この秋、UOMOエディターの買い物の気分とは? 個性バラバラな4人に聞いてみました。
フレンチクラシックに原点回帰したい 中野健吾(UOMO編集部)
昔から好きなもの
MARCEL LASSANCE ナイロンフィッシュテールパーカ
ミッテラン元仏大統領のスタイリングも手がけていたフレンチシックの先駆け的古参デザイナー。数年前にパリ本店は閉店したものの、日本ではシップスにて継続展開されている。コート¥79,200/マルセル ラサンス(シップス 銀座店) パンツは下と同じ シューズ/私物
今いちばん気になるもの
HUSBANDS ウールギャバジンスーツ
元弁護士という異色の経歴をもつニコラ・ガバール氏が手がけるパリのブランド。往年の映画俳優の着こなしから着想された正統派な英国仕様のスーツだが、仕立てはナポリのサルトでソフトな着心地。スーツ¥235,400/ハズバンズ(レショップ 青山店) その他/私物
僕は本特集の制作期間、リフレッシュのための長期休暇をとっており携わったのはわずか。どうせなら服もリフレッシュしようとお店を回ってみたところ大学時代に毎日着ていたフランスの「マルセル ラサンス」熱が再燃。集英社の面接もここのスーツで乗り切ったことや、人生初のパリで大量の現金を握りしめてフィッシュテールパーカを買ったことを思い出す。一度手放してしまった定番ナイロンパーカ、形が変わっておらず安心。あらためてすごく着たいフォルムだしここまで不変のクラシックは貴重だ。新発見は同じくフランスの「ハズバンズ」。ラサンスのモッズスーツよりゆったりしているが、これも確実にクラシック。今パリでいちばん行きたいお店だ。好きなものの初心を振り返ることができた、いいタイミングだった。
Photos:Yoshio Kato
Stylist:Masanori Takahashi
Stylist:Masanori Takahashi