本格的な冬が到来する前に、保温性もデザイン性も抜群の上質なダウンジャケットを手に入れておきたい。そこで今回は、各ブランドから新たにリリースされた逸品ダウンの数々を厳選してご紹介していこう。
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01:Goldwin × ARKnets
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新たに発売された「Hooded Snow Jacket」は、長年スキーシーンで培ったテクノロジーとノウハウを持つゴールドウインが製作を担当。1980年代後半に米軍で正式採用された極寒冷気候向けレイヤリングシステムECWCS (EXTENDED COLD WEATHER CLOTHING SYSTEM)のレベル6に該当するハードシェルジャケットをベースにデザインされている。ECWCSの第三世代のボディデザインに、第一世代のフードデザインを組み合わせ、両袖ポケットの取り付け角度を変更しているほか、耐久性に優れるリップストップナイロンを表地に採用するなど独自のアレンジがなされている。
また、着脱可能で単体でも使えるインナーダウンをレイヤードすることで3WAYで着用可能。インナーダウンには、遠赤外線効果で人体から発生する熱を利用して保温する光電子ダウンを採用しており、保温性も抜群だ。左袖にGOLDWINロゴ、左胸にGOLDWIN雪ロゴを同色で刺繍することで、コラボならではの特別感も演出。3WAYで様々な環境に対応できるうえ、シンプルなデザインとブラックのカラーリングで汎用性も抜群。シーンを選ばず大活躍してくれることだろう。
02:Marmot × SHIPS
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桔梗は秋の季語として知られるように、青みがかった紫=桔梗色も、実は立派な秋の色。シップスがマーモットに別注したダウンベストは、表地に用いたPERTEX QUANTUM素材に、しっとりしたパープルが新鮮な一着で、裏地のシルバー面とのリバーシブル仕様。正面から見ても真横から見ても様になる、どこか懐かしくも優美なボリュームに心をつかまれる。ついぞ夏にはなかった感覚だ。
03:DESCENTE
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水沢ダウンの歴代アーカイブモデルの中から復刻してほしいモデルを選ぶコンテストを実施し、2200名以上のユーザーからの投票の結果、最も人気が高かったのが、「トラバース」というプルオーバータイプのダウンジャケットだ。トラバースは熱接着とシームテープ加工により高い耐水性を実現。復刻版では表地をマットで防水透湿性に優れる素材に変更したうえ、より快適な着心地を実現するためにシルエットとデザインをアップデートしている。フロントには止水ファスナーを採用して防水性を高めているのもポイントだ。
サイドには、テープを左右に引っ張ることで片手でも簡単に開けられるパラジップを装備。裏地には光を熱に変換して保温性能を発揮する独自開発素材のヒートナビを採用するなど、最先端のテクノロジーも詰め込まれている。
04:NANGA × URBAN RESEARCH
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この冬の本命アウターを今から探している人も多いことだろう。中でもダウンウェアは質によって快適さが大きく左右されるだけに、しっかり品定めをしたいもの。ナンガとアーバンリサーチのコラボダウンであれば、目の肥えた大人もきっと納得するはずだ。両者のコラボレーションは、2010年以来、なんと10年以上にわたって続いている。その間、多くの名品が登場し、機能もデザインもブラッシュアップされてきた。この度発売されるダウンウェアもこれまでの経験を生かしたクオリティの高い一着に仕上がっている。
定番のダウンブルゾンは、多孔質ポリウレタン防水コーティングをほどこした特殊ナイロン素材で、透湿・保温・撥水に優れた高機能ファブリック「AURORA-TEX(オーロラテックス)」をボディに採用。表面の光沢を抑えたマットな質感にアップデートしている。また、サイズ展開をXXLまで用意しており、きれいめからカジュアルまで幅広いコーディネートを楽しめる。今シーズン、新たに登場した新色のBLUE GRAYにも注目だ。
05:DAIWA PIER39
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ダイワ ピア39は、この度、2022年秋冬コレクション第6弾のアイテムをリリース。アウトドアやミリタリーの要素を取り入れた魅力的なアイテムが多数ラインナップされているが、中でも注目したいのが、優れた撥水性、防風性、透湿性を兼ね備えた機能素材、GORE-TEX INFINIUM™ファブリクスを採用したダウンジャケットだ。
ダウンジャケットは着回しやすいシンプルなデザイン。ハンティングジャケットのディテールを踏襲したフロントからサイドにかけて大きく配されたフラップポケットや、複数のインサイドポケットにより十分な収納力を確保している。フードは着脱可能なので着こなしの幅も広がる。暖かみのあるアースカラーも大人に最適。これからの季節の心強い相棒になってくれるはずだ。
06:adidas Originals
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アディダス オリジナルス(adidas Originals)を象徴する鮮やかな青色「ブルーバード」を基調としたプレミアムなコレクション「ブルーバージョン」。伝説的なトラックスーツをはじめ、ブランドの豊かな歴史を刻んできたアーカイブに、クチュールテイストや現代的なディテールを落とし込み、タイムレスなシルエットをファッションの視点から進化させることで、スポーツウェアの新たな可能性を提案する。
リサイクルポリエステルを100%使用した薄手のリップストップナイロン生地に、ダックダウンとフェザーがたっぷり詰まった新作のダウンジャケットは、シンプルなデザインながら存在感のあるオーバーサイズのシルエットと、まるで快適な繭に包まれているような着心地が特徴。5万円でおつりがくるリアルなプライスも嬉しいかぎりだ。ミニマルなオールブラックも魅力だが、2着目候補として視野に入れるならアイコニックなブルーのカラーダウンで軽快にいきたい。