2022.07.16
最終更新日:2024.03.07

【超速報】30周年のヌプシは? 「ザ・ノース・フェイス」2022年秋冬新作ダウンを誰よりも早く着てみたら

編集部員のY神とH條が、大人男子に支持される「ザ・ノース・フェイス」の2022年秋冬展示会に潜入。夏の終わりころから発売予定の注目アイテムを試着してきた。まずは今年で30周年を迎える超人気モデル「ヌプシ」をはじめとしたダウンジャケットを速報!

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真夏にダウンを最速試着!

ここは、大人男子に支持される「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」の展示会場。2022年の秋冬に発売される注目商品を最速試着ルポすべく、編集部員のY神とH條が訪れた。前編での紹介アイテムは、人気必至のダウンジャケットだ。


Y神:30度超えの真夏日、しかも雨模様というコンデション。早く冷えた会場内に入りたい…。


H條:夏に冬物を撮影したり取材したり試着ルポしたり、ファッション業界アルアルですね。



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会場の入り口では、ムロフィスのプレスマネジャーを務め「ザ・ノース・フェイス」も管轄する嶋田哲也さんが出迎えてくれた。7月1日に原宿にオープンした「ザ・ノース・フェイス スフィア」の取材でもお世話になった文化系アウトドア男子だ。

Y神:新作ダウンを見に来ました!


プレス嶋田:今回も情熱アテンドさせていただく嶋田です。2022年秋冬の「ザ・ノース・フェイス」のテーマは、「FUTURE OF EXPLORATION」です。


Y神:え、えくすぷろら…。


プレス嶋田:私たちはこの世界のことをどれくらい知っているだろうか? 本来は存在しないゼロという概念、あるいは地球が球体であるという発見。人類はその歴史を想像力と探究心によって大きく前進させてきた。我々が考える「EXPLORATION」とは、極地への挑戦に限らず、日常生活での新しいチャレンジを含む、すべてのフィールドにおける「冒険の余白(=Exploration)」を押し広げることを意味している。


Y神:えっ。





①ヌプシジャケット ¥37,400


②ヌプシベスト ¥29,700





プレス嶋田:その旅路は、昨日までの自分を越えるための挑戦や、本質的な豊かさの追求、自然に没入することによって得られる世界とのプリミティブな繋がり、あるいは、より良い未来を描くための新しい価値の創造など、さまざまな発見をもたらすはずである。


H條:あのダウン、売れそう!


プレス嶋田:お目が高い。1992年に登場したダウンジャケットの「Nuptse(ヌプシ)」が今年で30周年を迎えます。チベット語で「西の頂上」を意味する「Nuptse」を冠した人気ダウンも、30年の年月をかけて細かくアップデートし続けているのです。


Y神:ぬぷし。


H條:イエローとブラックのツートーンは、ヌプシや他のモデルに使われる「ザ・ノース・フェイス」らしいカラーパレットですよね。去年よりもネオンが強めに見えますが、これが2022年の秋冬っぽさかも。





ヌプシジャケット ¥37,400



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Y神:ボクが個人的に気になったカラーは、控えめなツートンカラーのブラウンかな。土くさくて懐かしい印象もある。ネイビーのパンツにも合いそう。

プレス嶋田:今となってはヘリテージモデルの「ヌプシ」ですが、1992年の誕生当時は、遠征や探検旅行などのエクスペディション用に開発されたダウンでした。そう、遠征や探検、EXPLORATION…。


H條:遥か向こうにダウンの山が!



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プレス嶋田:真の発見とは、新しい景色を探すことではなく、新しい目で景色を見ることではじめて果たされる。私たちが踏み出す一歩は、そのままの明日をカタチ作り、次の世代が歩む道を照らすのだ。

H條:以上、今秋冬のプレスリリースの文面をしっかり読んでくれた嶋田さんでした。


Y神:予想通り、ブラウンが多めかも。


今秋冬の打ち出しとしてフィーチャーされた「ヌプシ」の他にも、展示会場には大量の新作ダウンジャケットがラインナップ。ダウンの山をかき分け、さらなる奥地へと探索を進めるY神とプレス嶋田。





③フロンティアキャップ ¥12,650





Y神:この帽子、気に入りました。秋冬シーズンの始まりは小物からのソフトスタートで。


エクスペディション用の防寒ギアをモデルにした「フロンティアキャップ」は、今秋冬からサステナブル素材へとアップデート。リサイクルポリエステルのファーもリアルファーのような肌触りの仕上がりだ。


