編集部員のY神とH條が「ザ・ノース・フェイス」2022年秋冬展示会に潜入。後編では、人気のレジャーとして定着した「キャンプ」用品を中心とした文化系アウトドアをピックアップ。大自然に映えるアパレルとシューズも紹介する。
大人男子に支持される「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」2022年秋冬展示会を訪れた編集部員のY神とH條が、秋以降に発売される新作を最速ルポ。前編のラストカットからのスタートだ。
Y神:文化系アウトドア男子のキャンプスタイルは「ザ・ノース・フェイス」にあると思うの。まずはカッコからでも、経験不足を機能性が後押ししてくれて、いつの日か本物のキャンパーに成っている的な。
H條:さすがY神パイセン、深いです!
①ワオナファジーブランケット ¥20,350
30周年のヌプシほかダウンを紹介した前編に続き、後編では人気レジャーとしてすっかり認知された「キャンプ」に使えそうな新作をお届けする。
THE NORTH FACEプレス谷本:Y神さんが大事に抱っこしているそちら、ブランケットですよ。
Y神:よくわからないまま抱っこしてた。
H條:抱き心地よさそう。
TNF谷本:エコ素材で防寒性を高めたハイブリッドブランケットで、ポンチョとしても活用できます。秋キャンプの夜は肌寒くなりますので。
Y神:ぬくぬく。テントはどうしましょ?
②フィルデンスキャンプグローブ ¥14,300
プレス嶋田:どちらかというと、焚き火などで薪を持ったりダッチオーブン調理時の保護効果を追求したグローブですね。素材は山羊革で、手のひら全面に断熱素材が使われています。
Y神:ボクの自宅には薪ストーブがあるので知ってました。木のトゲとか刺さると痛いんです。
H條:焚き火でダッチオーブンとはロマンティックな夜。といいますか、日帰りではなくテント泊?
TNF谷本:参考までに、Y神さんとH條さんのキャンプ歴をお聞きしてもよいですか?
Y神:1回。クルマの運転はしました。
H條:0回。枕が違うと寝られません。
TNF谷本:そういう大人のお客さまも最近は特に多いですよ。安心してください。
TNF谷本:いいかもです。
ここで、ムロフィスのプレスマネジャーを務め「ザ・ノース・フェイス」も担当する文化系アウトドア男子、嶋田哲也さんから現実的な提案。膨大なサンプルの中から、タウンユースでも使えそうな汎用性の高いキャンプ対応アイテムに絞ることになった。
プレス嶋田:ちなみに手前の大型トートバッグも、ファッション用途というよりは、開口部を全開にした簡易のゴミ箱としての活用のほうが現実的かもしれません。濡れたものも放り込める防水素材です。
H條:また間違えるところでした。
③ランドアームスボウル S ¥1,980
ランドアームスボウル M ¥2,310
ランドアームスプレート ¥2640
Y神:鍋掴みもゴミ箱もチョイス完了。カレーを食べるなら、あとは食器類かな。
H條:ゴミが増えぬよう完食必須で。
キャンプ飯に必需品であるステンレス製のボウルとプレートも「ザ・ノース・フェイス」で揃う。注ぎ口にも持ち手にもなるくちばしの形状が特徴で、スタッキング時にくちばしをずらすことで空間が生まれ効率よく乾かせる。皿の中央はなだらかに盛り上がっており、すくいやすさも配慮されている。
H條:デザインの奥深さを見ました。
Y神:でも、立食は落ち着かないよね。
TNF谷本:地面に座るのもあれですよね。そんな大人な男性へのご用意がございます。
④TNFキャンプチェアスリム ¥16,500
Y神:折り畳めるんですか?
TNF谷本:実演してみましょう。
TNF谷本:サッ。キュッ。パッ。はい!
Y神:おお。これはクルマに詰め込んでおきたい。大自然を見ながら読書とかもいいかも。
H條:キャンプ帰りに寄るテーマパークとか、確実に並ぶと想定されるときにも重宝しそう。
Y神:まだ帰りません!
H條:即完売コラボの発売時にも店頭まで背負って行きたい。開店時間前にやおら取り出して座ると、業界の重鎮っぽくっていい感じです。
Y神:ポータブルなので座り心地までは望みませぬ。とにかく腰掛けたい、座りたい、落ち着きたいという、今そこにある危機がたまにある。
⑤コージーキャンプクッション ¥7,700
2つ折りの「コージーキャンプクッション」は、ジッパーを開いた座面の状態にすると防寒チェアカバーになる。畳んだ状態ではクッションとして、就寝時はフッドボックスとして、使い道も幅広い。
Y神:ほう。クッション敷きのチェアに座って木陰でチルアウトしながらカレーの香りで目を覚ますとか、秋キャンプの理想過ぎる。ぜんぶ買います。
H條:えっと、カレーは誰が…。
プレス嶋田:大丈夫です。僕が作ります。
Y神&H條:ありがとうございます。ぜひ、「ザ・ノース・フェイス」のおしゃれなエプロンで!
⑥ブラッシュウッドウールラップ ¥19,800
H條:ぜひ、巻かれてみてください。
ウェビングベルトでラップスカートのように腰に巻いて使う「ブラッシュウッドウールラップ」は、タウンユースも兼ねたアイテム。広げるとフラットになる裁断でブランケットにもなる。炊事道具や工具を収納できるマチ付きの大きなポケットも実用的だ。
Y神:アメリカンなブロックチェックが気分です。テーマ性のあるキャンプスタイルって素敵。
H條:あっ。同じ柄のシャツが!
