リラックス感のある太パンも魅力的だが、大人っぽくシャープに魅せるには、やはり適度に細身でシュッとしたパンツが理想的。そこで今回は、この秋の着こなしに最適な大人向けの“太くないパンツ”を集めてみた。
01:リーバイス® ビンテージ クロージングの細うねコーデュロイパンツ
Aノータックだからウエストまわりスッキリ。ベルトだって映える
B太すぎず、細すぎず。だから挑戦しやすい
Cセンタークリース入りの細うねコーデュロイ。このドレス感、新鮮だ
この秋リーバイス® ビンテージ クロージングから登場する細うねコーデュロイパンツは“脱太パン”に最適な一本。腰まわりが丸く、シルエットも太かった’60年代のクラシカルなモデルを現代的にやや細めにリファイン。かといって極端に細くなったわけではないので太パン好きも安心してチャレンジできる。ノータックでセンタークリース入り、と久しく忘れていたドレス感が気分。
02:COMME des GARÇONS HOMMEのブラックジーンズ
ジーンズで大人っぽく装うならブラックがいい。真っ黒だったり細すぎたりするとモード感や艶っぽさが前面に出て抵抗があるけど、コム デ ギャルソン・オムが今シーズン展開している5ポケットのブラックジーンズはややゆとりのあるフィットで嫌みがない。生地に軽めのバイオ加工を施し、ハードすぎない一本に。ローライズでもハイウエストでもなく、デニムの“普遍性”を目指した、ギャルソンらしい名作だ。
03:Tangentのカーゴパンツ
今っぽくはける太すぎないミリタリーパンツを探すなら、タンジェントにお任せ! ミリタリーパンツの代表選手であるフランス軍「M-47」のオーセンティックな魅力を損なうことなく、ドレス的手法で再構築。サイドポケットを小ぶりにして高めに配置、膝の切り替え位置もドレスでは股下35㎝にするところを、30㎝ほどに設定して脚がきれいに見えるよう調整。テーラーの手法で仕立てられた、文句なしの大人のミリタリーパンツだ。
04:NOAHのウエスタンパンツ
ワークパンツと聞くと、ガシッとした素材感でいかにも太いシルエットを思い浮かべるが、ウエストまわりから裾にかけてすっきりした細身テーパードならセンスよく着こなせる。カウボーイのウエスタンパンツから着想を得たノアの一本は、張り・コシのあるコットンドリル生地で程よくタフさも残している。まさにプレミアムなワークパンツなのだ。
05:Caleのウールパンツ
程よく高めのウエスト位置から自然に流れ落ちる、きれいなテーパードシルエットのネイビースラックス。「究極のシンプル」を目指して作られたパンツは、動きやすく自然な余裕をもたせながら、すっきりとしたレッグラインを描き出す。適度なゆるさもあるので、日常使いにもってこい。ランニングシューズならワンクッションで履き口にかかり、ストレートチップの革靴なら上から二つ目のアイレットからトップラインにかけてクッションが生まれるようにと、裾のたまり方まで計算されたシルエット。
06:NICENESSのウールスラックス
ここ数年、タックの入った柔らかなスラックスをはいていたけど、タックのないすっきりしたパンツにはき替えたい気分。ナイスネスの新作は’60~’70年代のレザーパンツをベースに仕立てた、クラシカルで上品な一本。持ち出し式のウエストやサイドアジャスターが備わり、ビスポークスラックスのような気品すら見せる。ゆったりめにはくのも、ウエストを絞ってジャストサイズで合わせるのもどちらもいける。センタークリース&ダブル裾、手軽に紳士的な着こなしを楽しめる一本だ。
エディター私物[パンツ編]