プレス嶋田:時代に即して積極的にサステナブルなマインドを商品開発に取り入れています。リサイクルポリエステルのファーはインパクトもたっぷり。コーディネートのアクセントとして活用できます。


H條:イウォークっぽいですね。リサイクルポリエステルのファーで、より大胆にゴージャスに、レトロな探検隊ルックを演出できる。そこが面白い。





④キャンプシェラショート ¥49,500


⑤キャンプシェラベスト ¥38,500



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Y神:レトロなブラウンが豊作でした。豆柴を抱えたトップブリーダーのように見えるかも。

Y神がピックアップしたブラウンのダウンジャケットとベストは、1970年に発売されたアウトドア用ダウンパーカの原型を今に継承する「CAMP Sierra(キャンプシェラ)」シリーズ。ブランド黎明期にほぼ完成していたグッドデザインが、バイカラーのヴィンテージライクな面構えで再登場した。フロントに配したネーム入りシルバーボタンや左袖のロゴワッペンがアクセント。


プレス嶋田:今秋冬は素材感と中綿を見直しまして、マットな風合いのリサイクルナイロンの表地に、中綿には回収した羽毛を徹底的に精製洗浄した良質なリサイクルダウンを採用しています。


H條:ちなみに、以前は?


プレス嶋田:旧モデルは、撥水加工を施したリサイクルポリエステルの表地に、中綿にはプリマロフトゴールドラックスを使用していました。





⑥ウィンドストッパーブルックスレンジライトパーカ


¥79,200





Y神:むぅ。これはラスボスクラス?


プレス嶋田:雪山クライミングや極寒地でのアウトドアにも耐えうるハイスペックならば、「ウィンドストッパーブルックスレンジライトパーカ」がお勧めです。


1965年発売のヘリテージモデル「Brooks Range(ブルックスレンジ)」のデザインを継承しつつ、素材と機能性をリビルドした「ウィンドストッパーブルックスレンジライトパーカ」は、プレス嶋田も太鼓判を押す本格派。防風性に優れた「GORE-TEX INFINIUM™ WINDSTOPPER®」素材を採用し、良質なリサイクルダウンを取り入れたサステナブルアイテムでもある。


プレス嶋田:溶着仕様のベルクロ仕様で手袋をしていても開閉可能です。1965年の開発当時のディテールを継承しつつ、最新テクノロジーを投入。そのハイブリッドな姿勢を味わってください。


H條:めっちゃハードコア。もう少し「文化系アウトドア男子」寄りな、ライトなお勧めは?



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プレス嶋田:もちろんあります。30周年の「ヌプシ」から、サステナブルな「アンダイドヌプシジャケット」が登場。ズバリ、文化系男子向けのダウンです。

Y神:後光が差しておる。


2022年秋冬の新作ダウンで要注目の1着が、「アンダイドヌプシジャケット」。製造工程のなかで最も水を必要とする衣類の染色工程を省き、素材そのものの色を生かす方向にシフトしたサステナブルダウンだ。もちろん、徹底的に洗浄されたリサイクルダウンを使用。意識の高い大人男子にフィットしそう。





⑦アンダイドヌプシジャケット ¥40,700



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プレス嶋田:中身が透けてますがダウンが見えています。わかりますか?

Y神:ちょびっと黒いやつ?


プレス嶋田:ダウンももちろん白に染めていません。


H條:Y神パイセン、ぜひ試着を。






Y神:ハ、ハンガーが高い位置に…。


H條:ところで嶋田さん。無染色のダウンをあえて透けさせることで、サステナブル意識を逆手にとってアピールしている。このクリエイションからは、デザインしないデザインのようなハイコンテクストを感じます。まさに、文化系男子のための「ザ・ノース・フェイス」。


プレス嶋田:嬉しいお言葉。表地のリサイクルポリエステルリップストップと肩部分のリサイクルポリエステルタフタが軽量で薄いため、無染色ならではの見た目になっています。強度は問題ありません。


Y神:だ、誰か…。


TNFプレス谷本:お助けいたします。私は「ザ・ノース・フェイス」所属のプレス、谷本茉莉と申します。嶋田さんともども、以後、お見知りおきを。


Y神:ありがとうございます!



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Y神:むっ。あれは?