⑦ブラッシュウッドウールシャツ ¥22,000
Y神:H條さんに似合いそう。変化球を狙わずに濃紺のデニムと合わせたいところ。
ラップスカートと同じ素材を使用した「ブラッシュウッドウールシャツ」も秋冬のマストバイ。オリジナルの生地は、国内で回収したウールの古着や裁断残生地を選別して不要物を取り除いた高品質のリサイクルウールに、リサイクルポリエステル、ポリウレタンをブレンド。ウール特有の保温性や吸湿性、消臭性を持ちつつ、適度なストレッチ性も備えている。
プレス嶋田:頑丈なスナップボタンでタフなシャツです。レッドタータン、ブラックウォッチ、ミックスチャコールの3色展開で、パンツも作っています。
H條:ラップスカートと合わせたらユニークな3ピースになる難易度の高い大人のアメカジ。ちょっぴりロックな気分で渋谷の街を闊歩したいです。
Y神:まだキャンプ場にいます!
⑧ヌプシブーティーソックス ¥2,970
Y神:フローリングですとコテージなど。
H條:いきなりグレードがアップしました。
防寒シューズとして定番モデルになった「ヌプシブーティ」の名を配したウィンタールームソックス「ヌプシブーティーソックス」は各色アリ。肌側にボアフリースを配したボリューミーな作りで足裏には滑り止めが付く。銀イオン加工の抗菌防臭効果も嬉しい。
Y神:靴下を買うなら靴もじゃない?
H條:秋キャンプっぽいやつを!
⑨コーデュラモカシンWP ¥22,990
Y神:発表します。「文化系アウトドア男子」にぴったりのオフロードシューズはこちら。
H條:すでに試着してる。
プレス嶋田:お目が高い。日常で使いやすいアーバン志向のデザインに機能性を融合させた高機能防水シューズ、「コーデュラモカシンWP」は早めのゲットを推奨しておきます。撥水加工を施した高強度かつ軽量なリサイクルコーデュラ素材をアッパーに使用し、オリジナルのテックプルーフ防水メンブレンで防水性を向上させました。アウトソールには、ドライとウェットの異なる路面状況においても安定したグリップ力を発揮するアンフィグリップラバーを採用するなど、アウトドアシューズとしては最高峰のスペックです。
H條:プレス嶋田さんも饒舌になってきた。
Y神:H條さん、こっちのシューズもやばい!
⑩ディケード ゴアテックス モカシン ¥29,920
プレス嶋田:またもやお目が高い。タウンユース用の防水カジュアルシューズ「ディケード ゴアテックス モカシン」は、非フッ素対応のGORE-TEXメンブレンを使用したアッパーがとにかく秀逸です。
Y神:素材はレザーですか?
プレス嶋田:摩耗耐久性と透湿性が高いAIRY(エアリー)と呼ばれるエコペットレザー製です。天然皮革のような質感に加え、水滴よりも微細な孔が水分の浸入を軽減し、高い通気性を発揮します。
H條:エコペットのペットは?
プレス嶋田:ペットボトルです。エココンシャスの視点からも優秀です。ミッドソールには厚みを持たせたEVA素材を使用してクッション性を高め、TPU素材のヒールスタビライザーで歩行の安定性を向上。アウトソールはリサイクルラバーを含有したビブラムエコステップを使用しており、張り替えも可能です。
Y神:スーツスタイルにも合わせてみたい。梅雨時期には完売してそうな未来が見えました。
H條:キャンプ場で着用していたら浮きそうですが、ゴアテックスの機能面から判断すると申し分ない。このギャップに、財布の紐が緩みそうです。
⑪パデッドポンチョコート ¥46,200
Y神:いかにも。大人のアウトドアってこういうこと。ダウンなのか、中綿なのか、どっちかしら?
TNF谷本:ダウンのような柔らかさと保温性を持つリサイクルポリエステルの中綿プリマロフトです。サイドのスナップボタンがフェスのタオル地コートみたいですよね。撥水加工が施してあり、天候の変わりやすい屋外レジャーやスポーツ観戦にもよいかと。
H條:アウトドアとキャンプを軸にしたビギナー向けのキャッチーなセレクト。これで肝心のテント以外、まんべんなく揃った感じですがいかがでしょう?
Y神:うむ。テントは嶋田さんので。
プレス嶋田:えっ。
Y神:最後にボク好みのバッグをば。
H條:文化系アウトドアなバッグを期待。
⑫オーガニックコットントート ¥4,180
⑬オーガニックコットンミュゼット ¥4,620
⑭デザート®バークレーミニ ¥38,500
Y神:トートとサコッシュに使われたカーキとオリーブグリーンのカラーパレットに、「ザ・ノース・フェイス」らしいワイルドで土臭さくて、それでいて上品なアウトドア感が漂っている。これぞ文化系。
H條:もっとこう、キャンプやアウトドア用ですとドカーンと重厚長大なバッグとか。だんだんと近所を散歩する用のバッグになっているような…。
Y神:黒リュックは環境負荷の低いサボテン由来樹脂のビーガンレザー製とのこと。バックル・ファスナー・ウェビングテープなどの資材をリサイクル素材で仕上げた環境配慮型のデイパックだって。
H條:サボテン。アウトドアだ!
⑮(左)デザート®トート ¥33,000
Y神:H條さんのトートも通勤用では?
嶋田&谷本:ナシ寄りのアリです!!
前編と後編でお届けした「ザ・ノース・フェイス」2022年秋冬展示会の速報は以上。秋冬シーズンが到来する前に、前編で紹介したダウンジャケットと後編のキャンプグッズをおさらいしておこう。
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