンド感のあるものをうまくミックスさせて着る方が無理がないですし、その方がより自分らしさを出せるのかなと。そんなことを考えながら、リーバイス501だったり、スタンスミスだったり、名品と呼ばれるアイテムを組み合わせてスタイリングしてみようと思ったんです」



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齊藤:「『ビームス ライツ』自体のモノづくりでも、スタンダードとトレンド感のバランスというのは意識して作っていますね。いつの時代でも困った時にクローゼットから引っ張り出してきて着られるものでありたいなと思っていて、いい意味でやりすぎないように。 だから、今回のスタイリングの切り口もすごくしっくりきました」

井田:「A.P.C.のデニムひとつとっても、クリーンな良さを生かしながら、少しワイドめのシルエットで今っぽくアップデートされていたり、ニットは素材自体はあえて野暮ったくみえるようなものを使っていて、それをパターンでモダンに見せていたりとか、モダンになりすぎず普遍性も持たせつつっていうバランス、なるほどなと思いました」


齊藤:「今回のスタイリングのように、手持ちのスタンダードなアイテムとか、長く着続けているマイ定番みたいなアイテムの中に溶け込みながら、今のムードも感じられるアイテムを揃えてますので、是非一度手に取ってもらえたらうれしいです」


齊藤 亮プロフィール画像
齊藤 亮
1989年生まれ、山梨県出身。アルバイトを経て2014年ビームスに入社。ビームス 新丸の内、ビームス ライツ 渋谷にて販売スタッフを経た後に2020年にビームス ライツ バイヤーに就任。その後、2022年より現職 ビームス ライツ ディレクターとなる。

井田正明プロフィール画像
井田正明
1986年生まれ、埼玉県出身。スタイリスト五十嵐孝智氏に師事したのち、2011年に独立。UOMO、MEN’S NON-NOなどのファッション雑誌・広告・ブランドのカタログなどでスタイリングを手がける。


ビームス 新宿 Tel:03-5369-2140

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Photos:Taro Hirayama [model]
Hair:hirokazu endo(ota office) 
Stylist:Masaaki Ida
Model:Yuji Matsumoto

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