注目ダウンの「アンダイドヌプシジャケット」の後ろには、「ヌプシ」が初登場した「1992」年をフィーチャーしたカットソーが並んでいた。


H條:今すぐ着たい長袖Tシャツ。30周年の「ヌプシ」シリーズはダウン以外にもあるんですね。





⑧ロングスリーブヌプシティ ¥9,900





フロントのデザインは、「THE NORTH FACE」のアーチロゴの下に「1992」を置くのみ。背面には1992年当時のカタログの表紙をプリントしている。カラーはホワイトとブラックを用意。素材はオーガニックヘビーコットン100%で快適な着心地だ。


Y神:バックプリントも90年代テイストで懐かしい。これもあえてだと思うけど、いい意味で普通のデザインが、今の気分に寄り添っていると思う。





⑨サーティーヌプシスウェットフーディ ¥12,100



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H條:1992年は高校時代でしたね。部活帰りにラブレターを手渡したとか冬の通学路で肉まんを半分こにして食べたとか一緒にダウンを買いにススキノを歩いたとか甘酸っぱい思い出はゼロです。

カットソーと同じグラフィックを配置したフーディもラインナップ。素材は速乾性に優れたポリエステル100%のスウェット地で、ジム通いにも最適。


H條:Y神パイセン、試着できました?



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Y神:シンプルで好き。どうですか?

発売から30周年を迎えた「ヌプシ」の新作、「アンダイドヌプシジャケット」を試着したY神。スタンドカラーのジップアップという王道のヘリテージスタイル、その2022年秋冬最新バージョンだ。静謐かつオーガニックなホワイトをピュアな気分で着こなした。


プレス嶋田:着こなしのパーツとして活用できるタウンユースが「ヌプシ」の持ち味です。ホワイトの単色使いでボトムスも選ばないと思いますよ。






左胸に刺繍された「THE NORTH FACE」のアーチロゴも、ボディと同色のホワイトだった。遠目からは「ザ・ノース・フェイス」とは判別されないかもしれないし、ブランドアピールよりも製造過程での水量を削減した無染色ダウンのほうが注目されるかもしれない。


Y神:そこがいい。これぞ、大人のダウン。



H條:僭越ながら、ひとこと。無染色ダウンの濃淡がロマンスグレーに合うと思います。


Y神:いかにも。





⑩ヌプシチャッカ ¥14,960



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プレス嶋田:このシューズも「ヌプシ」シリーズの新作になります。ぜひ、試着してみてください。

Y神:ダウンでチャッカ。



ダウンを試着後のY神に、プレス嶋田からさらなるダウンアイテムの提案。今秋冬も人気が出そうな「ヌプシブーティ」シリーズの新モデルとして、「ヌプシチャッカ」が発売される。長靴型ではないチャッカ―ブーツ型のデザインで、ファッション性がより高くなった。






前編のラストは「ヌプシチャッカ」の試着。


もとは、2006年に屋外でも着用可能なテントブーツとして発売された防寒シューズの「ヌプシブーティ」シリーズだ。100%リサイクルポリエステル素材のインサレーションと、撥水加工が施されたリサイクルPETリップストップ素材で防寒性は高い。レースアップ式のイージーな着脱デザインで使い勝手もある。


Y神:ふわっとしてて暖かい。ブラックのワントーンもいいね。チャッカ―ブーツ型だから、ドレッシーなスタイルに合わせても面白そう。



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「ヌプシチャッカ」の値段をチラ見。今年の「ザ・ノース・フェイス」は、誕生から30周年を迎える「ヌプシ」シリーズを押さえておけば間違いない。

Y神:わりとリーズナブルでよかった。



プレス嶋田:自信をもってお勧めします。


H條:真夏にダウンの情報は早い気もしますけど、蓋を開けると、秋冬の最新ニュースは早ければ早いほど需要があったりするものです。ひとまずの秋冬トレンドを、この試着ルポで押さえて欲しいですね。


TNFプレス谷本:Y神さーん。


Y神:おお。さきほどはどうもでした。




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TNFプレス谷本:ようこそ。「ザ・ノース・フェイス」のアウトドア&キャンプフィールドへ。

Y神:ん。これはなんぞ?


ダウンアイテムを中心に紹介した展示会ルポの前編はここまで。後編では秋冬キャンプ用の商品をピックアップ。秋冬のレジャーシーズンにマストバイの「文化系アウトドア」を、同じく展示会場から速報する。


7月中に記事公開。乞うご期待!




ザ・ノース・フェイス 2022年秋冬展示会
テーマ:FUTURE OF EXPLORATION
THE NORTH FACE

Text: Takafumi Hojoh

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