おしゃれな大人は高くても、手頃なものでも「本当に価値あるもの」を選ぶ審美眼を持っている。
キシタ トモミさん(is-ness ファウンダー兼デザイナー)
ショップバイヤーなどを経て、2001年にis-nessを始動。アートやカルチャーを感じる上質なリアルクローズで、幅広い層から支持される。音楽への造詣も深くDJとして活動する一面も。
高くていいもの。
ents.のカシミヤフードパーカ
ISSEY MIYAKE EYESの復刻サングラスIM-101
コーギーのカシミヤソックス
手頃でいいもの。
キャンバーのスウェット
戦前のデッドストック丸型メガネ
ヘルスニットの3パックソックス
ハイ&ローは関係なく素材とデザインで選ぶ
モノを買うときに重視するのは値段というより、素材とデザインが好みかどうか。自分が好きなものには、自然と高いものと手頃なものが共存しています。例えばスウェット。キャンバーやギルダンのような経年変化が楽しめるボディブランドも大好きですが、一方で着心地のいいカシミヤのスウェットもマストです。誰もが知るクラシックアイテムを最上級の素材でアップデートしている、ents.のようなブランドには惹かれます。ents.ではオールシルクのミリタリーブルゾンも買いました。デザインでは’80年代のメンフィスの空気を感じるもの。サングラスやヘッドホンなどプロダクト的なものはこれ系が多いです。誰も見向きもしないブランドやカルトなアイテムも好物で(笑)、フリマアプリなどを利用して手頃な値段で手に入れています。
Photos:Yuichi Sugita[POLYVALENT]
Text:Hisami Kotakemori
Text:Hisami Kotakemori