2022.09.26
最終更新日:2024.03.08

ボッテガ・ヴェネタ、マッキントッシュ…大人がこの秋全力投資すべきベストアウター[ロング丈編]

冬の相棒=アウター。果たして買うや買わざるや。買い逃して後悔するのも「なんとなく」買って失敗するのも避けたい。だが今年に限っては迷いは不要。正解は「買う」一択。久々に戻ってきたコートが新鮮だし、ビッグシルエットじゃないショートアウターもめじろ押し。かと思えばダウンの進化が止まらなかったり、注目のコラボや復刻も盛り上がっている。「買いたい」に火をつける理由しかない今季のアウター戦線、問題は何を買うか?

ボッテガ・ヴェネタのコート

この重厚感、やっぱりいい。新生ボッテガ・ヴェネタのチェスターフィールドコート

新クリエイティブ・ディレクターにマチュー・ブレイジーを迎えたボッテガ・ヴェネタ。ランウェイでも評価の高かったチェスターフィールドコートは、エレガントな佇まいが新鮮だ。ややワイドなラペルのダブルブレストに直線的なシルエットのクラシックなデザインと、ブラウンをベースにしたヘリンボーンのやわらかなムードとのコンビネーションは、まさに今の気分そのもの。最近は気楽にはおれるカジュアルなアウターばかり着ていたけれど、このくらい重厚感のあるコートが冬の街にはやっぱり似合う。

コート¥547,800/ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)


ラベンハム フォー レショップのコート

普通じゃないに決まってる! レショップ流のラベンハム。

毎回即完売してしまう人気ブランド同士のタッグの新作。表地にスコットランドの老舗生地メーカー、ハリースティーブンソンのドライワックスコットンを採用した別注モデル。驚くほど軽いのに暖かく、また張りと撥水性のあるワックスクロスが描くAラインのシルエットがとびきり美しい。ラグランスリーブの動きやすさも、重ね着の季節にはうれしい。

コート¥91,300/ラベンハム フォー レショップ(レショップ 青山店)


コンチェットのコート

アウターだけは人とかぶりたくない。そんな自分に最適なブランドだから。

イタリア語でコンセプトを意味する、新ブランドCONCETTO(コンチェット)がデビュー。ヴィンテージに造詣の深い、デザイナーとパタンナーからなるクリエイティブチームが作る上質なコートは、すべてがカスタムオーダー制。着丈や袖丈を自分に合うように仕立てることができる。グレイッシュなベージュの色出しと、品質にこだわったウール100%のしなやかな生地、そしてスマートな縦長のシルエットで、ダッフルコートだってこんなに洗練されて見えるのだ。

コート¥198,000/コンチェット(トゥモローランド) ベスト¥25,300/セダン オールパーパス スウェット¥12,100/アップサイクル(メイデン・カンパニー) パンツ¥42,900/マーティー&サンズ(フィギュアインク ショールーム) スニーカー¥23,980/リプロダクション オブ ファウンド×レショップ(レショップ 青山店)


ケンゾーのコート

NigoさんのKENZOにはおじさんに必要な華やぎとユーモアがある。

Nigo氏のアーティスティックディレクター就任で注目を集めるKENZO。デビューコレクションの中でひときわ目をひいたのがブルーのステンカラーコートだ。独特の張りと陰影を生むコットンの生地は実はダブルフェイス。ライニングには袖口に赤、身頃はタータンチェックの生地を使用し、遊び心たっぷりの仕立てに。ベルテッドなので、あえて前を締めてAラインのシルエットで楽しむのも手。

コート¥507,100/ケンゾー(KENZO Paris Japan)


バラクータのコート

裏名品に目がなくて。雨の日も晴れの日も着たいG12。

G9をはじめとするスイングトップの印象が強いバラクータだが、もとはイギリスのレインコートメーカーとしてスタートした背景がある。今年手に入れたいのは、その原点回帰ともいえるレインコート・G12。伝統的な製法と、高密度なバラクータクロス、アイコンともいえるライナーのフレイザータータンを用いたバルマカーンコートなら、突然の雨にもスマートに対応できる。着丈と身幅を現代的にアップデートしており、機能性とノーブルな空気感はそのままに、令和の紳士にふさわしい仕上がりになっている。

コート¥90,200/バラクータ(バラクータ カスタマーサービス) シャツ¥63,800/ザ クラシック×ランド オブ トゥモロー(ランド オブ トゥモロー 丸の内店) Tシャツ(2枚セット)¥7,480/ブルー(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) ジーンズ¥16,500/リーバイス® レッド(リーバイ・ストラウス ジャパン) ネックレス¥58,300/ハットン ラブス(Diptrics) シューズ¥44,000/グイド(ハイブリッジインターナショナル)


カルのコート

ダウン入りのステンカラーコート。つまり最高に万能なんです。

深みのあるブラウンが目をひくステンカラーコート、実は襟を含め全面にダウン入り。ダウンもステンカラーコートも、誰しもが持っているアイテムだからこそ、こんな差のつけ方がしゃれている。保温性がアップするだけでなく、袖やフォルムのラインのゆるみが独特の風合いに。

コート¥143,000/カル


マッキントッシュ クラフテッド バイ バトナーのコート
マッキントッシュ クラフテッド バイ バトナーのコート カシミヤ部分

カシミヤ付きのダンケルド…ってどういうこと?

日英の老舗ブランド同士のスペシャルな協業が実現。マッキントッシュの代名詞・ダンケルドに、バトナーが得意とするカシミヤをライナーとチンタブの裏面に使用した。ゴム引きクロスの質感に、ミドルゲージで編まれたカシミヤのやわらかな風合いがマッチした一着、買わない手はない。

コート¥217,800/マッキントッシュ クラフテッド バイ バトナー(マッキントッシュ青山店)


コモリのコート

ソリッドだけどしなやか。世界一しゃれたベンチコート。

黒なのか、ブラウンなのか。武骨なのか繊細なのか、曖昧だからこそ目が離せないコート。黒とこげ茶のコットンシルクの混紡生地を使用し、迫力のあるロング丈と素材の張り感でボリュームをもたせたシルエット。裾のドローコードを絞れば、ほんのりと丸みを帯びた仕様に。説明されるとなるほどとは思うけれど、独特の光沢も相まって、理屈じゃない圧倒される空気がコモリの服にはある。袖を通せば、着ていることを忘れるほど軽いのにちゃんとあったかい。自分が憧れる男性像を体現した一着に惚れ惚れ。

コート¥154,000・ジーンズ¥37,400/コモリ(ワグ インク) ニット¥107,800/マッキントッシュ クラフテッド バイ バトナー(マッキントッシュ青山店) シャツ¥26,400/エリッコ フォルミコラ(ワイルド ライフ テーラー) ブーツ¥88,000/クロケット&ジョーンズ フォー ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)




Photos:Keita Goto[W] 
Hair:AMANO 
Stylist:Takeshi Toyoshima 
Model:Yoshiaki Takahashi

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